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KICK OFF | 

4:00

熊谷スポーツ文化公園補助競技場

SHIBUYA CITY FC

COEDO KAWAGOE F.C

1
1

2025シーズン 関東サッカーリーグ2部

2025年5月5日

GAME RESULT

失点

30

min

選手交代

46

min

HIROTO OKOSHI

TOMOHIRO MIZUNO

IN

OFF

選手交代

46

min

SHUNSUKE IWANUMA

HIROYUKI TSUBOKAWA

IN

OFF

ゴール

64

min

OUJI KAWANAMI

選手交代

71

min

SOTA SATO

KO SHIMURA

IN

OFF

選手交代

81

min

TENSHIRO TAKASAKI

OUJI KAWANAMI

IN

OFF

選手交代

87

min

KENYA HONDA

KEISHI KUSUMI

IN

OFF

​STARTING XI

FW

TOKIHARU MASAMORI

9

RYO UEMATSU

8

MF

OUJI KAWANAMI

27

KO SHIMURA

26

KEISHI KUSUMI

25

NAOKI TSUCHIDA

40

TOMOHIRO MIZUNO

7

DF

HIROYUKI TSUBOKAWA

66

NAOKI WATANABE

3

TOMOYA SUZUKI

12

GK

KEISUKE TSUMITA

17

GAME REPORT

GAME PREVIEW - 試合前情報 -


“あの日"の悔しさを塗り替えるために。1年と5ヶ月の時を超えた、リベンジマッチ


待望のシーズン初勝利。合言葉は「雄教のために」


第3節・横浜猛蹴を相手に、待望のシーズン初白星を掲げた渋谷。2節での悔しい逆転負けを受け、3バックを再構成し、中央には渡邉尚樹、左には宮坂拓海を配置。また左ウイングには、スピードに定評のある河波櫻士を先発として起用した。再編された守備と攻撃のラインがかみ合い、試合は序盤から渋谷ペースで進んだ。


前半から中盤での連携と、後方からのビルドアップが安定し、攻守のバランスが取れた渋谷のサッカーが展開された。なかでも河波の果敢な仕掛けで相手を翻弄しながら、左サイドを疾走し、低いクロスをあげると志村滉が飛び込み先制点を奪う。さらに続けて植松亮が追加点を決め、2点を先行する。


しかし後半は相手が反撃の姿勢を強め、渋谷は1点を返される。逆転負けを喫した2節と同じ展開に一瞬不安がよぎったが、それでも渋谷は冷静さを失うことはなかった。中盤でボールをつなぎながら、攻撃のチャンスを作り続けると、最後は水野智大の一撃で突き放し、3-1で試合を決定づけた。


2節での苦い経験を糧に、一人ひとりが責任を持って、勝利という結果で応えた渋谷。後半のプレッシャーにさらされながらも、崩れなかったそのメンタリティこそが、チームの成熟度を物語った試合となった。


そしてこの試合には特別な想いが込められていた。第2節・東京国際大学FC戦で、左膝外側半月板の損傷を負い、全治6か月と診断された伊藤雄教。チームにとって、泥臭くかつ献身的に戦ってきた彼の存在は大きな痛手だった。だが同時に、それは戦う理由をひとつ、明確にさせた出来事でもあった。試合前の円陣では、増嶋監督がその名を口にし、「雄教のために戦おう」と勝利を誓った。チーム一丸となり、その言葉を胸にこの一戦に臨んでいたのだ。


この勝ち点3は、間違いなく彼への贈り物だ。だが、あくまでそれは始まりに過ぎない。伊藤が不安なく、胸を張ってピッチに戻れるように、これからも勝利という名の信頼を積み重ねていく。


封じられた悔しさーー再び訪れる対峙の時


さかのぼること、2023年11月18日。関東昇格への切符を懸けて挑んだ、関東社会人サッカー大会準決勝。対する相手はCOEDO KAWAGOE F.C。互いに一歩も引かぬ激闘の中、渋谷は後半に先制を許しながらも、執念の同点弾で食らいついた。だが、運命はあまりにも残酷であり、試合終了間際、コーナーキックから喫した痛恨の一失点。「あと一勝」、ほんのわずかな差で涙を飲んだ試合である。ピッチに崩れ落ちた選手たちの姿が、今も脳裏に焼き付いて離れることはない。


あれから約1年と5か月の時を経て、今度は関東の舞台で彼らとの再会が訪れた。対峙する相手の陣容には見覚えのある顔が並ぶ。球際での強さに加え、カバーリングに秀でた景山豪。試合を通して走り切るスタミナを持ち、縦横無尽に駆け回る大津佑和。テクニックと運動量の両面で相手を苦しめる布施周士。いずれも昨季まで渋谷に在籍し、そして一昨年のあの日、ともにピッチで戦った3人だ。さらに同時期に在籍し、豊富な運動量と、高精度なキックが武器の山内稔之の姿もある。彼らが加わったCOEDOは、前線からの積極的なプレッシングを信条とし、主導権を握るアグレッシブなスタイルを徹底。ボールを奪ってからの切り替えの速さと鋭い仕掛けはあの頃と変わらぬ脅威だ。


さらに今回の試合は、渋谷の指揮を執る増嶋監督が、S級ライセンス講習のため一時不在となり、代わりにベンチに立つのはトップコーチ・三原雅俊。これが実質的に初の監督代行の試合となる。試合を動かす采配の妙、選手起用の意図、ゲーム中の判断力と修正力。チームを預かるその手腕が、勝敗を分ける鍵となるだろう。


