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「いずれセンター街でパレードを。」 渋谷のキーパーソンが語るSHIBUYA CITY FC

2021年12月3日

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SHIBUYA CITY FCは、現在160社を超えるパートナー/スポンサーの皆さまに支えられながら活動をしております。

クラブが掲げる「Football for good “ワクワクし続ける渋谷をフットボールで”」を実現するために、これらのパートナーの協力は不可欠です。

本企画「SCRAMBLE TALK」では、どのような想いでパートナー各社がSHIBUYA CITY FC(以下、CITY)のチャレンジに参画したのか、実際にどんな取り組みを行なっているのかをお伝えしていきます。

12社目となる今回は、CITYのトレーニングウェアの胸に輝く「


」を運営する太平洋商事株式会社の代表取締役 鈴木大輔さん(株式会社シブテナ 代表取締役会長)。

同社は渋谷で半世紀にわたって不動産業を営んでいるほか、鈴木さん自身は渋谷センター商店街振興組合・宇田川町会 常務理事や(公社)東京青年会議所 渋谷区委員会 第45代委員長を歴任するなど、まさに渋谷の中心人物として街づくりに関わって来られました。

そんな鈴木さんが渋谷に根ざして行ってきた取り組みの背景や、CITYにスポンサードする理由をお伺いしました。 聞き手:酒井 翼(SHIBUYA CITY FC 取締役 / パートナーシップ担当)

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半世紀に渡ってセンター街で不動産業を営み、現在は1F路面店も

酒井 本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。鈴木さんとは毎日のようにお話ししていますが、「トレーニングウェアでやたらと目立つ『


』って何だ?」と思われているファンの方々に鈴木さんのことを知っていただくべく、根掘り葉掘りお伺いできればと思います。

鈴木 よろしくお願いします。

酒井 では早速ですが、太平洋商事株式会社について教えてください。

鈴木 太平洋商事は私の父が創業した会社でして、もうすぐ50年になります。面白いことに、約半世紀に渡ってずっとこのビル(渋谷センタービル)にいます。私は二代目の社長として、事業用不動産賃貸の仲介・管理、サブリース、売買、仲介などを行ってきました。

酒井 その中で、CITYのトレーニングウェアにも掲出いただいている「シブテナ」は渋谷のテナントを見つけられるウェブメディアからスタートし、現在は1F(渋谷センタービル)の路面に店舗も構えられているかと思います。あえて太平洋商事株式会社から分けたのはなぜでしょうか。

鈴木 会社の中で稼ぐ機能と地域の活動を行う機能が混在していたので、シブテナとして分けることできちんと数字を追いかけて行こうと思ったのが一つ。もう一つは、シブテナの代表になってもらった松本君との出会いが大きくて。

酒井 というのは。

鈴木 彼がものすごく優秀なんですよ。僕は感覚で動く人間なのに対して、彼はロジカルに物事を考えるタイプで。そんな中で、彼と新しいものを作りたいという話から、まずはシブテナのウェブサイトを作ってテナント物件や、渋谷に根付いているテナントさんやオーナーさんのインタビューを紹介していました。

酒井 最初はウェブサイトだけでしたよね。

鈴木 そうなんです。リアルの店舗をやるつもりは無かったんですよ。この時代に、高い家賃を払ってやる不動産屋まずいないし、やったとしてもすぐ撤退するなと思ってました。ただ、記事の閲覧数が増えるなどシブテナのサイトが上手く行き始めて、且つ、現在店舗になっている場所は太平洋商事が借りてポップアップストアの貸し出しを行いながらも赤字で大変だったので、思い切ってやってみようと。

酒井 渋谷の1階の不動産屋って思い浮かばないですよね。

鈴木 そうなんです。つまり競合がいないので、空中戦と地上戦を総取り出来ればかなり良い数字を取れるんじゃないかなと。また、ポップアップストアは赤字だったと言いましたが、土日は貸せるということがわかったので、家賃が高くても仲介で半分を売り上げて、残り半分をポップアップでカバーできてしまうんですよ。

