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KICK OFF | 

2:00

ひたちなか市総合運動公園陸上競技場

SHIBUYA CITY FC

流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎

0
3

第61回全国社会人サッカー選手権大会関東予選 準決勝

2025年6月15日

GAME RESULT

失点

18

min

失点

21

min

選手交代

51

min

YUSUKE AOKI

YOSEI OZEKI

IN

OFF

選手交代

61

min

KAZUMA WATANABE

TOKIHARU MASAMORI

IN

OFF

選手交代

61

min

TOMOHIRO MIZUNO

HIROTO OKOSHI

IN

OFF

選手交代

72

min

HIROYUKI TSUBOKAWA

KEISHI KUSUMI

IN

OFF

失点

83

min

​STARTING XI

FW

YOSEI OZEKI

77

TOKIHARU MASAMORI

9

MF

HIROTO OKOSHI

23

KEISHI KUSUMI

25

SOTA SATO

13

NAOKI TSUCHIDA

40

RYO UEMATSU

8

DF

TAKUMI MIYASAKA

2

SHUNSUKE IWANUMA

20

ASAHI YAMADE

5

GK

KEISUKE TSUMITA

17

GAME REPORT

GAME PREVIEW - 試合前情報 -

再び全国の舞台へ、試される突破力


渋谷らしさと脆さ、両面が出た90分


まるで敗戦のような重苦しい雰囲気が流れた前節・エスペランサSC戦。なんとしてでも勝ち点3を取り再び流れを掴みたかったが、悔しいドローゲームとなった。


渋谷は、久々にピッチコンディションが整った中で、立ち上がりから自分たちらしいリズムを展開する。とはいえ相手の球際の強さとフィジカルで翻弄されるシーンも。16分、渋谷が得たコーナーキックが相手にクリアされると、そのまま中央を突破される形でカウンターを受け、痛恨の先制点を許してしまう。


それでも落ち着いて試合を進め、徐々に流れを取り戻す。21分には、左サイドを突破した青木竣のクロスに政森が合わせるも、惜しくもゴール左へと外れる。その後も小関や志村、山出らが粘り強い対応で相手の追加点は許さなかったが、セカンドボールの回収では後手を踏み、なかなか押し返せない。


最後の局面で精度を欠き、追いつくには至らず0-1で折り返した。渋谷は後半頭から新戦力の吉永と青木友佑を投入。前線の活性化を狙ったこの采配は、すぐさま試合に変化をもたらす。吉永と青木友佑が前線で起点となり、攻撃のテンポと厚みが一気に増していく。49分には佐藤の低いクロスに青木友佑が合わせたが、これは相手のブロックに阻まれる。さらに吉永もボックス内で積極的にシュートを狙い、完全に主導権を握る展開となった。


中盤では土田がセカンドボールを回収しながらサイドチェンジを交ぜて攻撃を展開。だが、肝心のフィニッシュの精度が足りず、シュートは枠を捉えきれない。後半半ば以降は前線の運動量とプレッシャーが効き始め、相手のミスを誘う場面も増加。だが、決定機を仕留めきれない時間が続いた。


そして迎えた81分、交代出場の水野が中盤のスペースでボールを引き出し、青木友佑へ。ターンから左足を振り抜いた一撃は、ゴール右上へ突き刺さり、会心の同点弾となった。


その後も渋谷は政森のオーバーヘッドなど勝ち越しを狙う姿勢を見せたが、1-1でタイムアップ。内容では引けを取らなかった一戦だったが、勝ち点を奪い切れなかった現実が、チームにのしかかった一戦となった。


同点ゴールを決めた青木友佑は、「難しい相手だったが自分と向き合って集中できた。ゴールは決められたけどまだまだ足りない部分が多いので、もっと練習からこだわってやらないといけない」とコメント。


前半、右サイドで守備対応を求められた佐藤は「簡単なところで自分ももっと対応できたし、ヘディングもゴールラインを割るくらいはっきりやってよかった反省がある。勝ちきれない苦しい状況が続くが、全社でしっかり2つ勝っていい状態でリーグ戦に戻って来れるように頑張りたい」と悔しさを滲ませつつも、次戦への意気込みを語った。


流れを掴むきっかけに。全国への第一歩


いよいよ明日、全国社会人サッカー大会関東予選が幕を開ける。昨季、渋谷は全国大会の2回戦で敗退。悔しさと手応え、その両方を持ち帰り全国の厳しさを知った。そして今年も再びあの舞台に戻るために、明日の予選を勝ち抜きたい。


初戦の相手は流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎。関東1部リーグに所属し、カテゴリーとしては格上にあたるチームだ。相手の特徴は、前線からのハイプレスとショートカウンター。サイドを含めた複数枚が一気に縦に仕掛けてくる、大学生らしい勢いのあるスタイルだ。リーグ順位は現在9位、失点数は15と守備に隙はあるものの、爆発力と攻撃力には警戒が必要。


渋谷にとっては、このタイプの相手とは決して相性がいいとは言えない。第2節・東京国際大学FC戦の逆転負けが記憶に新しく、大学生チーム特有のスピードと勢いに苦しめられた。だからこそ、今回は苦手意識を払拭する重要な一戦であろう。


前節を含めここまでのリーグ戦では思うような結果が出せていない渋谷。チャンスの数とゴール数が比例しない決定力不足は最大の問題。そのあと一歩を詰めきれない間に、相手のワンチャンスに泣くゲームが続いている。なかなか波に乗り切れない今の状況に、フラストレーションを抱えている選手も多いだろう。だからこそ、明日の一戦をリスタートと位置づけたい。リーグ戦の流れをいったん脇に置き、明日勝利し良い流れを持ち込めば、自ずとリーグ戦も望む結果がついてくるはずだ。


