
KICK OFF |
4:30
小さな森の家フィールド


SHIBUYA CITY FC

エスペランサSC
1
1
2025シーズン 関東サッカーリーグ2部
2025年6月7日
GAME RESULT
GAME REPORT
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
現状打破の一勝を
因縁の再戦、またも苦杯をなめる
これまでリーグ2戦未勝利と苦しめられてきたEDO ALL UNITEDとの因縁の前節。昇格戦線で弾みをつけたい大事な一戦だったものの、結果は0-1。内容では引けを取らなかったが、痛恨の黒星となった。
前半は悪天候の中で、EDOが追い風を活かして主導権を握る展開だったが、両チームは球際で一歩も譲らない激しい攻防を繰り広げる。サイドを起点に幅を持たせてくる相手に対し、佐藤や岩沼が要所で相手を封じ、山出や志村が体を張った守備を見せた。中盤では土田の広範囲にわたるセカンドボールの回収や、対人での強さが際立つ。20分には政森のダイレクトシュート、31分にはこぼれ球に反応した佐藤が振り抜くも、なかなか決めきれない。
後半入ると雨が止み、試合はテンポアップ。土田の執念のボール奪取や青木竣のカバーリングで押し返す。63分には2トップを大胆に交代し、青木友佑と高崎を投入。攻撃にアクセントを加え、高崎は得意のドリブルで仕掛け、楠美のフィードからチャンスを演出。71分には、高崎のスルーパスから青木竣が抜け出してクロスをし、青木友佑が右足で合わせにいくが、わずかに合わない。
そして79分、コーナーキックの混戦から押し込まれ失点を喫し、ついに均衡が破られる。その後も終盤まで攻め込むも、決定機を作りきれず。粘りの姿勢を見せたものの、因縁の相手に屈する悔しい結果に終わった。
互いにセットプレーの重要性を理解していた上での敗戦に、志村は「セットプレーで勝負が決まるとお互いわかっていたところで、ボールを処理しきれないのは、自分の力不足」と語る。
また、後半途中に投入された高崎・青木友佑の特徴を活かしきれなかった点について、キャプテンの土田は「彼らは足元で受けてそこから仕掛けたいタイプ。でも僕らは上のボールを選択したのでズレがあった。代えられた意図も、僕を中心に感じ取らなくてはいけなかった」と連携面を反省。
得意の空中戦で活躍を見せた山出は「リスクを背負って、もっと前にチャレンジできたシーンがあった。それで前の選手も助かる部分もあったから、ゴールキックにしろ、自分が競りにいってもよかったんじゃないかなと思う。そこで負けるシーンもあったし、自分は(空中戦を)売りにしているからこそ、100%で勝たなきゃいけない」と悔しさをにじませた。
勝てなかった責任を、全員が自分ごととして受け止めている。あと一歩のわずかな差をどれだけ追求できるかが課題となった。
勝ちきれない流れを断ち切れ
リーグも中盤戦に差し掛かり、勝ち点3の重みは日に日に増している。迎える明日の相手は、現在3位につけるエスペランサSC。勝ち点はともに8で並ぶが、得失点差がわずか1で順位に差が出ている。だが現時点での順位以上に重要なのは、今節で流れをつかめるかどうかだ。
エスペランサは南米出身の選手が多く、アグレッシブなスタイルが持ち味。インテンシティの高さに加え、試合を荒れさせるような展開に持ち込む場面も見られる。そのため精神面でもタフさが問われ、どれだけ冷静に自分たちのスタイルを貫けるかが鍵となる。今季はEDO戦を除く5試合でわずか2失点と堅守が光る。現在は2連勝中で、流れに乗って勢いをつけてくる点にも注意が必要だ。
そして渋谷には今週嬉しいニュースも。J3・テゲバジャーロ宮崎から吉永昇偉が期限付き移籍で加入。小学5年から高校まで大宮アルディージャの下部組織で育った生粋の大宮少年で、U-18日本代表歴を持つ実力者。ポジションは主に右サイドバックだが、左右WBまでこなす万能型。豊富な運動量とスピードを活かして攻守にわたりハードワークするのが特徴。チームに新たな選択肢と風を吹き込んでくれる存在として、大きな期待がかかる。
上位に食らいついていくためにも、そろそろ連勝が欲しい時期。EDOとの敗戦は決して内容が悪かったわけではない。それでも勝ちきれない。そんな歯がゆい試合が続く中で、浮上のきっかけを掴むには、明日の一勝が必要だ。
選手たちの表情からも、プレーからも「ここで勝たなければいけない」という気迫は十分に伝わってくる。ならば、結果で示すしかない。ここで現状を打破せよ。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
77 小関陽星 / FW
ーー前節のEDO戦を終えて、チームや個人の一番の課題は
個人としては、相手のゴール前でのクオリティーの差というか、違いを生み出して、目に見える得点やアシストでの結果でチームに貢献するのが一番大事だと思う。戦術どうこうじゃなく、1人でシュートまで持っていけるのは強みだと思っているので、そこはこれからも曲げずにやっていきたい。今まで戦術とかチームのやり方とかで、どう自分の強みを出すのかっていうのは迷いがあったが、だいぶ時間かかったけどようやく何も考えずに本能でプレーできるようになってきた。
ーーそこの切り替えや本能でプレーできるように変われた理由は
楽しむことです。楽しむことの再確認をした。考えすぎない。負けたくない。それだけです。余計なことは考えない。
ーー明日の試合に向けて、この1週間で準備してきたことは
今週一週間だからといってなにかが変わったっていうのはないと思うが、自分自身、どんな時も練習の2時間だけは120%で常に取り組んできた。それは今週も変わらず取り組んできたので、練習も試合も変わらないテンションであるし、目の前の相手に負けたくない。あとは考えすぎずに楽しめれば自ずと結果はついてくるかなと思っている。
ーー相手の弱点をどう突いて、チャンスを作り出していきたいか
あまり頭でっかちになってやりたくはないが、マスさん(増嶋監督)からも、トップ下のところと、アンカーのところは空いてくるって言われてるので、前を向けるタイミングは増えるのかなと思う。前向いた時に自分で行くのか、味方を使って最後もう一回自分が仕留めるのかの判断は、いつも以上に落ち着いて試合に入りたいなと思う。
ーー明日の試合への意気込み
明日の試合も通過点でしか過ぎないと思うので、最後に笑って終われればいいと思う。と言っても、負けから学ぶものはもうないでしょってぐらい負けたと思うし、あとは勝って、勝って、勝ち続けられるように、自分が良くなればチームが強くなると思う。みんながそういう気持ちで、周りに目を向けずに自分が成長すれば、チームもちょっとずつ強くなると思うので、そういったマインドでやっていきたい。