両者の順位差は、わずか1。互いに昇格戦線に食い込むためには、この一戦の重要性は大きい。だが、それ以上に重く、熱く、そして切実なのは、数字には表せない"想い"の数々だ。かつての仲間との対峙、一昨年に目前で逃した関東昇格という夢、その痛みを忘れず歩んできた日々。そのすべてが明日のピッチに詰まっている。互いを知る者同士だからこそ生まれる、読み合いと駆け引き。かつて信頼を寄せた相手の次の一手を見抜き、先んじて封じにかかる。そこにあるのは敬意であり、同時に因縁の証明でもある。そして渋谷が今度こそ、あの日の続きを「勝利」という形で書き換える覚悟でいる。

心を揺さぶるのは、プレーか、それとも想いかーー。どちらにせよ、明日の13時、この一戦から目を離すことはできない。



PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -


7 水野 智大 / MF


ーー前節では今季初勝利を挙げて、波に乗れそうな雰囲気があるが、今のチームや自分のコンディションはどうか。


チームとして今やろうとしていることが、だんだんプレーに根付いてきている。プレーの局面の部分も含め、90分を通してどういうふうに戦うかというところが、選手間のコミュニケーションの中でも、実際のプレーでも出ているのでポジティブに捉えている。個人的なコンディションはまだまだ上げられる余地があり、悪くない状態が続いているので、もう少しコンディションを上げて、戦えるところをもっと増やしていきたい。


ーー今季は特にポジションや連携面で、水野選手の存在感が目立っていると感じるが、個人的に意識していることは?


チームがどういうふうに戦うかという方向性に対して、選手間のコミュニケーションの部分や、いろいろな特徴を持っている選手が多いので、そこをどのように最大限生かすかを常に意識している。練習中でもずっと、みんなが何をしたいかという部分を目でも見ているし、コミュニケーションも取っているので、どういうふうにしたらチームのパフォーマンスが最大化するかを、自分のポジションや立ち位置などを含めて、色々考えながらプレーしている。


ーー前節は水野選手が3点目を決めて試合を決定づけたが、どんな狙いがあったのか。


2節目の東京国際大学FC戦で、最後のところで思い切りシュート打てずに終わってしまったので、チャンスが来たら振り抜こうと思っていた。あとはゴール前で少し慌てるシーンが自分の中では多かったので、落ち着いてシュートに集中し、フォーカスすることだけに絞っていたので、ゴールに向かえば結果はついてくると思った。流れも良くなかったので『絶対自分が決めてやろう』という気持ちでいたので、それがうまく結果として出たと思う。


ーー明日対戦するCOEDO KAWAGOE F.Cはプレスの強度や切り替えの早さが武器だと思うが、この2週間どのような準備をしてきたか。


一昨年の試合を振り返って、確実に自分たちの方が上手だったし、自分が点を決めて勝ちたいと思っていたが、相手のセットプレーで負けてしまったので、勝負強い印象や、最後まで諦めないチームの一体感を感じた。明日はそれを凌駕する自分たちの一体感や強度、一つひとつの局面のプレーの質が求められてくると思う。この2週間は、相手のやり方に対して、自分たちがやらなければいけないことを、マスさん(増嶋監督)が練習中に落とし込んでくれたので、みんなで信じて、チーム全体で良いトレーニングができた。最後まで相手は、一体感とチャレンジャー精神を持ってくるので、それを上回るチャレンジャー精神を持って戦いたい。


ーーあれから約1年と5か月が経ち、今の自分やチームにどんな変化や成長を感じているか。


90分の戦い方や、攻撃から守備、守備から攻撃の局面で自分たちが何をするかが、選手の中でコミュニケーションとして落とし込まれているし、実行できる選手が増えてきたので、すごく変わった一年半だと思う。


ーーあの試合を経験をした立場で、明日の試合に向けてどんな思いがあるか。


二年前に在籍していた選手もスタメンから出る可能性があると思うので、僕も含めて負けたくない気持ちは全員すごくある。渋谷は今、1勝1分1敗という状況で、確実に明日の試合の勝敗で、今後のリーグ戦の戦い方や、みんなの練習やリーグ戦に対するモチベーションが変わってくると思う。おそらく暑くて苦しい試合になることはみんなわかってると思うが、ベンチメンバーを含めて良い練習をこの2週間で積めたし、大事な試合になるので、絶対勝ちます。



9 政森 宗治 / FW


ーー前節の試合は、全体的にプレースピードや攻撃の連携面がよくなっていたが、前線の組み立てや崩しの中でどんなことを意識していたか。


ウイングを使って攻撃していくことを徹底していたので、特に1点目は理想通りに点が取れた印象。自分に相手のセンターバックが食いついてたが、自分がシンプルに落としたら、植松や土田がフリーになれて、そこからチャンスが生まれていた。やっぱり自分が点を取りたかったが、チームの攻撃として成り立っていた部分があったので良かった。


チームが勝つことを大前提として、自分に関しては点が取れなかったし、しかも自分が取った試合で負けたり、取っていない試合は引き分けや勝ちが挙げられているので、やっぱり自分が点を取って勝つことを示していかないといけない責任やプレッシャーは常に感じている。


ーー2節での悔しい敗戦からの修正があったが、チームとして意識していたことは。


試合中は(2節目と)同じ状況だったので、割り切っていこうと、みんなであまり引きずらずに切り替えることができた。後半で1点を返された後にみんなで集まったときは、『同じ状況だから、もうこれ以上やられないようにしよう』と声をかけ合っていた。2節目の試合で負けたあとは、チームがバラバラで、みんな自分の言いたいことを言っていた印象だった。でも前節の試合は、これでいいよという明確なものを出して、全員がまとまってポジティブに試合に臨めていたので、良かった。