初戦を突破すれば、来週に2回戦。そこを越えれば全国大会が見えてくる。全国制覇というチームの第2の目標を達成するため、まずは明日の初戦に全神経を注ぎたい。


今渋谷に必要なのは突破力。この予選を通してもう一段階ステップアップするためにも、チーム全員でひとつにまとまり、再起への覚悟を示す時だ。



PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -


20 岩沼俊介 / DF


ーー前節は悔しい引き分けという結果になったが、今のチームの課題は


勝ちきれていない部分もあって、これまでまだ無失点の試合もない。先に相手に先制されることも多いし、取られるとやっぱりどうしても問いかける形になってしまう。そうなると相手も頑張って守る展開になるので、先に先制点を取ることが大事かなと思う。


前回もちょっとしたところというか、カウンターで決められて完全にやられたっていうよりは、自分たちから得点を与えてしまったという形になった。そこの細かい部分を修正していければ失点も減るのかなと思う。


ーー前節から今週1週間、どう気持ちを切り替えたか


もちろん試合に勝てなかったので悔しさはあるが、個人的にはそこまで絶望的な気持ちはなかった。まだ1位、2位の昇格を狙える位置にいると思うので、ここからの夏場からの試合で勝てば必ず昇格できると思う。


ーー明日は大学生チームで勢いもあると思うが、どう対応していきたいか


やっぱり相手は大学生なので個の能力もあるし、上のカテゴリーにいるのでレベルも高い。そういう相手に今どのくらいできるかって試す試合でもある。去年の東京都リーグでも大学生と対戦したこともあるので、その感覚も活かして勝てたらいいかなと思う。リーグ戦ではないが、まずはしっかり明日勝って、勝ち癖をつけたい。




23 大越寛人 / MF


ーー前節は後半半ばからのスタートだったが、何度もチャンスを作れていた。それでも勝ちきれない要因は


今シーズン決めきれなくて、最後のところで決められて、引き分けや負けが続いている。その中で前節も、自分たちの時間が長い中で決めきれなかったというのは、練習から質にこだわってやっていく必要がある。練習で決めれないと試合でも決めれないっていうのはすごく感じた。


ーー明日からの全社はトーナメント形式なだけに得点力も必要になると思うが


大会自体、今までのリーグ戦とは本当に1点の重みが違う。1点取られたら敗退ということになるので、最初の入りの部分や緩い失点はなくさないといけない。そこから最後の課題である得点力のところも、決めれないならその分チャンスも作らないといけないので、よりゴールに向かう姿勢は多く作っていきたい。


ーー明日の相手は大学生チームだが、どう勢いに飲まれないようにしたいか


第2節・東京国際大学FC戦のときも、前半2-0で終わって後半3失点という結果だったので、その大学生の勢いにやられたっていうのは自分は試合に出ていなかったが、見ていて感じたところ。先手取ってもそこから失点したら、相手の流れに変わるっていうのはよりみんなわかっていると思う。そのリードしている時の緩さを出さないように、試合終了まで集中を切らさずにできたら良い試合になると思う。


ーー明日の意気込みを


まず点を取らないと勝つこともできないので、個人としては得点やアシストのところにこだわって、ゴールに向かうプレーをより多くしていきたい。



BOSS'S COMMENTS - 試合前 監督コメント -


増嶋 竜也 / 監督


ーー前節は悔しい引き分けで終わり、かなり気持ちが沈んだように見えたが、どう整理し切り替えた?


自分自身が一番落ち込んだ。ちょっと受け入れ難い結果だった。でも2日間の休みでしっかり考えて、可能性がある限りは進まなきゃいけない中で、監督が元気ないのは良くないなと思ったので、切り替えて選手たちに話をして、みんなも切り替えて今週一週間はかなり前向きにやってくれていた。練習も含めてみんなの前向きな姿勢がいいだけに、勝たせてあげられていないのは、ここ数試合は本当に責任を感じている。


ーー試合では良い形が作れているだけに、決定力不足が課題に挙げられている。明日からの全社はその課題が命取りになると思うが


守備も攻撃もかなり整理されているけれど、自分たちのミスや隙で失点をしてビハインドからスタートして苦しい形に持っていってしまっている。そういったところをもう一回振り返って今週はやってきた。明日の相手はセットプレーやパスで何かを持っているチーム。そういう相手には今までのような隙を与えると点を取られてしまう部分があるので、同じことがないように隙のないゲーム運びをしていきたい。


ーー第2節・東京国際大学FC戦で大学生相手ならではの勢いに飲まれることがあった。明日も似たようなチームだと思うが、どう対応していきたいか


勢いがあるのは確かだし、能力がある選手もいっぱいいるが、今までJクラブと練習試合もしてきているので、そういうチームでも組織的に攻撃や守備をしていけば勝てない相手はいないことはみんなわかっていると思う。ただ、勢いに乗らせない戦い方をしたいと思う。


ーーリーグは一旦中断するが、明日からの全社はどう位置付けているか


リーグ戦につながる試合にしようということは選手たちに話をした。もう一度自信を取り戻す2試合にして、良い流れを持ってリーグ戦に戻って来れるようにみんなで目線を合わせてやっていきたい。



GAME REVIEW - 試合記録 -


早朝から降り続いた雨が止み、厚い雲に覆われた天候で開幕された全国社会人サッカー大会関東予選(40分ハーフ)。ピッチには水たまりが点在し、またもやイレギュラーなコンディションだった。リーグ戦ではなかなか波に乗り切れなかったが、これを機に勢いを取り戻し、全国の舞台を目指す大きな転機となるはずの一戦だった。

先発は前節のリーグ戦から選手起用と配置の両方に変更が加えられた。最終ラインでは岩沼が中央にスライドし、左には第3節ぶりの宮坂が復帰。左のウイングには大越が初のスタメン入り。ゴールマウスを守るのは木村から積田に変わった。