1 木村 壮宏 / GK
ーー前節はセットプレーは警戒していたポイントだと思うが、失点した要因は
本当に一瞬の隙があった。悪い天候でEDO相手に、ああいう雰囲気は、一瞬出るか出ないかで(勝敗が)決まるかなと。tonan戦の時は、逆に相手が一瞬の隙を出して勝てたけど、今回は俺らが逆が隙を出してしまったっていうところが敗因だと思う。
ーー今週一週間のチームの雰囲気や個人として意識したことは
個人としてこれといって意識していたわけじゃないが、チームとして活動している中で、雰囲気とかをちょっと見ながら、自信を失った時は、全体に自信をつける声をかけたりとか、逆に盛り上がってる時は、そのまま気持ちを乗せていくような感じとか、ふわっとしてる時は逆にこう厳しい声かけたりとか。そういうチームの状態を見ながら声をかけれたのかなと思う。それを試合でも続けてやっていきたい。
ーー明日のエスペランサSCへの印象
個人的な印象としては、本当に一瞬の隙というかトリッキーというか、イマジネーション溢れるプレーで結構点を取ってくる攻撃の仕方なのかなと思う。こちらとしては隙をとにかく出さないように、みんなで協力して、自分が先頭に立って守っていきたい。
あまり普段は気にしすぎないけど、やっぱり次は無失点で終えたいなっていう気持ちが結構出てきているから、その気持ちをうまく利用して、ちゃんと明日はゼロで抑えるようにいきたい。
ーー明日の試合の意気込み
良い時も悪い時も、その状況から一つひとつ流れを作っていくじゃないけど、テンポを作っていくだけだと思ってる。当然今の状況から押し返すのは労力がいるけど、逆に長い目で見れば、ここを押し返せば大きな自信になると思うので、明日の試合はそういう足掛かりとなる試合にしたい。

BOSS'S COMMENTS - 試合前 監督コメント -
増嶋 竜也 / 監督
ーーEDO戦までの数試合を通して、勝てる試合もある中、あと一歩届かない状況としての課題は?
この2試合は大雨の影響でピッチコンディションも含めて、自分たちのやりたいサッカーに持っていけず、その中で(tonan戦で)1勝して(EDO戦で)1敗して。前回の試合で言ったらそういう状況の中でも、勝ち切りたかったっていうのが、チームとしてあったし、うまくいかない中でも、勝てるようなチームになっていかなくてはいけないなというのは改めて感じた。
とはいえ選手が一生懸命やってくれていて、誰ひとり諦めていないし、最後まで頑張ってくれているのは、大きなポジティブな要素なのかなと思う。その力を最大限発揮してあげたいなっていうふうに、前回の試合後にすごく強く思った。
ーー今週は吉永選手が加入したが、期待する部分や戦術的に広がる選択肢は
今はプレーしているところをほとんど見ていないので何とも言えないが、プロでやってきた実績もあるし、能力のところは試合を通じていろんな発見ができたらなと思う。どのタイミングで、どのポジションで使うかは、まだイメージはできていないが、彼の持ってるポテンシャルには期待したい。
ーー明日対戦するエスペランサSCは球際や対人が強い印象があるが、どう対応していきたいか
監督がアルゼンチン人で情熱的なので、球際や戦うというところにすごく力を入れているチーム。相手に対して一歩でも引いたり、弱みを見せたら向こうのペースになってしまうので、熱くいく部分と冷静に考えなきゃいけないというところの使い分けをしっかりした上で、自分たちのサッカーに持っていければ、勝てない相手ではない。この折り返しまでの3試合で勝つためにも、良い1試合になるように頑張っていきたい。
明日は自分たちのサッカーができるようなピッチのはずなので、その中で得点力や守備の強度っていうのは、今までやってきたところを出せば、間違いなく良い結果になるはずなので、練習試合ではできているはずだから、それを公式戦で同じようなプレーと、強度と完成度を出していきたい。