ーー明日の試合は因縁のCOEDO KAWAGOE F.Cとの対戦だが、相手の特徴だったり弱点をどのように突いていきたいか。


二年前の試合は、自分が怪我をしてしまっており、左足が使えなかったり、30分しか出られない制限があった。あの時は渋谷に加入して間もなかったので、まだ助っ人感みたいなものがあったが、今は自分がチームを引っ張らなくてはいけない気持ちでやっている。一昨年よりは、メンタル面やコンディション的にも、全部が確実に良くなっている印象。もちろん、自分は点を取って勝ちたいが、自分が囮になるシーンも多々あると思うので、みんなで話し合いながら、上手く相手の嫌なところを突いていきたい。


ーーいろいろな想いが懸かっている一戦だが、明日の試合に向けた意気込みを。


確実に強度も上がっているし、会話も多いし、すべてが一昨年より上回っている。あの時に負けた経験をしている選手が今、主軸としてプレーしている面を考えると、悔しい気持ちはみんな絶対あると思う。土田はあの試合に出場していないが悔しい思いをして泣いていたし、山出も植松、鈴木など、もし失点して逆境になっても、二年前に経験している選手たちが声を出して引っ張っていかなければいけないので、責任を持って頑張ります。僕は点を取ります。



COACH'S COMMENTS - 試合前 コーチコメント -


三原 雅俊 / コーチ


ーー前節は守備陣の再構成や修正が光る内容になっていたと思うが、その手応えをどう感じているか。


まずは試合に勝てたことが一番大きい。後半に1点を取られても、そこから盛り返したっていうのは、前節から改善されたと思うし、そういう勝負強さを見ることができたのですごくポジティブに感じているが、手応えというより、この間と同じように失点していたので、課題の方が残る印象だったので、そういうところを改善していかないといけない。でも明日の試合まで2週間ほどの期間があったので、その中でしっかりと修正をして落とし込みをできたと思う。


ーー明日の試合は、増嶋監督がS級ライセンス取得のため不在だが、自身が初めてチームを指揮をする率直な心境は。


僕は何も分かっていないので、実際にやってみてという感じだが、僕も1月からコーチとしてみんなと一緒にやっているし、去年も自分が選手としてプレーしてきたので、チームのやることはある程度理解をしている。選手もこの2週間ですごく積極的に取り組んでくれて、チームのやり方自体は浸透しているので問題はないと思う。


ーー増嶋監督から、役割や視点などの面で、明日の試合に向けて何か託されたことはあるか。


「負けたらお前のせいだ」と言われました(笑)でも試合はいろいろなイレギュラーが起こると思うが、特に守備の位置や形を含めてもう1回しっかりと整理をして、良い守備の形から攻撃につなげていくという、本当に良い練習ができたので、その中で修正したことがうまく発揮できればいいかなと思う。


ーー明日対戦するCOEDOのメンバーには馴染みがある顔が並ぶが、相手の強みや警戒するポイントは。


去年在籍していた選手は、僕も同じチームですごく仲が良かったので難しいところもあるが、やっぱり自分たちは今SHIBUYA CITY FCとして戦っているので、しっかり示さないといけない。今までは同じチームメイトだったが、プライベートで仲が良いのと、今は敵で対戦するっていうことはちゃんと分けて、態度で示さないといけない。相手のフォワードの9番の選手は渋谷の天敵だと思うが、個人的にも、昔同じチーム(ヴィッセル神戸)でお世話になった先輩なので、個の能力も分かっているし、特にそこは警戒していきたい。


ーー最後に、明日の試合に向けての意気込みを。


やっぱり優勝するためには勝ち続けないといけないので、マスさん(増嶋監督)がいなくても選手たちは主体的にやってくれるはず。僕はそこをサポートできるように頑張っていきたい。



GAME REVIEW - 試合記録 -


気温が一気に上昇し、季節は夏模様。だが、それ以上に熱かったのは、火花散る第4節・因縁のCOEDO KAWAGOE F.C戦。勝ち点3をもぎ取り、混戦の順位表から一歩抜け出して3位に浮上したいところだったが、結果は痛み分け。勝ち点は1にとどまった。



増嶋監督がPROライセンス取得講習のため、指揮を一時託された三原コーチ。前節から守備陣を変更し、右に鈴木友也、左に坪川潤之を配置。さらに、一昨年の関東昇格戦を経験した植松、政森、水野、土田、本田、岩沼がメンバー入り。あの大一番では怪我でピッチに立てなかった土田、そして同じく怪我で後半からの出場で思うようにプレーができなかった政森には期待がにじむ。



一方のCOEDO KAWAGOE F.Cも、かつて渋谷に在籍していた仲間が対峙する。右サイドバックに大津佑和、左に景山豪がスタメンとして名を重ね、ベンチメンバーには山内稔之、布施周士の姿も見られた。


前半から、両者一歩も譲らぬ球際の攻防を繰り広げ、序盤から激しさを増していく、まさに激闘の様相。植松と大津の、かつてのチームメイト同士によるマッチアップが見られたように、技術以上に意地がぶつかりあうプレーが随所に現れる。



18分には、土田のカウンターから植松が裏に抜け出し、マイナスの折り返しを狙ったが、相手に阻まれ、決定機とはならず。その直後には、今度は渡邉から坪川へのパスが遮られ、右サイドからクロスにヘディングで合わせられるという冷や汗ものの場面を許す。


