【MyCITY限定記事】“渋谷らしい”ホームゲームの創り方
2024年4月30日
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MyCITY
MyCITY会員の皆様、こんにちは!SHIBUYA CITY FCスタッフの畑間です。
今回は、4月の会員限定記事として、つい先日開催されたホームゲームの裏側をお伝えできればと思います。
(ちなみに、トップの画像は、代表の小泉や会長の山内、デザイナーの田口が朝7時半にゴールを移動させている様子です)
4月29日(祝・月)に、春の気候とは思えない暑さと快晴のもと、渋谷区スポーツセンターでSHIBUYA CITY FCのホームゲームが開催されました。
思えば、ホームゲームを渋谷区スポーツセンターで開催し始めて4シーズン目になります。
少しづつアップデートを加えながら、年々来場者、サポーターの方々の数が増え、SHIBUYA CITY FCらしいホームゲームが皆様と一緒に創れているなと毎シーズン開催するたびに実感しています。
今日は、ホームゲームの運営担当として、どんなことを意識してホームゲームを企画・開催しているかを皆様にお伝えし、次回以降のホームゲームをさらに楽しんでいただけるようになれば幸いです。
会場の確保は1年前から調整
渋谷区スポーツセンターは、日々サッカーに限らず様々なスポーツチーム・団体・個人が利用しています。SHIBUYA CITY FCも例に倣って、一サッカークラブとして普段は練習で利用させていただいています。
その中で、SHIBUYA CITY FCのホームゲームを開催することは、渋谷区スポーツセンターで実施されるあらゆるスポーツ競技の大会やイベントの日程を決める調整会議の場で約1年前の段階から日程の希望を伝える必要があります。関係各所の協力や理解を得て、翌年度のホームゲームの開催日程が決まるのです。2024シーズンの開催日程は2023年の夏頃に決まりました。
しかし、そこで決まっているのは、「渋谷区スポーツセンターがその日時で使える」ということだけ。そこから2024シーズンのリーグ日程が発表された2024年2月頃にリーグや対戦相手と調整をし開催が確定していき、今シーズンは4月29日、6月30日、9月15日にホームゲームを開催することになりました。
距離感を大切に
ホームゲームを開催する上で、今一番大切にしていることが「距離感」です。ピッチと観戦エリアとの距離感、選手と来場者の距離感、来場者同士の距離感・・・試合1つとっても様々な距離感があります。今は、その距離感をなるべく近く、お互いの顔がはっきりとわかる距離でSHIBUYA CITY FCというクラブが体感できる雰囲気を目指しています。
ありがたいことに、SHIBUYA CITY FCのホームゲームに来てみたら、「あれ、〇〇さんも来てたんですかーー!お久しぶりです」という光景をよく見かけます。同じサッカークラブを応援することによって生まれる繋がりや熱狂を、今は近い距離感を強みに実現していければと思います。
僕は、クラブの規模感に合わせて様々な企画を創っていくことが重要だと考えています。スポーツの世界では、「強化」と「事業」の両輪がバランスよく回ることで双方が成長していくとされています。どちらかが大きすぎても小さすぎてだめなのです。
もちろん、将来的には超満員のスタジアムでSHIBUYA CITY FCの試合が開催されるときが来ると思いますし、それを目指して日々クラブを運営・経営していますが、今大きなスタジアムで試合を開催したとしても満足度の高い観戦体験になるかどうかは正直わかりません。(やるとなったらもちろんやりますが!)
それよりも、現段階では渋谷区スポーツセンターで試合が開催できるという特徴を最大限生かすために、クラブと来場者の距離がグッと近づくような取り組みをホームゲームで企画することが、今後のクラブの発展を考えた時に重要だと思っています。
大盛況のキッチンカー出店と“SNSで話題となった仕掛け”の真実
今回、ホームゲームで初めてキッチンカーを出店しました。スポーツ観戦には飲食が欠かせないとずっと思ってはいたものの、様々なハードルがあり出店には至っていませんでした。今シーズン、ついに施設の了承がおり、クラフトビールの販売やメルボルン発祥のカフェ、初台に拠点を置くドーナツ屋さんに出店していただきました。クラブのパートナー様やスタッフの繋がりで「ここがいいだろう」というお店をセレクトし、こちらからお声がけさせていただいています。
中でもクラフトビール「原宿日和」はオフィシャルトップパートナーのオーチュー様と共同で指定管理している施設「SCC千駄ヶ谷コミュニティセンター」が出店・販売し、まだ未発売のクラフトビールをどこよりも早くホームゲームで味わえるようにしました。当初、目標は100杯程度だとオーチュー側の担当者の方とも話していたのですが、「絶対もっと売ります!」と追加で50杯ほど用意して当日に臨みました。いざ、当日を迎えるとハーフタイム前に「もう売り切れそうです」と報告が入り、急遽ビール樽をお店まで取りに帰っていただき、追加しました。
さらに来場者の方から評判だったのが、ビールを入れたプラスチックカップに選手のサインが入っていたことです。カップはランダムで渡されるため、渡されたカップに入っているサインの選手を応援してもらおうという魂胆でした。このアイディアを提案してくれたのが、なんとオーチューの社員の方だったのです。練習時には、オーチューで働く選手が全選手からカップにサインを入れてもらい取りまとめていたのも印象的でした。
試合が終了してからがホームゲーム運営の正念場!
ホームゲームでは、いつも試合終盤になるとスタッフ陣がバタバタ・ソワソワとし始めます。それは、試合終了後の来場者全員での記念撮影、その後の選手のお見送りや個別でのサイン・撮影タイムがあるのと同時に、約30分くらいの間でグランドからあらゆる備品を撤収しなければならないからです。そのことを何回も何回も頭の中でイメージしてこれまで試合終了を迎えてきましたが、なかなか完璧には行かないのです。
今回も、試合終了直後に代表の小泉にマイクを渡し、記念撮影のアナウンスをしながら、チーム側には選手たちがスムーズに撮影に参加できるように誘導し、その周りでは撤収作業を開始。今回も変わらずバタバタではありましたが、30人ほどのボランティアさんのご協力もあり、時間までに撤収することができました。
ピッチ内では、グランドの時間が許す限り来場者と選手が交流し、お見送りまで実施します。前述した通り、この距離感の近さがSHIBUYA CITY FCを知ってもらうキッカケやさらにクラブを好きになる理由になると信じています。
今後のホームゲームに向けて
2024シーズンはあと2試合、渋谷区スポーツセンターでのホームゲームが予定されています。まずは、より多くの方に会場に足を運んでいただき、SHIBUYA CITY FCの魅力を知っていただきたいと思っています。
6月30日は、初めてのナイター開催で17時キックオフです。夏の夜の雰囲気を楽しんでいただけるコンテンツを現在企画中です。また9月の試合はリーグ終盤戦、試合の緊張感や一進一退の攻防戦をお楽しみいただければと思います。
(もしかしたら、ホームゲームの追加開催があるかもしれません・・・)
そして、いつか渋谷のスタジアムでSHIBUYA CITY FCがホームゲームを開催できる日を信じて、一歩ずつ着実に今できる最大限以上のホームゲームの形を皆様と一緒に創り上げることが、クラブの使命でもあります。
ぜひ、今後もSHIBUYA CITY FCのホームゲームに足を運んでいただけると嬉しいです!
MyCITY会員は誰よりも早く会場に先行入場できる特典も付いているので、ご活用ください!!(Jリーグに行っても変わらない特典にします!)