GAME REVIEW - 試合記録 -
前節までの2試合とは変わり、風はあるものの久々の快晴となった今節・エスペランサSC戦。悪い流れを断ち切り、勝ち点3を掴みにいった一戦だったが、悔しさが残るドロー決着となった。

左サイドの河波の負傷により、今節は青木竣が初のスタメン出場。そしてディフェンスのスタートは中央に山出、右に志村が配置。前半飲水タイム明けでは中央に志村、右に山出に変更された。さらに今週新加入の吉永が早々にベンチ入りとなった。
試合開始とともに、良好なピッチコンディションの中、ようやく渋谷らしいつなぐサッカーを展開する。相手は左サイドから攻撃を仕掛けてくるのに対し、植松と志村が冷静に対応するも、相手のスピードとプレスの強さが際立つ。南米出身の選手を多く擁するチームだけに、球際は激しく、フィジカル勝負でも簡単にはいかない。12分には競り合いで土田が倒れ込む場面も見られた。
それでも渋谷は自陣に押し込まれながらもボールをつなぐ。そして16分には一本目のコーナーを獲得。しかし小関のコーナーが相手にクリアされると、そのまま一気にカウンターで中央を突破される。楠美が懸命に対応し守備陣も必死に戻るが、そのままゴール右上へと決められ、早い時間帯に先制を許してしまう。

失点後も、山出が背後から相手を押してファウルを取られる場面があり、セットプレーから再びピンチを招く。右サイドから放たれたボールに頭で合わせられるといった危ないシーンも。それでも、前線からのプレスを受けながらも渋谷はビルドアップを展開。自分たちのリズムを取り戻すべく、冷静に試合を進めていく。
21分には、相手が左サイドでつないだボールを楠美がカット。小関へとつなぐも相手に遮られる。だが、小関がすぐさま立て直し、左サイドを駆け出した青木竣へとパスが渡る。ゴール前に走り込んだ政森にクロスを送り、右足で押し込むが、わずかにゴール左へと外れる。その後も相手がセカンドボールを拾い、再び左サイドから仕掛けてくるが、山出と志村が対応し、シュートまで持ち込ませない。
30分になり、渋谷がスローインから徐々に相手の陣地へと押し込む。空中戦では競り勝つ場面もあったが、セカンドボールの回収で後手に回り、逆に一気に攻めこまれるシーンも。だが、ここでは小関が体を張ったディフェンスを見せ、追加点を許さない。ゴールを目指す渋谷は再び前へ仕掛ける姿勢を強めるも、相手の守備に阻まれ決定機を作るには至らず。なんとか前半のうちに追いつきたいところだったが、0-1のまま後半へと折り返す。
後半が始まり、青木竣に代わって新加入の吉永、そして小関に代わり青木友佑がピッチイン。

開始早々、渋谷は山出が前線へ大きく蹴ったボールを政森が競り、青木友佑が相手の2枚と競り合い、中央の吉永が上手く収める。右足で政森にラストパスが入るが、あと一歩届かずフィニッシュには至らない。その後も吉永が持ち前のフィジカルで存在感を示し、土田が広範囲をカバーしながら、攻守にわたって顔を出す。49分には、右サイドを駆け上がった佐藤の低いクロスに青木友佑が合わせるも、相手ブロックに阻まれる。決定機を逃したが、確実に渋谷が主導権を握る展開に。
その後は土田を起点に、内側へ入った植松、そして楠美へ展開。スルーパスを送ると、佐藤より先に反応した相手が触るが、こぼれ球を吉永がダイレクトでシュート。これは相手にクリアされ、最後は青木友佑が押し込むが、惜しくもゴール左へ外れる。
56分、相手のゴールキックに志村が頭で落とし、植松が縦パスで吉永へ。絶妙な抜け出しを見せたが、惜しくもオフサイド。62分には、岩沼のスローインからボールをつなぎ、土田が左サイドから精度の高いクロスをあげる。飛び込んだ佐藤がヘディングで合わせるも、これもゴール右へと外れ、なかなか決めきれない。

後半20分を過ぎたあたりから、相手のバックパスが乱れ、渋谷のプレッシャーが効き始める。相手が右サイドから中央につなごうとしたところを政森がカットし、そのままシュート。相手にクリアされるが、そのこぼれ球を楠美がかかさず前線にフィードし、青木友佑が受けるも倒されてしまう。さらにそのこぼれ球を拾った土田が左サイドの吉永へ。迷わず左足で振り抜いたが、わずか左へと逸れた。
後半半ばを迎えたところで、渋谷は佐藤に代えて大越を投入。相手のラインは徐々に下がり始め、渋谷はボールを握り続ける展開となる。70分には、志村のロングフィードから青木友佑が抜け出し、後ろからサポートに入った楠美がボールを受け、右サイドのニアへクロスを上げるも惜しくも合わせられず。
81分、渋谷は植松に代わって水野を投入。そして交代直後には、左サイドで顔を出した楠美から、水野がディフェンスラインと中盤の間のスペースでボールを受け、青木友佑にパス。振り向きざまに左足で振り抜いたボールがゴール右上のポストにあたり、そのままネットに突き刺さる。スーパーゴールに会場は歓声に包まれ、渋谷がついに同点に追いついた。