全体的に落ち着きを欠く展開が続き、思うようにボールを繋げられずに苦しむ渋谷。自分たちのリズムを作りたいところだったが、なかなか主導権を握れない。土田や鈴木が必死に声を張り上げ、鼓舞をする。それでも、やはり相手の前線からの鋭いプレッシングに押し込まれ、判断が一歩遅れ、慌てるシーンが目立つ。



30分、中央を鋭く突く相手のカウンターに反応しきれず、そのまま左に展開され、最後こぼれ球を押し込まれて痛恨の先制点を献上してしまう。その後も相手の中盤からの推進力と速攻についていけず、連携のズレも修正できないまま、苦しい内容で前半を終える。


1点を追いかける渋谷は、後半開始と同時に動く。坪川に代わって岩沼、水野に代わって今季初出場となる大越を投入し、流れを変えにかかる。立ち上がりからいきなり相手にシュートを打たれるヒヤリとする場面もあったが、そこを凌ぐと、徐々にリズムを取り戻し始めた。


61分には、この試合最初のコーナーキックに、河波が蹴り込むと、鈴木がヘディングで合わせるも、惜しくも左に逸れる。さらに63分、植松から受けた志村の右サイドからクロスに、相手がヘディングでクリアし、そのこぼれを政森がシュートするも、わずかにゴール右に外れる。


徐々に渋谷が相手陣地でプレーする時間を増やし、流れを手繰り寄せる。そして迎えた64分には、ゴールライン際まで深く侵入した植松のパスに河波が混戦の中でワンタッチで収め、わずかにドリブルで持ち出し、冷静に押し込んで今季初ゴール。同点弾に会場は大きく揺れ、渋谷に再び勢いが生まれた。



ようやく落ち着きを取り戻した渋谷は、土田を起点としながらパスをつなぎ、相手を押し込んでいく。引水タイム後には、志村に代わって佐藤がピッチへ。右サイドで持ち前のスピードを活かし、幾度も仕掛けるが、相手の守備ブロックに阻まれ、あと一歩のところでフィニッシュに至らない。主導権を握りつつも、勝ち越しの一撃が遠い展開が続く。


その後も相手からのファウルを受けながら、渋谷はセットプレーのチャンスを重ねていく。80分、河波に代わったのは、町田ゼルビアから期限付き移籍で加入した高崎天史郎。移籍後わずか数週間でのデビュー戦となった。



対するCOEDOも、前半からの運動量と強度の高いプレッシングを続けた影響からか、交代カードを切って対応。終盤に差し掛かり、両チームとも疲労の色が見え始める中、勝ち点3への執念が激しくぶつかり合う。


その後は、小柄ながらも高崎が魅せる。移籍後初出場とは思えない落ち着きとキレのあるドリブルで相手を切り裂き、会場を沸かせる。さらに、終盤には楠美に代わり本田が今季初出場。関東昇格戦を知るひとりとして、攻め急ぐ時間帯の中でも中盤に安定感をもたらす。


最後まで渋谷は追加点を狙い、全員が前に出る姿勢を崩さなかったが、無情にもタイムアップ。もどかしさが残る中、結果は1-1、互いに勝ち点1を分け合う形となった。


他会場も軒並みに引き分けに終わった中、頭ひとつ抜き出したい試合だったが、結果は混戦に埋もれる形に。因縁のCOEDOとの対戦は、8月の再戦へと持ち越される。今回得られなかった勝利を、次こそ確実に掴み取りたい。



GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -



PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -


27 河波 櫻士 / MF


ーー試合結果をどのように受け止めているか

前半はチームとしてもやりたいことが上手くいかず、その結果失点したが、後半に立ち直って、自分たちのやりたいサッカーができて、勝ち点1を取れたのは大きかったと思う。


ーー声かけについて

失点してからも声かけはあったし、ハーフタイムでもう一回締め直せたのでよかった。


ーー得点を振り返って

亮くん(植松)に入った時に、(自分が)3人目で入っていける印象があった。いつもだったら中に折り返そうと思ったが、少しディフェンスが早く動いたので、もう一個運び直して、振ろうと思って振ったのがゴールになったのでよかった。


ーー今後の意気込み

優勝するために本当に毎試合勝っていかないといけない。それはチームとしてもさっき話した。みんなが一つになって頑張るので、応援よろしくお願いします。



23 大越 寛人 / MF


ーー試合を振り返って

前半、入りの部分で相手の勢いに押し込まれて、自分たちのサッカーができなかった。受け身になってしまって相手の圧にやられていた。後半は無理に繋がず、ひっくり返せるところはひっくり返して、自分たちが前から行けるようにした。前半に比べて、自分たちのペースに持っていけたと思う。


ーー意識していたことは

自分はウィングバックをやることが多かったが、練習試合でインサイドハーフをやったということもあり、もっとボールに関わりたいという思いがあった。0-1というスタートだったので、まず前から行った。得点だったり、アシストといった結果の部分にもっとこだわっていけたらと思う。


ーー今後の意気込み

まだ14試合ある。もっとコンディションを上げていけると思うので、少しずつ上げて結果を残していきたい。



COACH'S INTERVIEWS - 試合後 コーチインタビュー -


三原 雅俊 / コーチ


ーー試合結果をどのように受け止めているか

やはり勝ちたかった。前半がもったいなかったかなと思う。


ーー前半を振り返って

守備から攻撃に出るタイミングで奪われたりとか、なかなか相手を裏返すことができなかった。その瞬間に奪われると、攻撃に出ていこうとしているので、(逆に)チャンスを相手に多く作り出されてしまった。