前半は両チームともゴールキックを起点としたセカンドボールを奪い合い、ロングボールで敵陣をうかがう展開から始まった。開始早々、相手が一本目のコーナーキックを獲得するも、これはファーサイドに外れる。7分には、ボールを奪った大越が、左サイドを駆け上がった宮坂の仕掛けからコーナーキックを獲得。キッカーの小関が入れたボールに楠美が反応し、混戦の中で押し込む。こぼれたボールを山出が再び左サイドに展開し、小関のクロスに政森が頭で合わせにいったがわずかミートしなかった。その後は山出の粘り強い守備で相手の攻撃を封じる。11分には大越が対人の強さで相手のファウルを誘いフリーキックを獲得するも、小関の左足から放たれたボールはキーパーに弾かれ決定機とはならず。

互いに空中戦での攻防が続く中、均衡を破られたのは17分。相手のショートコーナーから中央へクロスを送られ、ゴール前の混戦から押し込まれてしまい、渋谷は先制点を許してしまう。

それでも落ち着いて一点を取り返そうとする渋谷。20分には左サイドで土田と植松がテンポ良くボールを回し、楠美の縦パスを受けた小関が思い切ってミドルシュート。しかしこれはゴール右へと外れる。リズムを取り戻しかけた矢先、再び試合が動く。相手のゴールキックから始まり佐藤が競り負け、コーナーキックを献上。ゴール前に送られたボールは再び混戦となり、ペナルティエリアの僅かに外で受けた相手のセンターフォワードが打ったシュート性のボールに、ゴール前で反応した選手が振り向きざまに押し込み、痛恨の追加点を許してしまう。

2点のビハインドを背負ったまま反撃の糸口を探る時間帯が続く渋谷。守備も踏ん張りを見せ、再び与えたコーナーキックでは積田がパンチングでピンチを防ぐ。相手からの攻撃も土田が1対1でしっかりと対応し、集中力を切らさない。その後、相手のカウンターから裏を取られるも、岩沼が冷静に対応し、シュートはゴール右に外れる。

試合は早くも30分が経過。宮坂、岩沼、土田が左サイドで崩し、大越がコーナーを獲得するがグラウンドの状態が影響し、ボールが止まってしまいチャンスを活かしきれない。リズムを取り戻しつつも、ゴール方向への崩しは影を潜め決定機まで至らない。

35分には、渋谷のゴールキックから楠美がセカンドを収め土田へ。相手を揺さぶりクロスを狙うが惜しくもタイミングが合わず。その後も小関の切り返しからのグラウンダーのクロスを政森に送るも、なかなか得点には結びつかない。

残り5分ほどになり、土田が高い位置まで侵入し、小関の突破から大越がワンタッチで政森に合わせようとするがわずかに届かず。紙一重の攻撃が続くも、ここで前半終了。セットプレーの2失点が重くのしかかる中、渋谷は巻き返し狙い後半へと折り返す。

渋谷はメンバーを変えず後半へ。開始早々から左サイドを起点にフリーキックを獲得。小関が蹴ったボールは一度クリアされるも、佐藤の落としから政森がボックス付近で右足を振り抜くがキーパーに弾かれる。早い時間帯からの1点を狙い、攻勢を強める渋谷。だが51分には相手に左サイドを突破され、中央からシュートを許す場面も。依然として気の抜けない展開が続く。

その後はボールを奪っては岩沼らが前線に送り込み、セカンドを拾って再び押し返す。54分には大越のスローインから小関が深い位置で受け大越へ。リターンを受けた小関が横にいた植松に流し、最後はゴール前で土田が押し込みを狙うも、相手守備陣がブロック。シュートはゴール左に外れる。

迎えた56分、渋谷は多くのチャンスを作り出した小関に代え、青木友佑を投入。その後は競り合いから楠美がフィードし、これを政森がうまく収め走りこんだ大越と青木の連動からコーナーを獲得。キッカーの楠美が低いボールを供給するが相手にクリアされる。それでも攻撃の手を緩めず、佐藤が右サイドからの突破を図るが、最後は押し返されてしまう。

60分、渋谷は左サイドから中央で受けた植松のパスを、政森が振り向きざまにシュート。だがこれもクロスバーに跳ね返されてしまい、惜しくもネットを揺らせず。相手のラインが徐々に下がり始めチャンスの気配が見えてくる中、相手の裏を狙う攻撃で後方から徹底して組み立てるも、フィニッシュの局面でわずかに噛み合わない。

66分には大越に代わって水野、政森に代わって渡邉千真が交代。前線の活性化と攻撃の構築を目指す。後方からのビルドアップで流れを作ろうとする渋谷。土田を起点に攻撃を組み立てようとするが、パスの精度やタイミングが合わず、フィニッシュまで持ち込めない展開が続く。

それでも74分には、山出が相手の右サイドの深くまで侵入し後方にいた土田がクロスを上げるも、渡邉のヘディングは相手の守備に阻まれる。その直後にはカウンターを受けピンチを迎えるも積田が冷静な反応で好セーブ。

77分、渋谷は最後のカードを切りアンカーの楠美から怪我明けの坪川を投入し、終盤の勝負に出る。2分後には宮坂が前線に送ったボールを渡邉が相手から奪取し、青木が受ける。ゴール前の混戦でこぼれたボールからクロスを送り土田がヘディングで青木が飛び込むが、キーパーに止められる。あと一歩のところで決めきれないもどかしさが募る。

残り5分、渋谷は最後の意地を見せるべく、ゴールキックからのセカンドを拾い、左サイドにいた水野から宮坂が駆け上がり、緩やかなクロスを送る。それに渡邉がヘディングで合わせにいくも、わずかにタイミングが合わない。土田も懸命にサイドを突破し、ゴールライン際まで迫るが相手の守備に阻まれる。