試合は残り10分になり、勝ち越しを狙う渋谷は、守り切りたい相手とぶつかり合い、激しさを増していく。キーパーの木村が競り合いで接触し、相手が倒れ込む場面があり、一時試合は中断。刻々と終わりへと近づくなか、相手も2枚替えで守備を強化してくる。
アディショナルタイムは7分。渋谷はゴールを狙い、コーナーキックを獲得。水野があげたボールを、ゴール前の混戦から最後は政森がオーバーヘッドで狙うも、惜しくもクロスバーの上へ。両チームとも疲労の色が濃くなるなか、渋谷も思うようにボールをつなげず、押し込みきれない。それでも相手のカウンターには素早く戻って対応する。

ファースト、セカンドボールの激しい取り合いが続いた中、ここで試合終了のホイッスル。最後まで戦い抜いたが、スコアは動かず。1-1のドローで勝ち点1を分け合う結果となった。
決定機を何度も作りながらも、あと一歩で決めきれないもどかしさ。引き分けという結果以上に、勝てたはずの試合を逃したという悔しさが残る試合となった。
リーグ戦はここで一旦中断。次戦は来週から始まる全社(全国社会人サッカー大会)関東予選。当然優勝を目指す渋谷にとっては、ここから気持ちを切り替え、ひとつずつ勝ちを重ねていく戦いが始まる。

GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -
PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -
36 吉永 昇偉 / MF
ーー後半からの出場だったが、前半をどのように見ていたか
今日は自分たちのサッカーができていなくて、どうやったら流れを変えられるかなと思ったときに、自分の持ち味である背後へのランニングだとか、そういうのを自分が出たときに増やしていけたらいいなと思いながら試合を見ていた。 ーー関東リーグを戦った感想
球際のところだったりとか、ボールを動かすところだったりとか、やっぱり個人個人技術もあるし、球際で負けたら相手ボールになって流れが悪くなってしまう。結構すぐ攻守が入れ替わるカテゴリーなのでそこは負けたくないなというのは思う。 ーー引き分けという結果をどのように受け止めているか
監督も言っていた通り、前半戦のあと3試合3連勝して終わるというところがまずできなかったのは本当に自分たちとして修正しなきゃいけないと思う。ただ、この勝ち点1というのは絶対に無駄にしてはいけないと思うので、そこは週明けからみんなでまたやっていくしかないと思う。
29 青木 友佑 / FW
ーー後半からの出場だったが やっぱり失点してしまってなかなか難しい状況だったが、自分は常に、出たらゴールを決めるという想いで、しっかりアップからやってた。
ーー監督からどのような声かけがあったか
自分が出て試合をかき乱して、ゴールを決めてほしいという風に背中を押されてピッチに立った。
ーー得点を振り返って
とも君(水野)がつないでくれて、思い通りのゴールだったと思うが、その前にクロスで点取れるシーンがあったり、まだまだ自分の足りないことが多く、課題が出た試合だったかなと思う。
ーー全社関東予選への意気込み
今まで通り渋谷としてやることをチームとしてやって、個人としてはやっぱりチームを勝利に導けるようなゴールだったり、守備で前から追ってチームのためにというところを突き詰めてやっていきたいなと思う。
BOSS'S INTERVIEWS - 試合後 監督インタビュー -
増嶋 竜也 / 監督
ーーどのような準備をして試合に臨んだのか
まず昇格をするためには折り返しまでのラスト3試合を全部勝たないと可能性はほぼ無くなるよという話をした中で、もちろん勝ちにいったし、それだけの準備をしてきた。(前節まで)2試合連続、(ピッチが)水溜りの中で自分たちのサッカーができなかったので、もう一回自分たちのスタイルを振り返った中で、挑みましょうという話をしたが... うまくいかなかった。
ーー先制された場面を振り返って
もちろん絶対できる(戦える)というのは分かっていたが、その中でミスからカウンターを食らって、スーパーゴールまで取られてしまったというところは甘さなのかなと。局面のところでやっぱり負けると難しいのかなと思った。
ーー交代で流れが変わったが
やはり両ワイドの選手の推進力というのは渋谷のストロングなポイント。その物足りなさを昇偉(吉永)は最初から出してくれていたので、一気に流れは渋谷になった。相手が足が止まってただけに、追いついたところからもう一点取れないところが今年引き分けが続いている要因なのかなというふうに思う。
ーー課題はどこにあるか
最後のところまで行っているけど点が入らない、引き分けが続くと選手の心理状態としては大事に確実にゴールを奪いたいという心理が働いて、最後の大胆さだったりダイナミックさというのが少しずつ欠けてきてしまっている。これはもうやり続けて結果で自信を取り戻すというところしかないと思う。(昇格の)可能性がまだゼロではないので、可能性がある限りは走り続けなきゃなというふうに思う。
ーー全社関東予選への意気込み 全社でまた選手のところをもう一回見直して、自分自身も勝てないことに対して考えなきゃなというふうに思う。(その後の)リーグ戦に繋がるような2週間にしたい。
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
現状打破の一勝を
因縁の再戦、またも苦杯をなめる
これまでリーグ2戦未勝利と苦しめられてきたEDO ALL UNITEDとの因縁の前節。昇格戦線で弾みをつけたい大事な一戦だったものの、結果は0-1。内容では引けを取らなかったが、痛恨の黒星となった。
前半は悪天候の中で、EDOが追い風を活かして主導権を握る展開だったが、両チームは球際で一歩も譲らない激しい攻防を繰り広げる。サイドを起点に幅を持たせてくる相手に対し、佐藤や岩沼が要所で相手を封じ、山出や志村が体を張った守備を見せた。中盤では土田の広範囲にわたるセカンドボールの回収や、対人での強さが際立つ。20分には政森のダイレクトシュート、31分にはこぼれ球に反応した佐藤が振り抜くも、なかなか決めきれない。
後半入ると雨が止み、試合はテンポアップ。土田の執念のボール奪取や青木竣のカバーリングで押し返す。63分には2トップを大胆に交代し、青木友佑と高崎を投入。攻撃にアクセントを加え、高崎は得意のドリブルで仕掛け、楠美のフィードからチャンスを演出。71分には、高崎のスルーパスから青木竣が抜け出してクロスをし、青木友佑が右足で合わせにいくが、わずかに合わない。
そして79分、コーナーキックの混戦から押し込まれ失点を喫し、ついに均衡が破られる。その後も終盤まで攻め込むも、決定機を作りきれず。粘りの姿勢を見せたものの、因縁の相手に屈する悔しい結果に終わった。
互いにセットプレーの重要性を理解していた上での敗戦に、志村は「セットプレーで勝負が決まるとお互いわかっていたところで、ボールを処理しきれないのは、自分の力不足」と語る。
また、後半途中に投入された高崎・青木友佑の特徴を活かしきれなかった点について、キャプテンの土田は「彼らは足元で受けてそこから仕掛けたいタイプ。でも僕らは上のボールを選択したのでズレがあった。代えられた意図も、僕を中心に感じ取らなくてはいけなかった」と連携面を反省。
得意の空中戦で活躍を見せた山出は「リスクを背負って、もっと前にチャレンジできたシーンがあった。それで前の選手も助かる部分もあったから、ゴールキックにしろ、自分が競りにいってもよかったんじゃないかなと思う。そこで負けるシーンもあったし、自分は(空中戦を)売りにしているからこそ、100%で勝たなきゃいけない」と悔しさをにじませた。
勝てなかった責任を、全員が自分ごととして受け止めている。あと一歩のわずかな差をどれだけ追求できるかが課題となった。
勝ちきれない流れを断ち切れ
リーグも中盤戦に差し掛かり、勝ち点3の重みは日に日に増している。迎える明日の相手は、現在3位につけるエスペランサSC。勝ち点はともに8で並ぶが、得失点差がわずか1で順位に差が出ている。だが現時点での順位以上に重要なのは、今節で流れをつかめるかどうかだ。
エスペランサは南米出身の選手が多く、アグレッシブなスタイルが持ち味。インテンシティの高さに加え、試合を荒れさせるような展開に持ち込む場面も見られる。そのため精神面でもタフさが問われ、どれだけ冷静に自分たちのスタイルを貫けるかが鍵となる。今季はEDO戦を除く5試合でわずか2失点と堅守が光る。現在は2連勝中で、流れに乗って勢いをつけてくる点にも注意が必要だ。
そして渋谷には今週嬉しいニュースも。J3・テゲバジャーロ宮崎から吉永昇偉が期限付き移籍で加入。小学5年から高校まで大宮アルディージャの下部組織で育った生粋の大宮少年で、U-18日本代表歴を持つ実力者。ポジションは主に右サイドバックだが、左右WBまでこなす万能型。豊富な運動量とスピードを活かして攻守にわたりハードワークするのが特徴。チームに新たな選択肢と風を吹き込んでくれる存在として、大きな期待がかかる。
上位に食らいついていくためにも、そろそろ連勝が欲しい時期。EDOとの敗戦は決して内容が悪かったわけではない。それでも勝ちきれない。そんな歯がゆい試合が続く中で、浮上のきっかけを掴むには、明日の一勝が必要だ。
選手たちの表情からも、プレーからも「ここで勝たなければいけない」という気迫は十分に伝わってくる。ならば、結果で示すしかない。ここで現状を打破せよ。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
77 小関陽星 / FW
ーー前節のEDO戦を終えて、チームや個人の一番の課題は
個人としては、相手のゴール前でのクオリティーの差というか、違いを生み出して、目に見える得点やアシストでの結果でチームに貢献するのが一番大事だと思う。戦術どうこうじゃなく、1人でシュートまで持っていけるのは強みだと思っているので、そこはこれからも曲げずにやっていきたい。今まで戦術とかチームのやり方とかで、どう自分の強みを出すのかっていうのは迷いがあったが、だいぶ時間かかったけどようやく何も考えずに本能でプレーできるようになってきた。
ーーそこの切り替えや本能でプレーできるように変われた理由は
楽しむことです。楽しむことの再確認をした。考えすぎない。負けたくない。それだけです。余計なことは考えない。
ーー明日の試合に向けて、この1週間で準備してきたことは
今週一週間だからといってなにかが変わったっていうのはないと思うが、自分自身、どんな時も練習の2時間だけは120%で常に取り組んできた。それは今週も変わらず取り組んできたので、練習も試合も変わらないテンションであるし、目の前の相手に負けたくない。あとは考えすぎずに楽しめれば自ずと結果はついてくるかなと思っている。
ーー相手の弱点をどう突いて、チャンスを作り出していきたいか
あまり頭でっかちになってやりたくはないが、マスさん(増嶋監督)からも、トップ下のところと、アンカーのところは空いてくるって言われてるので、前を向けるタイミングは増えるのかなと思う。前向いた時に自分で行くのか、味方を使って最後もう一回自分が仕留めるのかの判断は、いつも以上に落ち着いて試合に入りたいなと思う。
ーー明日の試合への意気込み
明日の試合も通過点でしか過ぎないと思うので、最後に笑って終われればいいと思う。と言っても、負けから学ぶものはもうないでしょってぐらい負けたと思うし、あとは勝って、勝って、勝ち続けられるように、自分が良くなればチームが強くなると思う。みんながそういう気持ちで、周りに目を向けずに自分が成長すれば、チームもちょっとずつ強くなると思うので、そういったマインドでやっていきたい。