ーーハーフタイムの声かけについて

誰が悪いというよりは、やり方のところを指示した。あとはもう一回、ボールを持った時に自分たちが今までやってきたことを再確認しようということを伝えた。交代に関しては、選手の特徴とやり方を変えただけ。


ーー引き分けの要因をどう考えているか

チャンスは多く作れていたので、やはり前半で我慢できず、受けてしまったところが要因かなと思う。


ーー次節への意気込み

勝たないといけないことには変わりないので、次の試合もブレずに勝ちに向けて準備していきたい。前半の入りから90分試合をコントロールするということをもっと意識してやっていかないといけないと思う。



GAME PREVIEW - 試合前情報 -


“あの日"の悔しさを塗り替えるために。1年と5ヶ月の時を超えた、リベンジマッチ


待望のシーズン初勝利。合言葉は「雄教のために」


第3節・横浜猛蹴を相手に、待望のシーズン初白星を掲げた渋谷。2節での悔しい逆転負けを受け、3バックを再構成し、中央には渡邉尚樹、左には宮坂拓海を配置。また左ウイングには、スピードに定評のある河波櫻士を先発として起用した。再編された守備と攻撃のラインがかみ合い、試合は序盤から渋谷ペースで進んだ。


前半から中盤での連携と、後方からのビルドアップが安定し、攻守のバランスが取れた渋谷のサッカーが展開された。なかでも河波の果敢な仕掛けで相手を翻弄しながら、左サイドを疾走し、低いクロスをあげると志村滉が飛び込み先制点を奪う。さらに続けて植松亮が追加点を決め、2点を先行する。


しかし後半は相手が反撃の姿勢を強め、渋谷は1点を返される。逆転負けを喫した2節と同じ展開に一瞬不安がよぎったが、それでも渋谷は冷静さを失うことはなかった。中盤でボールをつなぎながら、攻撃のチャンスを作り続けると、最後は水野智大の一撃で突き放し、3-1で試合を決定づけた。


2節での苦い経験を糧に、一人ひとりが責任を持って、勝利という結果で応えた渋谷。後半のプレッシャーにさらされながらも、崩れなかったそのメンタリティこそが、チームの成熟度を物語った試合となった。


そしてこの試合には特別な想いが込められていた。第2節・東京国際大学FC戦で、左膝外側半月板の損傷を負い、全治6か月と診断された伊藤雄教。チームにとって、泥臭くかつ献身的に戦ってきた彼の存在は大きな痛手だった。だが同時に、それは戦う理由をひとつ、明確にさせた出来事でもあった。試合前の円陣では、増嶋監督がその名を口にし、「雄教のために戦おう」と勝利を誓った。チーム一丸となり、その言葉を胸にこの一戦に臨んでいたのだ。


この勝ち点3は、間違いなく彼への贈り物だ。だが、あくまでそれは始まりに過ぎない。伊藤が不安なく、胸を張ってピッチに戻れるように、これからも勝利という名の信頼を積み重ねていく。


封じられた悔しさーー再び訪れる対峙の時


さかのぼること、2023年11月18日。関東昇格への切符を懸けて挑んだ、関東社会人サッカー大会準決勝。対する相手はCOEDO KAWAGOE F.C。互いに一歩も引かぬ激闘の中、渋谷は後半に先制を許しながらも、執念の同点弾で食らいついた。だが、運命はあまりにも残酷であり、試合終了間際、コーナーキックから喫した痛恨の一失点。「あと一勝」、ほんのわずかな差で涙を飲んだ試合である。ピッチに崩れ落ちた選手たちの姿が、今も脳裏に焼き付いて離れることはない。


あれから約1年と5か月の時を経て、今度は関東の舞台で彼らとの再会が訪れた。対峙する相手の陣容には見覚えのある顔が並ぶ。球際での強さに加え、カバーリングに秀でた景山豪。試合を通して走り切るスタミナを持ち、縦横無尽に駆け回る大津佑和。テクニックと運動量の両面で相手を苦しめる布施周士。いずれも昨季まで渋谷に在籍し、そして一昨年のあの日、ともにピッチで戦った3人だ。さらに同時期に在籍し、豊富な運動量と、高精度なキックが武器の山内稔之の姿もある。彼らが加わったCOEDOは、前線からの積極的なプレッシングを信条とし、主導権を握るアグレッシブなスタイルを徹底。ボールを奪ってからの切り替えの速さと鋭い仕掛けはあの頃と変わらぬ脅威だ。


さらに今回の試合は、渋谷の指揮を執る増嶋監督が、S級ライセンス講習のため一時不在となり、代わりにベンチに立つのはトップコーチ・三原雅俊。これが実質的に初の監督代行の試合となる。試合を動かす采配の妙、選手起用の意図、ゲーム中の判断力と修正力。チームを預かるその手腕が、勝敗を分ける鍵となるだろう。


両者の順位差は、わずか1。互いに昇格戦線に食い込むためには、この一戦の重要性は大きい。だが、それ以上に重く、熱く、そして切実なのは、数字には表せない"想い"の数々だ。かつての仲間との対峙、一昨年に目前で逃した関東昇格という夢、その痛みを忘れず歩んできた日々。そのすべてが明日のピッチに詰まっている。互いを知る者同士だからこそ生まれる、読み合いと駆け引き。かつて信頼を寄せた相手の次の一手を見抜き、先んじて封じにかかる。そこにあるのは敬意であり、同時に因縁の証明でもある。そして渋谷が今度こそ、あの日の続きを「勝利」という形で書き換える覚悟でいる。