酒井 なるほど。土日は毎週のように何かやられてますもんね。

鈴木 


くださったり、

くださったりしています。ハロウィンの日には、渋谷区と一緒にゴミゼロ大作戦なども実施させていただきました。

経営不振をきっかけに、渋谷での人脈作りに奔走

酒井 さらにシブテナと太平洋商事のお話しも聞きたいところですが、鈴木さんは仕事以外でも本当に様々な活動をされていますよね。

鈴木 自分ではいつも「肩書きおじさん」と言ってるんですけど(笑)。地域のところで言うと、センター街の振興組合の役員や東京青年会議所渋谷区委員会、こちらは2019年に第45代委員長をやりました。また、東京商工会議所渋谷支部青年部の副幹事長や渋谷法人会青年部の役員、渋谷区SDGs協会の代表、中高生起業支援事業MANABUYAのファウンダー、親孝行メディアKOKARAの代表などをやらせてもらってます。

酒井 ありがとうございます。多方面でご活躍されていると思いますが、本業が忙しい中でなぜそれだけ多くの活動をされているのでしょうか?

鈴木 最初のきっかけは、10年ほど前の経営不振です。僕自身、高卒で大した学歴もなく、他社への就職歴もない中で売上を作れずまずい状況になり、すごく単純な発想ですが人脈を作らなければと思って地域での活動を始めました。

酒井 なぜ人脈だったのでしょうか。

鈴木 別の不動産会社さんが、地域に入り込むことで地主さんとの繋がりを作って稼いでいたんですよ。なので、まずそれを真似しようと思ってセンター街の振興組合に飛び込んだんです。そうしたら若い人が少なくて、当時30歳ぐらいの僕はとにかく汗かいて、積極的にお祭りの準備などを手伝ったりしていたらすぐ理事にしてくれて。

酒井 すごいですね。

鈴木 理事になればまた役割も増えて、さらに頑張って、気づけばスピード出世で常務理事になっていました。そして、センター街の振興組合で役員をやっているうちに商工会議所や法人会にもどんどん繋がっていき今は役員をやらせてもらえるようになりました。

酒井 鈴木さんは二代目ですが、お父様はあまり地域のコミュニティには参加されていなかったのでしょうか?

鈴木 父は一切コミュニティに入っていなかったんですよ。知らない人からは「二代目だから役員になってるんでしょ」と見られていますが、そこは声を大にして「違う」と言いたいです。当然ながら父が培ってきた歴史がありそこも含めて認めていただいているのは理解していますが知らないところに飛び込んで一応頑張ってきたので。

酒井 コミュニティに積極的に入っていくことの重要性がよく分かります。そのようにして地域コミュニティに入り込むことで、思い描いていた通り事業にも良い影響はあったのでしょうか。

鈴木 5年かかりましたね。各商店街の会長、副会長さんに10回くらい名刺を渡してやっと覚えてもらって、他にも色んな人に名刺を渡して覚えてもらって徐々に不動産に関するお仕事もいただけるようになってきました。

酒井 何か象徴的なお仕事はあったのでしょうか。

鈴木 印象的だったお仕事が2つあります。一つは、商店街の役員から依頼を受けた物件に関する仲介のお仕事です。スピード感を持って仕事させていただいたこともあり、これがきっかけで様々なお話をいただけるようになっていきました。もう一つは、渋谷フクラスの東急プラザにある1階のスターバックスさんの仲介のお仕事です。渋谷に不動産会社が何百社もある中で、あの区画のオーナーさんに対して東急不動産さんが弊社を推薦してくれました。これは地道な人脈作りの芽が出て花開いた時ということで物凄く嬉しかったですね。

酒井 「足で稼ぐ営業は古い」というCMもありましたが、まさにその逆張りで成果を出すというのがかっこいいです。

鈴木 始めのころは「仕事しろ!」「そんな無駄なことするな」など父に言われた頃もありましたが、こうして成果も出ると自信になります。常に「渋谷なら太平洋商事の鈴木でしょ」と思われるように意識しているし、渋谷の街の不動産屋という意味では必ずNo.1になりたいなと思いますね。

常に新しいものが生まれる渋谷、その歴史を伝える「渋谷新聞」

酒井 会社の経営不振がきっかけで地域コミュニティに積極的に入って行かれたと思いますが、そのように渋谷に根付いて活動する中で、渋谷への思い入れやチャレンジしていきたいことなどはありますか?