1 木村 壮宏 / GK
ーー前節はセットプレーは警戒していたポイントだと思うが、失点した要因は
本当に一瞬の隙があった。悪い天候でEDO相手に、ああいう雰囲気は、一瞬出るか出ないかで(勝敗が)決まるかなと。tonan戦の時は、逆に相手が一瞬の隙を出して勝てたけど、今回は俺らが逆が隙を出してしまったっていうところが敗因だと思う。
ーー今週一週間のチームの雰囲気や個人として意識したことは
個人としてこれといって意識していたわけじゃないが、チームとして活動している中で、雰囲気とかをちょっと見ながら、自信を失った時は、全体に自信をつける声をかけたりとか、逆に盛り上がってる時は、そのまま気持ちを乗せていくような感じとか、ふわっとしてる時は逆にこう厳しい声かけたりとか。そういうチームの状態を見ながら声をかけれたのかなと思う。それを試合でも続けてやっていきたい。
ーー明日のエスペランサSCへの印象
個人的な印象としては、本当に一瞬の隙というかトリッキーというか、イマジネーション溢れるプレーで結構点を取ってくる攻撃の仕方なのかなと思う。こちらとしては隙をとにかく出さないように、みんなで協力して、自分が先頭に立って守っていきたい。
あまり普段は気にしすぎないけど、やっぱり次は無失点で終えたいなっていう気持ちが結構出てきているから、その気持ちをうまく利用して、ちゃんと明日はゼロで抑えるようにいきたい。
ーー明日の試合の意気込み
良い時も悪い時も、その状況から一つひとつ流れを作っていくじゃないけど、テンポを作っていくだけだと思ってる。当然今の状況から押し返すのは労力がいるけど、逆に長い目で見れば、ここを押し返せば大きな自信になると思うので、明日の試合はそういう足掛かりとなる試合にしたい。

BOSS'S COMMENTS - 試合前 監督コメント -
増嶋 竜也 / 監督
ーーEDO戦までの数試合を通して、勝てる試合もある中、あと一歩届かない状況としての課題は?
この2試合は大雨の影響でピッチコンディションも含めて、自分たちのやりたいサッカーに持っていけず、その中で(tonan戦で)1勝して(EDO戦で)1敗して。前回の試合で言ったらそういう状況の中でも、勝ち切りたかったっていうのが、チームとしてあったし、うまくいかない中でも、勝てるようなチームになっていかなくてはいけないなというのは改めて感じた。
とはいえ選手が一生懸命やってくれていて、誰ひとり諦めていないし、最後まで頑張ってくれているのは、大きなポジティブな要素なのかなと思う。その力を最大限発揮してあげたいなっていうふうに、前回の試合後にすごく強く思った。
ーー今週は吉永選手が加入したが、期待する部分や戦術的に広がる選択肢は
今はプレーしているところをほとんど見ていないので何とも言えないが、プロでやってきた実績もあるし、能力のところは試合を通じていろんな発見ができたらなと思う。どのタイミングで、どのポジションで使うかは、まだイメージはできていないが、彼の持ってるポテンシャルには期待したい。
ーー明日対戦するエスペランサSCは球際や対人が強い印象があるが、どう対応していきたいか
監督がアルゼンチン人で情熱的なので、球際や戦うというところにすごく力を入れているチーム。相手に対して一歩でも引いたり、弱みを見せたら向こうのペースになってしまうので、熱くいく部分と冷静に考えなきゃいけないというところの使い分けをしっかりした上で、自分たちのサッカーに持っていければ、勝てない相手ではない。この折り返しまでの3試合で勝つためにも、良い1試合になるように頑張っていきたい。
明日は自分たちのサッカーができるようなピッチのはずなので、その中で得点力や守備の強度っていうのは、今までやってきたところを出せば、間違いなく良い結果になるはずなので、練習試合ではできているはずだから、それを公式戦で同じようなプレーと、強度と完成度を出していきたい。

