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【MyCITY限定記事】補強の裏側 2025

2025年3月10日

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MyCITY



 

今回のMyCITY会員限定記事では、代表のわたくし小泉翔から、2025年シーズン新加入選手のご紹介と獲得経緯、選手(+スタッフ)補強の裏側についてお話しできたらと思います。

25年シーズンのチームとしての目標は非常にシンプルで、関東2部リーグを優勝し関東1部リーグへ1年で昇格することです。選手やスタッフの編成は、目標を達成するために必要な、最初の仕事になります。

2024年シーズンに在籍していた27名のうち11名が契約満了や引退によりお別れすることになりました。チームに残って戦うことを決断してくれた主力選手16名に加え、9名の新加入選手を迎え入れ、1月後半から新チームが動き出しています。

9名の新加入選手はJリーグから6名、JFLから1名、大学から2名。9名全員がチームの即戦力として活躍できること、また2026年シーズンに関東1部からJFLへの昇格を賭けた最難関とも言える戦いでも主戦力として戦えることを基準に、約50名の選手と面談を繰り返し獲得した選手たちです。

基本的にチームの補強活動はわたしとスポーツダイレクターで執行役員の田中裕介の役割。昨年11月中旬に昇格が決まって1月の中旬まで、年末年始も休む間もなく新シーズンの結果を大きく左右する新戦力の獲得に奮闘してきました。

河波櫻士(J1 サガン鳥栖から加入)は、在籍選手の小沼・伊藤・山出・鈴木の4名と同じ関東学院大学出身の選手で、4名から河波の選手としてのクオリティの高さや人間性の部分をヒアリングしていました。圧倒的なスピードを誇るサイドアタッカーは最優先補強ポジションだったこともあり、1人目から感極まるサインとなりました。



小関陽星(J2 藤枝MYFCから加入)は、彼の出身である桐蔭横浜大学サッカー部の方からご縁をいただきました。小関は藤枝を満了になり次の移籍先を探している、他のJリーグクラブで決まらなかった場合に渋谷は可能性ありますか?とお電話をいただきました。小関の移籍交渉を担当するエージェントが、日頃からお世話になっている方で、彼との初めてのお仕事ということもあり、オファー後、加入の連絡をもらった時の喜びは忘れられません。

小関と大学時代のチームメイトであった大越寛人(J3 Y.S.C.C.から加入)は、J3のFC琉球さんをはじめ、渋谷と同じく地域リーグの複数クラブさんと合同で開催したセレクションで出会いました。明らかに基礎能力が高い丁寧なプレーの連続でした。小関との関係性も含め、大学サッカーで頂点まで上りつめた大越までもがこのタイミングで獲得できるというのは、クラブに取って非常に大きな意味を持ちます。

坪川潤之(J2 カターレ富山から加入)はエージェントから売り込みをいただいた選手です。Zoomで初めて話したあの日から、彼の情熱や誠実さ、言語化能力の高さに非常に強い興味を持ちました。若手選手の多い渋谷にとって、きっと替えの効かない選手になってくれるだろうという確信がありましたが、実際に加入してからのチームへの溶け込み方、リーダーシップ、YouTubeでの発信など周囲に与える影響は想像以上で、良い意味で裏切られる結果となりました。

同じくリーダーシップや経験を+αで期待したのが、J3からJ2への昇格を昨年決めた今治FCで4年間キャプテンを務めた楠美圭史です。特に今治FCに8年間在籍し、岡田武史さんと共にアマチュアカテゴリーからクラブの成長を長期に渡って支えてきた彼の経験は、選手だけでなくわたしたちフロントスタッフも喉から手が出るほど聞きたいストーリーです。今治の次は渋谷で、地域の方々に愛され育っていくクラブを作っていきたいと、加入を決断してくれました。



志村滉(J3 松本山雅から加入)は、彼がJリーガーとしてプレーした松本山雅時代に書き記してきたnoteに強く感銘を受けた、いわば選手への興味の持ち方としては非常に珍しいタイプ。彼のピュアさと混じりっけのない情熱をそのまま文字にしたようなブログの数々で、引き込まれていきました。加入交渉が始まり、過去のプレー集の映像で観たキック精度、フィジカル面での高さ、そして闘志溢れる姿は、一緒に戦いたいと思わずにはいられないものでした。

JFLからの加入は、ヴィアティン三重の青木竣のみとなりました。宮崎泰右や河西守生の引退により、サイドアタッカーはなかなか枠が埋まることなく、最後まで獲得に苦戦しました。そんな中で候補に上がったのが青木竣。ヴィアティン加入前は関東1部リーグのジョイフル本田つくばFCで活躍していました。完全なる両効きというだけでなく、その左右の足から放たれるパスやシュートが最大の武器なのですから、非常に貴重な選手です。

大卒の選手は日本大学から宮坂拓海、新潟医療福祉大学から青木友佑の2名となりました。社会人のリーグに加入している日本大学サッカー部内のFC N.というチームでプレーしていた宮坂は、昨年大学4年時に社会人関東2部でベスト11に選ばれた選手です。我々は2年ほど前からしのぎを削ってきたこのFC N.で活躍する宮坂を常にチェックしていましたし、増嶋監督の現役時代にいたクラブの下部組織で育った縁で2人がプレーしていたことなども含め、今回の加入に至りました。

青木友佑は世代別の日本代表経験もあるストライカーで、いわゆる「掘り出し物」と言いますか、「なぜJリーグに決まらなかったんだ」という印象を持つ選手です。U-18時代に在籍したFC東京の関係者様、また渋谷シティのスポーツダイレクターである田中裕介の恩師や同志の方々が指導されている新潟医療福祉大学サッカー部の方々のおかげで、青木友佑という若き才能のこれからの爆発的な成長に関わる機会をいただくことができました。



昨年度主力として活躍した選手たちにとって、彼ら新加入選手たちは、頼もしい選手たちであると同時に熾烈なレギュラー争いを繰り広げることになるライバルです。

案の定、新チーム始動から1ヶ月以上が経ちましたが、わたしたちフロントスタッフですらどの選手が主力戦力として試合に出場するか全く想像が付かない状況です。

そして、今年は選手だけでなくスタッフ体制においても非常に頼もしい補強を行いました。チーフトレーナーに新しく専任を迎え入れ、昨年までチーフトレーナーを務めた坂井はフィジカルコーチへ。そして柏レイソルからは増嶋監督と現役時代に関係の深かった赤井寛之氏にトレーナーとして加わってもらいました。

選手・スタッフの補強は、1年で関東2部から1部へ昇格するという目標を達成するため。それはしっかりメッセージとして彼らに伝わっているかと思います。

MyCITY会員の皆様には、4月1週目のシーズン開幕にどの選手がレギュラーを勝ち取っているのか、また18試合のリーグ戦を通じてどんな争いがチーム内で繰り広げられるのか。ぜひ、注目していただければと思います!





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