心を揺さぶるのは、プレーか、それとも想いかーー。どちらにせよ、明日の13時、この一戦から目を離すことはできない。



PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -


7 水野 智大 / MF


ーー前節では今季初勝利を挙げて、波に乗れそうな雰囲気があるが、今のチームや自分のコンディションはどうか。


チームとして今やろうとしていることが、だんだんプレーに根付いてきている。プレーの局面の部分も含め、90分を通してどういうふうに戦うかというところが、選手間のコミュニケーションの中でも、実際のプレーでも出ているのでポジティブに捉えている。個人的なコンディションはまだまだ上げられる余地があり、悪くない状態が続いているので、もう少しコンディションを上げて、戦えるところをもっと増やしていきたい。


ーー今季は特にポジションや連携面で、水野選手の存在感が目立っていると感じるが、個人的に意識していることは?


チームがどういうふうに戦うかという方向性に対して、選手間のコミュニケーションの部分や、いろいろな特徴を持っている選手が多いので、そこをどのように最大限生かすかを常に意識している。練習中でもずっと、みんなが何をしたいかという部分を目でも見ているし、コミュニケーションも取っているので、どういうふうにしたらチームのパフォーマンスが最大化するかを、自分のポジションや立ち位置などを含めて、色々考えながらプレーしている。


ーー前節は水野選手が3点目を決めて試合を決定づけたが、どんな狙いがあったのか。


2節目の東京国際大学FC戦で、最後のところで思い切りシュート打てずに終わってしまったので、チャンスが来たら振り抜こうと思っていた。あとはゴール前で少し慌てるシーンが自分の中では多かったので、落ち着いてシュートに集中し、フォーカスすることだけに絞っていたので、ゴールに向かえば結果はついてくると思った。流れも良くなかったので『絶対自分が決めてやろう』という気持ちでいたので、それがうまく結果として出たと思う。


ーー明日対戦するCOEDO KAWAGOE F.Cはプレスの強度や切り替えの早さが武器だと思うが、この2週間どのような準備をしてきたか。


一昨年の試合を振り返って、確実に自分たちの方が上手だったし、自分が点を決めて勝ちたいと思っていたが、相手のセットプレーで負けてしまったので、勝負強い印象や、最後まで諦めないチームの一体感を感じた。明日はそれを凌駕する自分たちの一体感や強度、一つひとつの局面のプレーの質が求められてくると思う。この2週間は、相手のやり方に対して、自分たちがやらなければいけないことを、マスさん(増嶋監督)が練習中に落とし込んでくれたので、みんなで信じて、チーム全体で良いトレーニングができた。最後まで相手は、一体感とチャレンジャー精神を持ってくるので、それを上回るチャレンジャー精神を持って戦いたい。


ーーあれから約1年と5か月が経ち、今の自分やチームにどんな変化や成長を感じているか。


90分の戦い方や、攻撃から守備、守備から攻撃の局面で自分たちが何をするかが、選手の中でコミュニケーションとして落とし込まれているし、実行できる選手が増えてきたので、すごく変わった一年半だと思う。


ーーあの試合を経験をした立場で、明日の試合に向けてどんな思いがあるか。


二年前に在籍していた選手もスタメンから出る可能性があると思うので、僕も含めて負けたくない気持ちは全員すごくある。渋谷は今、1勝1分1敗という状況で、確実に明日の試合の勝敗で、今後のリーグ戦の戦い方や、みんなの練習やリーグ戦に対するモチベーションが変わってくると思う。おそらく暑くて苦しい試合になることはみんなわかってると思うが、ベンチメンバーを含めて良い練習をこの2週間で積めたし、大事な試合になるので、絶対勝ちます。



9 政森 宗治 / FW


ーー前節の試合は、全体的にプレースピードや攻撃の連携面がよくなっていたが、前線の組み立てや崩しの中でどんなことを意識していたか。


ウイングを使って攻撃していくことを徹底していたので、特に1点目は理想通りに点が取れた印象。自分に相手のセンターバックが食いついてたが、自分がシンプルに落としたら、植松や土田がフリーになれて、そこからチャンスが生まれていた。やっぱり自分が点を取りたかったが、チームの攻撃として成り立っていた部分があったので良かった。


チームが勝つことを大前提として、自分に関しては点が取れなかったし、しかも自分が取った試合で負けたり、取っていない試合は引き分けや勝ちが挙げられているので、やっぱり自分が点を取って勝つことを示していかないといけない責任やプレッシャーは常に感じている。


ーー2節での悔しい敗戦からの修正があったが、チームとして意識していたことは。


試合中は(2節目と)同じ状況だったので、割り切っていこうと、みんなであまり引きずらずに切り替えることができた。後半で1点を返された後にみんなで集まったときは、『同じ状況だから、もうこれ以上やられないようにしよう』と声をかけ合っていた。2節目の試合で負けたあとは、チームがバラバラで、みんな自分の言いたいことを言っていた印象だった。でも前節の試合は、これでいいよという明確なものを出して、全員がまとまってポジティブに試合に臨めていたので、良かった。


ーー明日の試合は因縁のCOEDO KAWAGOE F.Cとの対戦だが、相手の特徴だったり弱点をどのように突いていきたいか。


二年前の試合は、自分が怪我をしてしまっており、左足が使えなかったり、30分しか出られない制限があった。あの時は渋谷に加入して間もなかったので、まだ助っ人感みたいなものがあったが、今は自分がチームを引っ張らなくてはいけない気持ちでやっている。一昨年よりは、メンタル面やコンディション的にも、全部が確実に良くなっている印象。もちろん、自分は点を取って勝ちたいが、自分が囮になるシーンも多々あると思うので、みんなで話し合いながら、上手く相手の嫌なところを突いていきたい。