86分には山出が右サイドを駆け上がり、ゴール付近まで侵入。こぼれ球を坪川が拾い、迷わずミドルシュート。跳ね返ったボールを青木が詰めるが、これも相手の体を張った守備に阻まれる。

反撃にすべてを懸けた渋谷だが、渋谷は試合終了間際でファウルを与えてしまい、流れは相手に傾く。ゴールキックから始まった相手の攻撃で中央に受けた選手が渋谷の守備網を抜け出し冷静に押し込んで3点目。最後の最後で追加点を奪われ、0-3で試合終了。

粘り強く、幾度となくゴールに迫った渋谷だが、リーグ戦でも露呈していた最後の一押しをこの日も克服することはできなかった。あと一歩の決定力を欠き、全国への道は無念の初戦敗退という結果に終わった。

次戦はリーグ第7節・厚木はやぶさFC戦。この2週間でどれだけ修正を加え、勝ち点3を手繰り寄せられるか。ここからの巻き返しが試される。


GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -



PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -


2 宮坂 拓海 / DF


ーーどのような心境で試合に臨んだか

自分としては横浜猛蹴戦以来の公式戦というところがあったので、なんとかこのチャンスを掴もうと思って、今やれることは出し切ろうという気持ちでやっていた。チームとしてもリーグ戦が今、もう負けられないという厳しい立ち位置の中で、ここで勝ってリーグ戦にいい波を持っていけるようにだったり、ゆたか君(伊藤)が今怪我していて、少しでも長く一緒にプレーできるように*というところで絶対に勝たないといけないという気持ちで臨んでいた。 *勝ち上がった場合、本戦は10月に開催され、伊藤の復帰が間に合う可能性があった ーー結果をどのように受け止めているか

自分たち(昨年まで日本大学N.に所属)も去年、大学生の特徴として勢いがあるというのが一番の特徴だと思っていた。(今回も相手の)勢いには乗らせないようにということをプレー中考えていた。ピッチコンディションの問題もあったが、自分たちのやりたいことが最初の方できていなくて、厳しい戦いになってしまった。チームとして勢いに乗りたいところで、自分たちの一瞬の隙というところで、やられてしまって、最後の締め方も自分が一瞬気抜いたところをやられてしまった。本当にチームに迷惑をかけて、いい波に乗ろうというところで、こういう終わり方をしてしまったのはもったいないなと思う。 ーーリーグ戦の意気込み

自分たちができることは、関東一部昇格というところしかない。これからの残りの試合、何としても勝って、関東一部昇格というチームの目標を達成できるように、全力で日頃から準備していきたいと思う。



40 土田 直輝 / MF


ーー結果をどのように受け止めているか 自分たちのミスから失点を招いてしまっているというのがここ数試合続いている中で、試合前もしっかりと話はしてあったものの、やっぱりまだどこか隙があるというか、一人ひとりとしても、チームとしても、まだまだ隙があるなという風に思う。その中でも立て直そうと思って前に行って、なかなかそれでも点が取れずに、最後3失点してしまったというところで、やっていることは間違っていないなと思うし、そこの部分をどれだけこれから突き詰めていけるかというところで、リーグ戦で昇格できるかできないかというのが決まってくるなと感じている。練習からしっかり取り組みたいなと思う。

ーーどのような想いでこの大会に臨んだか

みんなも思っているかと思うが、去年この試合(全社関東予選)がきっかけにチームとしてかなり完成度が高くなったかなという感じがしていた大会だったので、なんとかこの試合で、リーグ戦がうまくいってない分、去年のようにいい流れを取り戻したいなと思っていたところだった。やっぱりなかなかうまくいかないというところもあるが、全てをネガティブに捉えるわけじゃないし、本当にこの試合があってこそ、またリーグ戦でいけることもあると思うので、またしっかり切り替えて、リーグ戦に臨んでいけたらと思う。


ーー点が取れないことに関して

本当に後ろも頑張ってくれているし、今なかなか複数得点というのが見えていない。その中で僕も、去年の後半ぐらいからシャドーというポジションをやっている中で、より結果、得点だったりアシストというのは、意識していかなくちゃいけない。今日の試合も何シーンかあった中でやっぱり決めきれないというところは、僕の実力不足ではある。僕みたいな選手が点を取れれば、流れというのはしっかりと掴んでいけるなというふうに自分自身感じているので、本当にフォワードのようにじゃないが、俺がという気持ちをもっと出してもいいのかなと思っている。それは僕だけじゃないが、チーム全体がそういう気持ちを持っていければ、もっともっと得点の匂いというのがしてくるかなと思う。これもしっかり練習から取り組んでいかないと試合には結びつかないなと思うので、そういったところもしっかり練習で高め合っていけたらと思う。


ーーリーグ戦の意気込み

本当に1試合も負けられない状況があるというのは、チーム全体として認識している。引き分けというのは本当に厳しい戦いだなというふうに感じているので、「勝ち切る」、負けないじゃなくて勝ち切るというところを、しっかりとチーム全体で共有して、パワーのあるチームをこの2週間でまた作っていけたらなと思う。



BOSS'S INTERVIEWS - 試合後 監督インタビュー -


増嶋 竜也 / 監督


ーー結果をどのように受け止めているか

完敗だった。少ないチャンスでものにされて、ビハインドからスタートしなきゃいけない状態を自分たちが作ってしまったので、リーグ戦と一緒だなと。試合を通してはチャンスも作って自分たちの流れに持っていけていただけに、最初に失点するというところは、今日気をつけようねという話をした中で、2点ビハインドからというところだったので、これはしっかり直さなきゃいけないのかなと思った。