鈴木 本音で言うと、渋谷の中でも特にセンター街ではスタートアップの実証実験みたいなことをどんどんやっていきたいです。

酒井 LUUPがいち早く設置されていたり、街中で50m全力疾走するイベントやったり。

鈴木 そうそう。走るイベントは元々センター街でやりたいと話していたんですが、結局公園通りでの実施になってしまって。

酒井 そうなんですね。

鈴木 渋谷はそういった新しいスタートアップが生まれる街だし、センター街が率先して発信していくべきだと思っています。

酒井 常にセンター街でスタートアップの実証実験がされていて、新しいものは全てセンター街から生まれる、みたいなイメージでしょうか?

鈴木 そうです。あとは、実は渋谷も地元の方々ってすごく熱いんですよ。センター街に住んでいる方もまだいますし。

酒井 センター街にですか!?

鈴木 そうなんです。そういう人達がまだまだ熱いので、祭りの時などはそういう人達も見てもらいたいなと思いますし、新しく始めた「


」で取り上げられたら良いなと思っています。

酒井 まさに先日取材されていましたが、兆楽さん(宇田川交番付近にある中華料理屋)や三千里薬品さん(スクランブル交差点にある薬局屋)などですよね。

鈴木 そうです。渋谷新聞でそういう人達を取り上げていけると、皆さんがイメージする渋谷とは真逆の渋谷を発信することができて、すごく面白いなと思っています。

酒井 本当にそうですよね。スクランブル交差点で「三千里、三千里、薬の三千里」といつも流れてるのに、


以外、どこにも社長さんの情報載っていないですからね。「渋谷新聞」はそういった渋谷の中での繋がりと、表に出ている情報の非対称性に着目されてスタートされたのでしょうか?

鈴木 それもあるし、メディアって歴史になるんですよね。三千里さんの記事もそうだし、渋谷川の最初と最後について調べた記事を出した時にも、渋谷川について調べていた区内の校長先生が僕に連絡して来てくれたんですよ。

酒井 他にそこまで書いてあるメディアがないから、ですね。

鈴木 そうです。あとは、恵比寿新聞を運営されている高橋さんが「渋谷区内でも、中央ブロック(渋谷駅周辺)と外苑ブロックだけ新聞がない」と投げかけていたのを見て、自分がやるしかないなと(笑)。

酒井 これからの渋谷新聞が楽しみです。

いずれはセンター街でパレードを

酒井 ここまで鈴木さんの話をお伺いしてきましたが、CITYとの繋がりについてもお伺いできればと思います。個人的にバスケのイメージが強いのですが、鈴木さん自身は元々サッカーもされていたのでしょうか?

鈴木 バスケは小中高の初めまでずっとやっていた一方、実はサッカーも小学校の時はやっていました。スパイクも持っていたし、バスケよりずっとサッカーという感じで。

酒井 それは初耳です!

鈴木 小学生の頃だけど結構うまかったですよ。毎日グラウンドで8対8とかやっていたし、リフティングも50〜60回は平気でやってたし、スパイクも何個も買っていたので。中学生になってからはずっとバスケでしたが。

酒井 その中で、改めてSHIBUYA CITY FCのスポンサーになったきっかけを教えてください。

鈴木 最初はもう完全に人で、酒井君の人間性に惚れて、というところですね。3年前とかですかね。

酒井 最初に出会ったのが僕らも法人化した2019年の夏頃なので、2年半くらいですね。

鈴木 先ほどの話でいうと、徐々に上向いてきているタイミングでしたが、実は当時はまだ会社の業績が良い時ではなくて。正直そんな余裕がない中で、人の良さと、みんな若くてクリエイティブで学べるものがありそうということと、単純に頑張ってるなとというところでスポンサードさせていただきました。

酒井 ありがとうございます。実際スポンサーになってみて、良かったことはありますか?