ーーいろいろな想いが懸かっている一戦だが、明日の試合に向けた意気込みを。


確実に強度も上がっているし、会話も多いし、すべてが一昨年より上回っている。あの時に負けた経験をしている選手が今、主軸としてプレーしている面を考えると、悔しい気持ちはみんな絶対あると思う。土田はあの試合に出場していないが悔しい思いをして泣いていたし、山出も植松、鈴木など、もし失点して逆境になっても、二年前に経験している選手たちが声を出して引っ張っていかなければいけないので、責任を持って頑張ります。僕は点を取ります。



COACH'S COMMENTS - 試合前 コーチコメント -


三原 雅俊 / コーチ


ーー前節は守備陣の再構成や修正が光る内容になっていたと思うが、その手応えをどう感じているか。


まずは試合に勝てたことが一番大きい。後半に1点を取られても、そこから盛り返したっていうのは、前節から改善されたと思うし、そういう勝負強さを見ることができたのですごくポジティブに感じているが、手応えというより、この間と同じように失点していたので、課題の方が残る印象だったので、そういうところを改善していかないといけない。でも明日の試合まで2週間ほどの期間があったので、その中でしっかりと修正をして落とし込みをできたと思う。


ーー明日の試合は、増嶋監督がS級ライセンス取得のため不在だが、自身が初めてチームを指揮をする率直な心境は。


僕は何も分かっていないので、実際にやってみてという感じだが、僕も1月からコーチとしてみんなと一緒にやっているし、去年も自分が選手としてプレーしてきたので、チームのやることはある程度理解をしている。選手もこの2週間ですごく積極的に取り組んでくれて、チームのやり方自体は浸透しているので問題はないと思う。


ーー増嶋監督から、役割や視点などの面で、明日の試合に向けて何か託されたことはあるか。


「負けたらお前のせいだ」と言われました(笑)でも試合はいろいろなイレギュラーが起こると思うが、特に守備の位置や形を含めてもう1回しっかりと整理をして、良い守備の形から攻撃につなげていくという、本当に良い練習ができたので、その中で修正したことがうまく発揮できればいいかなと思う。


ーー明日対戦するCOEDOのメンバーには馴染みがある顔が並ぶが、相手の強みや警戒するポイントは。


去年在籍していた選手は、僕も同じチームですごく仲が良かったので難しいところもあるが、やっぱり自分たちは今SHIBUYA CITY FCとして戦っているので、しっかり示さないといけない。今までは同じチームメイトだったが、プライベートで仲が良いのと、今は敵で対戦するっていうことはちゃんと分けて、態度で示さないといけない。相手のフォワードの9番の選手は渋谷の天敵だと思うが、個人的にも、昔同じチーム(ヴィッセル神戸)でお世話になった先輩なので、個の能力も分かっているし、特にそこは警戒していきたい。


ーー最後に、明日の試合に向けての意気込みを。


やっぱり優勝するためには勝ち続けないといけないので、マスさん(増嶋監督)がいなくても選手たちは主体的にやってくれるはず。僕はそこをサポートできるように頑張っていきたい。



GAME REVIEW - 試合記録 -


気温が一気に上昇し、季節は夏模様。だが、それ以上に熱かったのは、火花散る第4節・因縁のCOEDO KAWAGOE F.C戦。勝ち点3をもぎ取り、混戦の順位表から一歩抜け出して3位に浮上したいところだったが、結果は痛み分け。勝ち点は1にとどまった。



増嶋監督がPROライセンス取得講習のため、指揮を一時託された三原コーチ。前節から守備陣を変更し、右に鈴木友也、左に坪川潤之を配置。さらに、一昨年の関東昇格戦を経験した植松、政森、水野、土田、本田、岩沼がメンバー入り。あの大一番では怪我でピッチに立てなかった土田、そして同じく怪我で後半からの出場で思うようにプレーができなかった政森には期待がにじむ。



一方のCOEDO KAWAGOE F.Cも、かつて渋谷に在籍していた仲間が対峙する。右サイドバックに大津佑和、左に景山豪がスタメンとして名を重ね、ベンチメンバーには山内稔之、布施周士の姿も見られた。


前半から、両者一歩も譲らぬ球際の攻防を繰り広げ、序盤から激しさを増していく、まさに激闘の様相。植松と大津の、かつてのチームメイト同士によるマッチアップが見られたように、技術以上に意地がぶつかりあうプレーが随所に現れる。



18分には、土田のカウンターから植松が裏に抜け出し、マイナスの折り返しを狙ったが、相手に阻まれ、決定機とはならず。その直後には、今度は渡邉から坪川へのパスが遮られ、右サイドからクロスにヘディングで合わせられるという冷や汗ものの場面を許す。


全体的に落ち着きを欠く展開が続き、思うようにボールを繋げられずに苦しむ渋谷。自分たちのリズムを作りたいところだったが、なかなか主導権を握れない。土田や鈴木が必死に声を張り上げ、鼓舞をする。それでも、やはり相手の前線からの鋭いプレッシングに押し込まれ、判断が一歩遅れ、慌てるシーンが目立つ。



30分、中央を鋭く突く相手のカウンターに反応しきれず、そのまま左に展開され、最後こぼれ球を押し込まれて痛恨の先制点を献上してしまう。その後も相手の中盤からの推進力と速攻についていけず、連携のズレも修正できないまま、苦しい内容で前半を終える。