ーーどのように位置付け、この大会に臨んだか 去年、全社本戦に行けて、自分たちの結束を深める素晴らしい大会になったので、もう1回今年も行きたいなというところと、あとはリーグ戦で勝利というところに持っていけていないので、いいきっかけに、いい流れだったり自信をつかむ一戦にしようと選手に話をしたが、本当に完敗だった。


ーーリーグ戦の意気込み 苦しい状況も変わらず続いている。でもやっぱりこの状況を変えるのは、チーム、私たちスタッフ含めた人だけしかできないので、逃げずに続けていきたいなと。いいサッカーできてるけど勝てない、いいサッカーしてるけど負けてしまってるっていうのは、少なからず何かの原因は必ずあるので、そこから目を離さずに、いいサッカーで終わらないように、いいチームで終わらないように、僕はしっかり分析して、チームに落とし込めるようにやり続けるだけかなと思う。





GAME PREVIEW - 試合前情報 -

再び全国の舞台へ、試される突破力


渋谷らしさと脆さ、両面が出た90分


まるで敗戦のような重苦しい雰囲気が流れた前節・エスペランサSC戦。なんとしてでも勝ち点3を取り再び流れを掴みたかったが、悔しいドローゲームとなった。


渋谷は、久々にピッチコンディションが整った中で、立ち上がりから自分たちらしいリズムを展開する。とはいえ相手の球際の強さとフィジカルで翻弄されるシーンも。16分、渋谷が得たコーナーキックが相手にクリアされると、そのまま中央を突破される形でカウンターを受け、痛恨の先制点を許してしまう。


それでも落ち着いて試合を進め、徐々に流れを取り戻す。21分には、左サイドを突破した青木竣のクロスに政森が合わせるも、惜しくもゴール左へと外れる。その後も小関や志村、山出らが粘り強い対応で相手の追加点は許さなかったが、セカンドボールの回収では後手を踏み、なかなか押し返せない。


最後の局面で精度を欠き、追いつくには至らず0-1で折り返した。渋谷は後半頭から新戦力の吉永と青木友佑を投入。前線の活性化を狙ったこの采配は、すぐさま試合に変化をもたらす。吉永と青木友佑が前線で起点となり、攻撃のテンポと厚みが一気に増していく。49分には佐藤の低いクロスに青木友佑が合わせたが、これは相手のブロックに阻まれる。さらに吉永もボックス内で積極的にシュートを狙い、完全に主導権を握る展開となった。


中盤では土田がセカンドボールを回収しながらサイドチェンジを交ぜて攻撃を展開。だが、肝心のフィニッシュの精度が足りず、シュートは枠を捉えきれない。後半半ば以降は前線の運動量とプレッシャーが効き始め、相手のミスを誘う場面も増加。だが、決定機を仕留めきれない時間が続いた。


そして迎えた81分、交代出場の水野が中盤のスペースでボールを引き出し、青木友佑へ。ターンから左足を振り抜いた一撃は、ゴール右上へ突き刺さり、会心の同点弾となった。


その後も渋谷は政森のオーバーヘッドなど勝ち越しを狙う姿勢を見せたが、1-1でタイムアップ。内容では引けを取らなかった一戦だったが、勝ち点を奪い切れなかった現実が、チームにのしかかった一戦となった。


同点ゴールを決めた青木友佑は、「難しい相手だったが自分と向き合って集中できた。ゴールは決められたけどまだまだ足りない部分が多いので、もっと練習からこだわってやらないといけない」とコメント。


前半、右サイドで守備対応を求められた佐藤は「簡単なところで自分ももっと対応できたし、ヘディングもゴールラインを割るくらいはっきりやってよかった反省がある。勝ちきれない苦しい状況が続くが、全社でしっかり2つ勝っていい状態でリーグ戦に戻って来れるように頑張りたい」と悔しさを滲ませつつも、次戦への意気込みを語った。


流れを掴むきっかけに。全国への第一歩


いよいよ明日、全国社会人サッカー大会関東予選が幕を開ける。昨季、渋谷は全国大会の2回戦で敗退。悔しさと手応え、その両方を持ち帰り全国の厳しさを知った。そして今年も再びあの舞台に戻るために、明日の予選を勝ち抜きたい。


初戦の相手は流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎。関東1部リーグに所属し、カテゴリーとしては格上にあたるチームだ。相手の特徴は、前線からのハイプレスとショートカウンター。サイドを含めた複数枚が一気に縦に仕掛けてくる、大学生らしい勢いのあるスタイルだ。リーグ順位は現在9位、失点数は15と守備に隙はあるものの、爆発力と攻撃力には警戒が必要。


渋谷にとっては、このタイプの相手とは決して相性がいいとは言えない。第2節・東京国際大学FC戦の逆転負けが記憶に新しく、大学生チーム特有のスピードと勢いに苦しめられた。だからこそ、今回は苦手意識を払拭する重要な一戦であろう。


前節を含めここまでのリーグ戦では思うような結果が出せていない渋谷。チャンスの数とゴール数が比例しない決定力不足は最大の問題。そのあと一歩を詰めきれない間に、相手のワンチャンスに泣くゲームが続いている。なかなか波に乗り切れない今の状況に、フラストレーションを抱えている選手も多いだろう。だからこそ、明日の一戦をリスタートと位置づけたい。リーグ戦の流れをいったん脇に置き、明日勝利し良い流れを持ち込めば、自ずとリーグ戦も望む結果がついてくるはずだ。


初戦を突破すれば、来週に2回戦。そこを越えれば全国大会が見えてくる。全国制覇というチームの第2の目標を達成するため、まずは明日の初戦に全神経を注ぎたい。


今渋谷に必要なのは突破力。この予選を通してもう一段階ステップアップするためにも、チーム全員でひとつにまとまり、再起への覚悟を示す時だ。



PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -


20 岩沼俊介 / DF


ーー前節は悔しい引き分けという結果になったが、今のチームの課題は


勝ちきれていない部分もあって、これまでまだ無失点の試合もない。先に相手に先制されることも多いし、取られるとやっぱりどうしても問いかける形になってしまう。そうなると相手も頑張って守る展開になるので、先に先制点を取ることが大事かなと思う。