鈴木 まずは、CITYのおかげで輪が広がってきたなと思っています。やはり僕らの世代でもサッカー人口が多くて、渋谷の近くでサッカー経験者だとCITYのことを知ってるので、会話のひとつのネタとして大きいですね。来社された際にユニフォームを見て「あっ」となる人は結構いるし、みんな知ってるから会話のネタになるというのはすごく大きいと感じているところがあります。

酒井 あとは、特に最近はYouTubeでのライブ配信もかなり熱を込めてご覧になっていただけていましたよね。

鈴木 どんどん自分ごとになって来ているなと思っています。頑張ってるなって。自分ごとになるとやはり楽しいですね。あとは、子育てて忙しい中でも、ライブ配信が見れるようになったのも大きいなと思います。

酒井 試合会場が遠いこともあるので、僕らとしてもライブ配信を通じて気軽に見てもらえるようになったのはすごく良かったなと思っています。

鈴木 あとは、なんか面白いですよね。言ってしまえば“J7相当”というまだまだこれからのチームなのに多くの企業からスポンサーされているのが凄いなと思います。フロントのメンバーの努力だと思いますが、どうやっているのかすごく気になりますし。

酒井 応援いただいている皆様にサポートいただきながら、なんとか地道にやらせていただいています。最後に、今後のSHIBUYA CITY FCに期待していることや、一緒に取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

鈴木 すでにやっていますが、シブテナでのコラボイベントからクランクストリートでのイベント、渋谷新聞など、多方面で渋谷を盛り上げていく活動を一緒にできると嬉しいですよね。あとは僕自身、実は青山学院大学が箱根駅伝を優勝してセンター街でパレードした際に司会をやらせていただいたんですね。

酒井 センター街の理事のお仕事としてですよね。

鈴木 そうです。Bリーグ(国内男子プロバスケットボールリーグ)のアルバルク東京さんの優勝パレードも司会をしました。なので、いずれSHIBUYA CITY FCがJリーグ昇格や優勝をした際などはセンター街でパレードを行って、その時に司会を務めたいです。

酒井 最高です。その光景を想像するだけでも鳥肌が立ちます。必ず、実現させましょう!

鈴木 そのためにも一歩ずつ、まずは来シーズンの活躍も期待しています!

酒井 ありがとうございます!引き続き暖かく見守っていただけると嬉しいです。本日はお忙しい中ありがとうございました。

鈴木 ありがとうございました。

太平洋商事株式会社

代表取締役:鈴木 大輔 (株式会社シブテナ代表取締役会長) 所在地:東京都渋谷区宇田川町16-8渋谷センタービル3F 設立:平成5年(1974年創業) 営業内容:売買・賃貸・仲介・管理・サブリース・コンサルティング コーポレートサイト:



鈴木大輔

1982年6月東京生まれ。太平洋商事株式会社入社後、地場の不動産業者として少人数体制にも関わらずこれまでに1,000件以上の事業用不動産契約を成立させる。2015年より太平洋商事の代表取締役に就任。誠実な経営方針が功を奏し事業の拡大に成功する。

不動産業で培った経験をもとに地域貢献活動にも積極的に参加する。 今では各方面より頼られる渋谷のコンシェルジュ的な役割を果たしている。 プライベートでは渋谷在住4姉妹のパパ。

役職 ◇渋谷センター商店街振興組合・宇田川町会 常務理事 ◇(公社)東京青年会議所 渋谷区委員会 第45代委員長 ◇東京商工会議所 渋谷支部 青年部副幹事長 ◇(公社)渋谷法人会青年部会 幹事 ◇一般社団法人渋谷区SDGs協会 代表理事 ◇太平洋商事株式会社 代表取締役 ◇株式会社シブテナ 代表取締役会長 ◇親孝行メディア KOKARA代表 ◇中高生起業支援事業 MANABUYAファウンダー

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