1点を追いかける渋谷は、後半開始と同時に動く。坪川に代わって岩沼、水野に代わって今季初出場となる大越を投入し、流れを変えにかかる。立ち上がりからいきなり相手にシュートを打たれるヒヤリとする場面もあったが、そこを凌ぐと、徐々にリズムを取り戻し始めた。


61分には、この試合最初のコーナーキックに、河波が蹴り込むと、鈴木がヘディングで合わせるも、惜しくも左に逸れる。さらに63分、植松から受けた志村の右サイドからクロスに、相手がヘディングでクリアし、そのこぼれを政森がシュートするも、わずかにゴール右に外れる。


徐々に渋谷が相手陣地でプレーする時間を増やし、流れを手繰り寄せる。そして迎えた64分には、ゴールライン際まで深く侵入した植松のパスに河波が混戦の中でワンタッチで収め、わずかにドリブルで持ち出し、冷静に押し込んで今季初ゴール。同点弾に会場は大きく揺れ、渋谷に再び勢いが生まれた。



ようやく落ち着きを取り戻した渋谷は、土田を起点としながらパスをつなぎ、相手を押し込んでいく。引水タイム後には、志村に代わって佐藤がピッチへ。右サイドで持ち前のスピードを活かし、幾度も仕掛けるが、相手の守備ブロックに阻まれ、あと一歩のところでフィニッシュに至らない。主導権を握りつつも、勝ち越しの一撃が遠い展開が続く。


その後も相手からのファウルを受けながら、渋谷はセットプレーのチャンスを重ねていく。80分、河波に代わったのは、町田ゼルビアから期限付き移籍で加入した高崎天史郎。移籍後わずか数週間でのデビュー戦となった。



対するCOEDOも、前半からの運動量と強度の高いプレッシングを続けた影響からか、交代カードを切って対応。終盤に差し掛かり、両チームとも疲労の色が見え始める中、勝ち点3への執念が激しくぶつかり合う。


その後は、小柄ながらも高崎が魅せる。移籍後初出場とは思えない落ち着きとキレのあるドリブルで相手を切り裂き、会場を沸かせる。さらに、終盤には楠美に代わり本田が今季初出場。関東昇格戦を知るひとりとして、攻め急ぐ時間帯の中でも中盤に安定感をもたらす。


最後まで渋谷は追加点を狙い、全員が前に出る姿勢を崩さなかったが、無情にもタイムアップ。もどかしさが残る中、結果は1-1、互いに勝ち点1を分け合う形となった。


他会場も軒並みに引き分けに終わった中、頭ひとつ抜き出したい試合だったが、結果は混戦に埋もれる形に。因縁のCOEDOとの対戦は、8月の再戦へと持ち越される。今回得られなかった勝利を、次こそ確実に掴み取りたい。



GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -



PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -


27 河波 櫻士 / MF


ーー試合結果をどのように受け止めているか

前半はチームとしてもやりたいことが上手くいかず、その結果失点したが、後半に立ち直って、自分たちのやりたいサッカーができて、勝ち点1を取れたのは大きかったと思う。


ーー声かけについて

失点してからも声かけはあったし、ハーフタイムでもう一回締め直せたのでよかった。


ーー得点を振り返って

亮くん(植松)に入った時に、(自分が)3人目で入っていける印象があった。いつもだったら中に折り返そうと思ったが、少しディフェンスが早く動いたので、もう一個運び直して、振ろうと思って振ったのがゴールになったのでよかった。


ーー今後の意気込み

優勝するために本当に毎試合勝っていかないといけない。それはチームとしてもさっき話した。みんなが一つになって頑張るので、応援よろしくお願いします。



23 大越 寛人 / MF


ーー試合を振り返って

前半、入りの部分で相手の勢いに押し込まれて、自分たちのサッカーができなかった。受け身になってしまって相手の圧にやられていた。後半は無理に繋がず、ひっくり返せるところはひっくり返して、自分たちが前から行けるようにした。前半に比べて、自分たちのペースに持っていけたと思う。


ーー意識していたことは

自分はウィングバックをやることが多かったが、練習試合でインサイドハーフをやったということもあり、もっとボールに関わりたいという思いがあった。0-1というスタートだったので、まず前から行った。得点だったり、アシストといった結果の部分にもっとこだわっていけたらと思う。


ーー今後の意気込み

まだ14試合ある。もっとコンディションを上げていけると思うので、少しずつ上げて結果を残していきたい。



COACH'S INTERVIEWS - 試合後 コーチインタビュー -


三原 雅俊 / コーチ


ーー試合結果をどのように受け止めているか

やはり勝ちたかった。前半がもったいなかったかなと思う。


ーー前半を振り返って

守備から攻撃に出るタイミングで奪われたりとか、なかなか相手を裏返すことができなかった。その瞬間に奪われると、攻撃に出ていこうとしているので、(逆に)チャンスを相手に多く作り出されてしまった。


ーーハーフタイムの声かけについて

誰が悪いというよりは、やり方のところを指示した。あとはもう一回、ボールを持った時に自分たちが今までやってきたことを再確認しようということを伝えた。交代に関しては、選手の特徴とやり方を変えただけ。


ーー引き分けの要因をどう考えているか

チャンスは多く作れていたので、やはり前半で我慢できず、受けてしまったところが要因かなと思う。


ーー次節への意気込み

勝たないといけないことには変わりないので、次の試合もブレずに勝ちに向けて準備していきたい。前半の入りから90分試合をコントロールするということをもっと意識してやっていかないといけないと思う。



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