GAME REVIEW - 試合記録 -
前節までの2試合とは変わり、風はあるものの久々の快晴となった今節・エスペランサSC戦。悪い流れを断ち切り、勝ち点3を掴みにいった一戦だったが、悔しさが残るドロー決着となった。

左サイドの河波の負傷により、今節は青木竣が初のスタメン出場。そしてディフェンスのスタートは中央に山出、右に志村が配置。前半飲水タイム明けでは中央に志村、右に山出に変更された。さらに今週新加入の吉永が早々にベンチ入りとなった。
試合開始とともに、良好なピッチコンディションの中、ようやく渋谷らしいつなぐサッカーを展開する。相手は左サイドから攻撃を仕掛けてくるのに対し、植松と志村が冷静に対応するも、相手のスピードとプレスの強さが際立つ。南米出身の選手を多く擁するチームだけに、球際は激しく、フィジカル勝負でも簡単にはいかない。12分には競り合いで土田が倒れ込む場面も見られた。
それでも渋谷は自陣に押し込まれながらもボールをつなぐ。そして16分には一本目のコーナーを獲得。しかし小関のコーナーが相手にクリアされると、そのまま一気にカウンターで中央を突破される。楠美が懸命に対応し守備陣も必死に戻るが、そのままゴール右上へと決められ、早い時間帯に先制を許してしまう。

失点後も、山出が背後から相手を押してファウルを取られる場面があり、セットプレーから再びピンチを招く。右サイドから放たれたボールに頭で合わせられるといった危ないシーンも。それでも、前線からのプレスを受けながらも渋谷はビルドアップを展開。自分たちのリズムを取り戻すべく、冷静に試合を進めていく。
21分には、相手が左サイドでつないだボールを楠美がカット。小関へとつなぐも相手に遮られる。だが、小関がすぐさま立て直し、左サイドを駆け出した青木竣へとパスが渡る。ゴール前に走り込んだ政森にクロスを送り、右足で押し込むが、わずかにゴール左へと外れる。その後も相手がセカンドボールを拾い、再び左サイドから仕掛けてくるが、山出と志村が対応し、シュートまで持ち込ませない。
30分になり、渋谷がスローインから徐々に相手の陣地へと押し込む。空中戦では競り勝つ場面もあったが、セカンドボールの回収で後手に回り、逆に一気に攻めこまれるシーンも。だが、ここでは小関が体を張ったディフェンスを見せ、追加点を許さない。ゴールを目指す渋谷は再び前へ仕掛ける姿勢を強めるも、相手の守備に阻まれ決定機を作るには至らず。なんとか前半のうちに追いつきたいところだったが、0-1のまま後半へと折り返す。
後半が始まり、青木竣に代わって新加入の吉永、そして小関に代わり青木友佑がピッチイン。

開始早々、渋谷は山出が前線へ大きく蹴ったボールを政森が競り、青木友佑が相手の2枚と競り合い、中央の吉永が上手く収める。右足で政森にラストパスが入るが、あと一歩届かずフィニッシュには至らない。その後も吉永が持ち前のフィジカルで存在感を示し、土田が広範囲をカバーしながら、攻守にわたって顔を出す。49分には、右サイドを駆け上がった佐藤の低いクロスに青木友佑が合わせるも、相手ブロックに阻まれる。決定機を逃したが、確実に渋谷が主導権を握る展開に。
その後は土田を起点に、内側へ入った植松、そして楠美へ展開。スルーパスを送ると、佐藤より先に反応した相手が触るが、こぼれ球を吉永がダイレクトでシュート。これは相手にクリアされ、最後は青木友佑が押し込むが、惜しくもゴール左へ外れる。
56分、相手のゴールキックに志村が頭で落とし、植松が縦パスで吉永へ。絶妙な抜け出しを見せたが、惜しくもオフサイド。62分には、岩沼のスローインからボールをつなぎ、土田が左サイドから精度の高いクロスをあげる。飛び込んだ佐藤がヘディングで合わせるも、これもゴール右へと外れ、なかなか決めきれない。

後半20分を過ぎたあたりから、相手のバックパスが乱れ、渋谷のプレッシャーが効き始める。相手が右サイドから中央につなごうとしたところを政森がカットし、そのままシュート。相手にクリアされるが、そのこぼれ球を楠美がかかさず前線にフィードし、青木友佑が受けるも倒されてしまう。さらにそのこぼれ球を拾った土田が左サイドの吉永へ。迷わず左足で振り抜いたが、わずか左へと逸れた。
後半半ばを迎えたところで、渋谷は佐藤に代えて大越を投入。相手のラインは徐々に下がり始め、渋谷はボールを握り続ける展開となる。70分には、志村のロングフィードから青木友佑が抜け出し、後ろからサポートに入った楠美がボールを受け、右サイドのニアへクロスを上げるも惜しくも合わせられず。
81分、渋谷は植松に代わって水野を投入。そして交代直後には、左サイドで顔を出した楠美から、水野がディフェンスラインと中盤の間のスペースでボールを受け、青木友佑にパス。振り向きざまに左足で振り抜いたボールがゴール右上のポストにあたり、そのままネットに突き刺さる。スーパーゴールに会場は歓声に包まれ、渋谷がついに同点に追いついた。