前回もちょっとしたところというか、カウンターで決められて完全にやられたっていうよりは、自分たちから得点を与えてしまったという形になった。そこの細かい部分を修正していければ失点も減るのかなと思う。


ーー前節から今週1週間、どう気持ちを切り替えたか


もちろん試合に勝てなかったので悔しさはあるが、個人的にはそこまで絶望的な気持ちはなかった。まだ1位、2位の昇格を狙える位置にいると思うので、ここからの夏場からの試合で勝てば必ず昇格できると思う。


ーー明日は大学生チームで勢いもあると思うが、どう対応していきたいか


やっぱり相手は大学生なので個の能力もあるし、上のカテゴリーにいるのでレベルも高い。そういう相手に今どのくらいできるかって試す試合でもある。去年の東京都リーグでも大学生と対戦したこともあるので、その感覚も活かして勝てたらいいかなと思う。リーグ戦ではないが、まずはしっかり明日勝って、勝ち癖をつけたい。




23 大越寛人 / MF


ーー前節は後半半ばからのスタートだったが、何度もチャンスを作れていた。それでも勝ちきれない要因は


今シーズン決めきれなくて、最後のところで決められて、引き分けや負けが続いている。その中で前節も、自分たちの時間が長い中で決めきれなかったというのは、練習から質にこだわってやっていく必要がある。練習で決めれないと試合でも決めれないっていうのはすごく感じた。


ーー明日からの全社はトーナメント形式なだけに得点力も必要になると思うが


大会自体、今までのリーグ戦とは本当に1点の重みが違う。1点取られたら敗退ということになるので、最初の入りの部分や緩い失点はなくさないといけない。そこから最後の課題である得点力のところも、決めれないならその分チャンスも作らないといけないので、よりゴールに向かう姿勢は多く作っていきたい。


ーー明日の相手は大学生チームだが、どう勢いに飲まれないようにしたいか


第2節・東京国際大学FC戦のときも、前半2-0で終わって後半3失点という結果だったので、その大学生の勢いにやられたっていうのは自分は試合に出ていなかったが、見ていて感じたところ。先手取ってもそこから失点したら、相手の流れに変わるっていうのはよりみんなわかっていると思う。そのリードしている時の緩さを出さないように、試合終了まで集中を切らさずにできたら良い試合になると思う。


ーー明日の意気込みを


まず点を取らないと勝つこともできないので、個人としては得点やアシストのところにこだわって、ゴールに向かうプレーをより多くしていきたい。



BOSS'S COMMENTS - 試合前 監督コメント -


増嶋 竜也 / 監督


ーー前節は悔しい引き分けで終わり、かなり気持ちが沈んだように見えたが、どう整理し切り替えた?


自分自身が一番落ち込んだ。ちょっと受け入れ難い結果だった。でも2日間の休みでしっかり考えて、可能性がある限りは進まなきゃいけない中で、監督が元気ないのは良くないなと思ったので、切り替えて選手たちに話をして、みんなも切り替えて今週一週間はかなり前向きにやってくれていた。練習も含めてみんなの前向きな姿勢がいいだけに、勝たせてあげられていないのは、ここ数試合は本当に責任を感じている。


ーー試合では良い形が作れているだけに、決定力不足が課題に挙げられている。明日からの全社はその課題が命取りになると思うが


守備も攻撃もかなり整理されているけれど、自分たちのミスや隙で失点をしてビハインドからスタートして苦しい形に持っていってしまっている。そういったところをもう一回振り返って今週はやってきた。明日の相手はセットプレーやパスで何かを持っているチーム。そういう相手には今までのような隙を与えると点を取られてしまう部分があるので、同じことがないように隙のないゲーム運びをしていきたい。


ーー第2節・東京国際大学FC戦で大学生相手ならではの勢いに飲まれることがあった。明日も似たようなチームだと思うが、どう対応していきたいか


勢いがあるのは確かだし、能力がある選手もいっぱいいるが、今までJクラブと練習試合もしてきているので、そういうチームでも組織的に攻撃や守備をしていけば勝てない相手はいないことはみんなわかっていると思う。ただ、勢いに乗らせない戦い方をしたいと思う。


ーーリーグは一旦中断するが、明日からの全社はどう位置付けているか


リーグ戦につながる試合にしようということは選手たちに話をした。もう一度自信を取り戻す2試合にして、良い流れを持ってリーグ戦に戻って来れるようにみんなで目線を合わせてやっていきたい。



GAME REVIEW - 試合記録 -


早朝から降り続いた雨が止み、厚い雲に覆われた天候で開幕された全国社会人サッカー大会関東予選(40分ハーフ)。ピッチには水たまりが点在し、またもやイレギュラーなコンディションだった。リーグ戦ではなかなか波に乗り切れなかったが、これを機に勢いを取り戻し、全国の舞台を目指す大きな転機となるはずの一戦だった。

先発は前節のリーグ戦から選手起用と配置の両方に変更が加えられた。最終ラインでは岩沼が中央にスライドし、左には第3節ぶりの宮坂が復帰。左のウイングには大越が初のスタメン入り。ゴールマウスを守るのは木村から積田に変わった。

