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東大発の技術者集団が、渋谷のフットボールクラブとパートナーシップを組む理由 - SCRAMBLE TALK #01 株式会社Queue 前編

2020年4月7日

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TOKYO CITY F.C.はたくさんのパートナーの皆さまに支えられています。クラブが掲げる「Football for good “ワクワクし続ける渋谷をフットボールで”」を実現するために、これらのパートナーの協力は不可欠です。

そこで、本企画「SCRAMBLE TALK」では、どのような想いで各社がTOKYO CITY F.C.のチャレンジに参画したかをお伝えしていきます。

記念すべき第1弾は、クラブのオフィシャルトップパートナーで全てのアイデアが報われる社会を目指す、株式会社Queueさん。構成上2部に分かれていますが、前編では取締役副社長/CCOである三橋啓多さんに、TOKYO CITY F.C.とパートナーシップを組む意図について語っていただきました。

聞き手:斎藤兼(TOKYO CITY F.C. パートナーシップ担当)

※こちらのインタビューは以前行った内容となります

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Queueは「技術者集団」

斎藤 昨シーズンは、TOKYO CITY F.C.(以下、CITY)のパートナーとしては初めてユニフォームの胸部にロゴを掲載していただきました。クラブ外の方々はどんな会社か気になっていたかと思いますが、そういった方々に向けて、クラブのメンバーはどのようにQueueさんのことを紹介したらいいでしょうか?

三橋 よく自分たちで使うのは、「技術者集団」という言葉ですね。ただ、それはあくまでもスキルの部分であって、コアバリューとしているのは「実験すること」なんです。自分は元々リクルートの新規事業に携わったり、シリコンバレーのベンチャーでインターンをしていたのですが、その時わかったのが、大体の新規事業はギャンブルでうまく行かないことが多いということ。ただ、それはほとんどの場合ビジネス側に理由があると思っています。技術者はもっと活躍する場があるのに、活かせる場やビジネスを与えられていなかったり、正しい場面に投下されていない。それを「イノベーションデバイド」と呼んでいるんですけど、その分断されている状況をつなぎ合わせたかったんです。

そして、自分たちが「実験すること」によって、世の中にある課題に対して突っ込んで行くことでイノベーションデバイドを少しでもなくすことができるんじゃないかと思っています。話が少しそれてしまいましたが、CITYの方々には、「テクノロジーで解決できそうな課題があれば、頼れる集団」という様にご紹介してもらえればと思っています。

スタートアップとしての共感と、技術者視点で感じたサッカーの可能性

斎藤 今シーズン、CITYとしてはQueueさんと一緒にパートナーシップを結べることになったのは非常に嬉しいのですが、そもそもなぜ都リーグ2部のクラブとパートナー契約を結び、2年目も継続していただけることになったのでしょうか?

三橋 元々CITYを知ったのは縁だったのですが、パートナーシップを結ぼうと思った理由は2つあります。

一つは、渋谷発の「スタートアップ」としての共感というところ。我々もずっと渋谷にいることをアイデンティティとして持っています。渋谷という、カルチャーがあって、色んな業種や価値観が集まる街において、僕たちは一つのサービスだけを作っていく訳ではなく色々なことにトライしていく会社です。CITYについて聞いたときや、携わっている方々や他のパートナーさんを見て、もっと多様なトライをできる可能性を感じました。

もう一つは、技術者としての視点でサッカーに可能性を感じた点です。解析やデータの可視化など様々なアプローチがあると思いますが、野球やゴルフとは違ってプレーがあまり途切れない複雑なスポーツなので、技術者集団としてトライしたい分野だと思いました。

そして2年目もパートナーとして継続させていただいたのは、この様な関係性は何かのタイミングで無くなるとは思っていないですし、クラブが成長する中で一緒に成長していきたいと思えた部分が大きかったと思います。

斎藤 では、このパートナーシップで一番実現したいことはなんでしょうか?

三橋 我々は「アイデアが報われる社会」を作っていきたいと思っていて、技術者視点のアイデアがもっと出せたり、発揮できる場を作りたいと思っています。その中でCITYとは、昨シーズンの冒頭で実施したようなアイディアソンのようなお互いの思いつきや閃きを通して、何かを一緒に作って行くことをしたいですね。特にデータの分野において、サッカー経験者からしたらなんとも無いものでも、解析したら役に立つような物を作っていきたいです。


カルチャー作りとしてのパートナーシップ

斎藤 CITYとパートナーシップを結ぶことによって、具体的にどのようなことがプラスに働きましたか?

三橋 冒頭の話の様に、多くの人は我々が何をしているのかわからないので、サッカーというキーワードは話のきっかけとしてすごくわかりやすいです。また我々のケーススタディの多くが、医療や教育という割とカッチリした分野なので、サッカーとの関わりができたことで「幅広くやれる人たちなんだな」という風に認識してもらえるようになりましたね。

社内的にも、技術者が集まる中でもオフィスにCITYのユニフォームが飾ってあったりすることで、スポーツやサッカーが許容される場所だという意思表示ができるようになったのでカルチャーの部分でも大きいですね。社内の仕事以外での交流も少なかったので、前回のシブヤベンチャーフットサル(※)の様な大会はすごくいい機会になりました。

※シブヤベンチャーフットサル:CITY主催の渋谷周辺のベンチャー企業対抗のフットサル大会。毎月1回、渋谷ストリーム内のトルクコートで実施。※現在は新型コロナウイルス感染拡大を受け休止中

斎藤 また、今シーズンからは「オフィシャルトップパートナー」として一緒に闘っていただける訳ですが、そこへのこだわりも教えていただけますか?

三橋 単純にインスタでロゴが載ってるユニフォームを見ると嬉しいですね(笑)!ロゴ自体も元々創業したメンバーが作ったもので、今のメンバーだけではなくたくさんの人の思いが詰まったものが、創業時は想像していなかったようなアウトプットとして拡散していくのを見ると素直に嬉しいです。

斎藤 今後、CITYに期待するものはなんですか?

三橋 期待することは大きく2つあります。

一つは、競技面で引き続き頑張っていただくこと。

もう一つは、カルチャー的な部分で、「渋谷の象徴」になっていただくこと。その成長の過程を近くで見ていきたいですね。

個人的にドイツに出張でよく行くんですが、ドイツの各街みたいに、サッカーをみんなで楽しんでいるということが感じられるのが良いと思っています。ドイツとは全く違うかもしれませんが、渋谷は多様性がある街だからこそ、共通言語の一つとしてCITYの様なサッカーチームがあるのはいいと思います。私も渋谷区民なので、そういう意味での地域貢献にも期待しています。

斎藤 こうやってお話を聞いていくと、「技術者集団」というキーワードが出てくる反面、「カルチャー」という言葉が出てくることにギャップを感じるのですが、そのようになった背景は何かありますか?

三橋 理詰めしていくとどうしても埋まらない溝があったり、足りないところがあるんですが、そういう時は理屈じゃないんですよね。ご飯食べるときと同じで「美味しい」って思うのは理屈じゃないので、表現であったりカルチャー、多様性も必要だと感じてこのような会社になったんじゃないですかね。

後編はこちら:




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