試合は残り10分になり、勝ち越しを狙う渋谷は、守り切りたい相手とぶつかり合い、激しさを増していく。キーパーの木村が競り合いで接触し、相手が倒れ込む場面があり、一時試合は中断。刻々と終わりへと近づくなか、相手も2枚替えで守備を強化してくる。
アディショナルタイムは7分。渋谷はゴールを狙い、コーナーキックを獲得。水野があげたボールを、ゴール前の混戦から最後は政森がオーバーヘッドで狙うも、惜しくもクロスバーの上へ。両チームとも疲労の色が濃くなるなか、渋谷も思うようにボールをつなげず、押し込みきれない。それでも相手のカウンターには素早く戻って対応する。

ファースト、セカンドボールの激しい取り合いが続いた中、ここで試合終了のホイッスル。最後まで戦い抜いたが、スコアは動かず。1-1のドローで勝ち点1を分け合う結果となった。
決定機を何度も作りながらも、あと一歩で決めきれないもどかしさ。引き分けという結果以上に、勝てたはずの試合を逃したという悔しさが残る試合となった。
リーグ戦はここで一旦中断。次戦は来週から始まる全社(全国社会人サッカー大会)関東予選。当然優勝を目指す渋谷にとっては、ここから気持ちを切り替え、ひとつずつ勝ちを重ねていく戦いが始まる。

GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -
PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -
36 吉永 昇偉 / MF
ーー後半からの出場だったが、前半をどのように見ていたか
今日は自分たちのサッカーができていなくて、どうやったら流れを変えられるかなと思ったときに、自分の持ち味である背後へのランニングだとか、そういうのを自分が出たときに増やしていけたらいいなと思いながら試合を見ていた。 ーー関東リーグを戦った感想
球際のところだったりとか、ボールを動かすところだったりとか、やっぱり個人個人技術もあるし、球際で負けたら相手ボールになって流れが悪くなってしまう。結構すぐ攻守が入れ替わるカテゴリーなのでそこは負けたくないなというのは思う。 ーー引き分けという結果をどのように受け止めているか
監督も言っていた通り、前半戦のあと3試合3連勝して終わるというところがまずできなかったのは本当に自分たちとして修正しなきゃいけないと思う。ただ、この勝ち点1というのは絶対に無駄にしてはいけないと思うので、そこは週明けからみんなでまたやっていくしかないと思う。
29 青木 友佑 / FW
ーー後半からの出場だったが やっぱり失点してしまってなかなか難しい状況だったが、自分は常に、出たらゴールを決めるという想いで、しっかりアップからやってた。
ーー監督からどのような声かけがあったか
自分が出て試合をかき乱して、ゴールを決めてほしいという風に背中を押されてピッチに立った。
ーー得点を振り返って
とも君(水野)がつないでくれて、思い通りのゴールだったと思うが、その前にクロスで点取れるシーンがあったり、まだまだ自分の足りないことが多く、課題が出た試合だったかなと思う。
ーー全社関東予選への意気込み
今まで通り渋谷としてやることをチームとしてやって、個人としてはやっぱりチームを勝利に導けるようなゴールだったり、守備で前から追ってチームのためにというところを突き詰めてやっていきたいなと思う。
BOSS'S INTERVIEWS - 試合後 監督インタビュー -
増嶋 竜也 / 監督
ーーどのような準備をして試合に臨んだのか
まず昇格をするためには折り返しまでのラスト3試合を全部勝たないと可能性はほぼ無くなるよという話をした中で、もちろん勝ちにいったし、それだけの準備をしてきた。(前節まで)2試合連続、(ピッチが)水溜りの中で自分たちのサッカーができなかったので、もう一回自分たちのスタイルを振り返った中で、挑みましょうという話をしたが... うまくいかなかった。
ーー先制された場面を振り返って
もちろん絶対できる(戦える)というのは分かっていたが、その中でミスからカウンターを食らって、スーパーゴールまで取られてしまったというところは甘さなのかなと。局面のところでやっぱり負けると難しいのかなと思った。
ーー交代で流れが変わったが
やはり両ワイドの選手の推進力というのは渋谷のストロングなポイント。その物足りなさを昇偉(吉永)は最初から出してくれていたので、一気に流れは渋谷になった。相手が足が止まってただけに、追いついたところからもう一点取れないところが今年引き分けが続いている要因なのかなというふうに思う。
ーー課題はどこにあるか
最後のところまで行っているけど点が入らない、引き分けが続くと選手の心理状態としては大事に確実にゴールを奪いたいという心理が働いて、最後の大胆さだったりダイナミックさというのが少しずつ欠けてきてしまっている。これはもうやり続けて結果で自信を取り戻すというところしかないと思う。(昇格の)可能性がまだゼロではないので、可能性がある限りは走り続けなきゃなというふうに思う。
ーー全社関東予選への意気込み 全社でまた選手のところをもう一回見直して、自分自身も勝てないことに対して考えなきゃなというふうに思う。(その後の)リーグ戦に繋がるような2週間にしたい。