前半は両チームともゴールキックを起点としたセカンドボールを奪い合い、ロングボールで敵陣をうかがう展開から始まった。開始早々、相手が一本目のコーナーキックを獲得するも、これはファーサイドに外れる。7分には、ボールを奪った大越が、左サイドを駆け上がった宮坂の仕掛けからコーナーキックを獲得。キッカーの小関が入れたボールに楠美が反応し、混戦の中で押し込む。こぼれたボールを山出が再び左サイドに展開し、小関のクロスに政森が頭で合わせにいったがわずかミートしなかった。その後は山出の粘り強い守備で相手の攻撃を封じる。11分には大越が対人の強さで相手のファウルを誘いフリーキックを獲得するも、小関の左足から放たれたボールはキーパーに弾かれ決定機とはならず。

互いに空中戦での攻防が続く中、均衡を破られたのは17分。相手のショートコーナーから中央へクロスを送られ、ゴール前の混戦から押し込まれてしまい、渋谷は先制点を許してしまう。

それでも落ち着いて一点を取り返そうとする渋谷。20分には左サイドで土田と植松がテンポ良くボールを回し、楠美の縦パスを受けた小関が思い切ってミドルシュート。しかしこれはゴール右へと外れる。リズムを取り戻しかけた矢先、再び試合が動く。相手のゴールキックから始まり佐藤が競り負け、コーナーキックを献上。ゴール前に送られたボールは再び混戦となり、ペナルティエリアの僅かに外で受けた相手のセンターフォワードが打ったシュート性のボールに、ゴール前で反応した選手が振り向きざまに押し込み、痛恨の追加点を許してしまう。

2点のビハインドを背負ったまま反撃の糸口を探る時間帯が続く渋谷。守備も踏ん張りを見せ、再び与えたコーナーキックでは積田がパンチングでピンチを防ぐ。相手からの攻撃も土田が1対1でしっかりと対応し、集中力を切らさない。その後、相手のカウンターから裏を取られるも、岩沼が冷静に対応し、シュートはゴール右に外れる。

試合は早くも30分が経過。宮坂、岩沼、土田が左サイドで崩し、大越がコーナーを獲得するがグラウンドの状態が影響し、ボールが止まってしまいチャンスを活かしきれない。リズムを取り戻しつつも、ゴール方向への崩しは影を潜め決定機まで至らない。

35分には、渋谷のゴールキックから楠美がセカンドを収め土田へ。相手を揺さぶりクロスを狙うが惜しくもタイミングが合わず。その後も小関の切り返しからのグラウンダーのクロスを政森に送るも、なかなか得点には結びつかない。

残り5分ほどになり、土田が高い位置まで侵入し、小関の突破から大越がワンタッチで政森に合わせようとするがわずかに届かず。紙一重の攻撃が続くも、ここで前半終了。セットプレーの2失点が重くのしかかる中、渋谷は巻き返し狙い後半へと折り返す。

渋谷はメンバーを変えず後半へ。開始早々から左サイドを起点にフリーキックを獲得。小関が蹴ったボールは一度クリアされるも、佐藤の落としから政森がボックス付近で右足を振り抜くがキーパーに弾かれる。早い時間帯からの1点を狙い、攻勢を強める渋谷。だが51分には相手に左サイドを突破され、中央からシュートを許す場面も。依然として気の抜けない展開が続く。

その後はボールを奪っては岩沼らが前線に送り込み、セカンドを拾って再び押し返す。54分には大越のスローインから小関が深い位置で受け大越へ。リターンを受けた小関が横にいた植松に流し、最後はゴール前で土田が押し込みを狙うも、相手守備陣がブロック。シュートはゴール左に外れる。

迎えた56分、渋谷は多くのチャンスを作り出した小関に代え、青木友佑を投入。その後は競り合いから楠美がフィードし、これを政森がうまく収め走りこんだ大越と青木の連動からコーナーを獲得。キッカーの楠美が低いボールを供給するが相手にクリアされる。それでも攻撃の手を緩めず、佐藤が右サイドからの突破を図るが、最後は押し返されてしまう。

60分、渋谷は左サイドから中央で受けた植松のパスを、政森が振り向きざまにシュート。だがこれもクロスバーに跳ね返されてしまい、惜しくもネットを揺らせず。相手のラインが徐々に下がり始めチャンスの気配が見えてくる中、相手の裏を狙う攻撃で後方から徹底して組み立てるも、フィニッシュの局面でわずかに噛み合わない。

66分には大越に代わって水野、政森に代わって渡邉千真が交代。前線の活性化と攻撃の構築を目指す。後方からのビルドアップで流れを作ろうとする渋谷。土田を起点に攻撃を組み立てようとするが、パスの精度やタイミングが合わず、フィニッシュまで持ち込めない展開が続く。

それでも74分には、山出が相手の右サイドの深くまで侵入し後方にいた土田がクロスを上げるも、渡邉のヘディングは相手の守備に阻まれる。その直後にはカウンターを受けピンチを迎えるも積田が冷静な反応で好セーブ。

77分、渋谷は最後のカードを切りアンカーの楠美から怪我明けの坪川を投入し、終盤の勝負に出る。2分後には宮坂が前線に送ったボールを渡邉が相手から奪取し、青木が受ける。ゴール前の混戦でこぼれたボールからクロスを送り土田がヘディングで青木が飛び込むが、キーパーに止められる。あと一歩のところで決めきれないもどかしさが募る。

残り5分、渋谷は最後の意地を見せるべく、ゴールキックからのセカンドを拾い、左サイドにいた水野から宮坂が駆け上がり、緩やかなクロスを送る。それに渡邉がヘディングで合わせにいくも、わずかにタイミングが合わない。土田も懸命にサイドを突破し、ゴールライン際まで迫るが相手の守備に阻まれる。

86分には山出が右サイドを駆け上がり、ゴール付近まで侵入。こぼれ球を坪川が拾い、迷わずミドルシュート。跳ね返ったボールを青木が詰めるが、これも相手の体を張った守備に阻まれる。

反撃にすべてを懸けた渋谷だが、渋谷は試合終了間際でファウルを与えてしまい、流れは相手に傾く。ゴールキックから始まった相手の攻撃で中央に受けた選手が渋谷の守備網を抜け出し冷静に押し込んで3点目。最後の最後で追加点を奪われ、0-3で試合終了。

粘り強く、幾度となくゴールに迫った渋谷だが、リーグ戦でも露呈していた最後の一押しをこの日も克服することはできなかった。あと一歩の決定力を欠き、全国への道は無念の初戦敗退という結果に終わった。

次戦はリーグ第7節・厚木はやぶさFC戦。この2週間でどれだけ修正を加え、勝ち点3を手繰り寄せられるか。ここからの巻き返しが試される。


GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -



PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -


2 宮坂 拓海 / DF


ーーどのような心境で試合に臨んだか

自分としては横浜猛蹴戦以来の公式戦というところがあったので、なんとかこのチャンスを掴もうと思って、今やれることは出し切ろうという気持ちでやっていた。チームとしてもリーグ戦が今、もう負けられないという厳しい立ち位置の中で、ここで勝ってリーグ戦にいい波を持っていけるようにだったり、ゆたか君(伊藤)が今怪我していて、少しでも長く一緒にプレーできるように*というところで絶対に勝たないといけないという気持ちで臨んでいた。 *勝ち上がった場合、本戦は10月に開催され、伊藤の復帰が間に合う可能性があった ーー結果をどのように受け止めているか

自分たち(昨年まで日本大学N.に所属)も去年、大学生の特徴として勢いがあるというのが一番の特徴だと思っていた。(今回も相手の)勢いには乗らせないようにということをプレー中考えていた。ピッチコンディションの問題もあったが、自分たちのやりたいことが最初の方できていなくて、厳しい戦いになってしまった。チームとして勢いに乗りたいところで、自分たちの一瞬の隙というところで、やられてしまって、最後の締め方も自分が一瞬気抜いたところをやられてしまった。本当にチームに迷惑をかけて、いい波に乗ろうというところで、こういう終わり方をしてしまったのはもったいないなと思う。 ーーリーグ戦の意気込み

自分たちができることは、関東一部昇格というところしかない。これからの残りの試合、何としても勝って、関東一部昇格というチームの目標を達成できるように、全力で日頃から準備していきたいと思う。



40 土田 直輝 / MF


ーー結果をどのように受け止めているか 自分たちのミスから失点を招いてしまっているというのがここ数試合続いている中で、試合前もしっかりと話はしてあったものの、やっぱりまだどこか隙があるというか、一人ひとりとしても、チームとしても、まだまだ隙があるなという風に思う。その中でも立て直そうと思って前に行って、なかなかそれでも点が取れずに、最後3失点してしまったというところで、やっていることは間違っていないなと思うし、そこの部分をどれだけこれから突き詰めていけるかというところで、リーグ戦で昇格できるかできないかというのが決まってくるなと感じている。練習からしっかり取り組みたいなと思う。

ーーどのような想いでこの大会に臨んだか

みんなも思っているかと思うが、去年この試合(全社関東予選)がきっかけにチームとしてかなり完成度が高くなったかなという感じがしていた大会だったので、なんとかこの試合で、リーグ戦がうまくいってない分、去年のようにいい流れを取り戻したいなと思っていたところだった。やっぱりなかなかうまくいかないというところもあるが、全てをネガティブに捉えるわけじゃないし、本当にこの試合があってこそ、またリーグ戦でいけることもあると思うので、またしっかり切り替えて、リーグ戦に臨んでいけたらと思う。


ーー点が取れないことに関して

本当に後ろも頑張ってくれているし、今なかなか複数得点というのが見えていない。その中で僕も、去年の後半ぐらいからシャドーというポジションをやっている中で、より結果、得点だったりアシストというのは、意識していかなくちゃいけない。今日の試合も何シーンかあった中でやっぱり決めきれないというところは、僕の実力不足ではある。僕みたいな選手が点を取れれば、流れというのはしっかりと掴んでいけるなというふうに自分自身感じているので、本当にフォワードのようにじゃないが、俺がという気持ちをもっと出してもいいのかなと思っている。それは僕だけじゃないが、チーム全体がそういう気持ちを持っていければ、もっともっと得点の匂いというのがしてくるかなと思う。これもしっかり練習から取り組んでいかないと試合には結びつかないなと思うので、そういったところもしっかり練習で高め合っていけたらと思う。


ーーリーグ戦の意気込み

本当に1試合も負けられない状況があるというのは、チーム全体として認識している。引き分けというのは本当に厳しい戦いだなというふうに感じているので、「勝ち切る」、負けないじゃなくて勝ち切るというところを、しっかりとチーム全体で共有して、パワーのあるチームをこの2週間でまた作っていけたらなと思う。



BOSS'S INTERVIEWS - 試合後 監督インタビュー -


増嶋 竜也 / 監督


ーー結果をどのように受け止めているか

完敗だった。少ないチャンスでものにされて、ビハインドからスタートしなきゃいけない状態を自分たちが作ってしまったので、リーグ戦と一緒だなと。試合を通してはチャンスも作って自分たちの流れに持っていけていただけに、最初に失点するというところは、今日気をつけようねという話をした中で、2点ビハインドからというところだったので、これはしっかり直さなきゃいけないのかなと思った。


ーーどのように位置付け、この大会に臨んだか 去年、全社本戦に行けて、自分たちの結束を深める素晴らしい大会になったので、もう1回今年も行きたいなというところと、あとはリーグ戦で勝利というところに持っていけていないので、いいきっかけに、いい流れだったり自信をつかむ一戦にしようと選手に話をしたが、本当に完敗だった。


ーーリーグ戦の意気込み 苦しい状況も変わらず続いている。でもやっぱりこの状況を変えるのは、チーム、私たちスタッフ含めた人だけしかできないので、逃げずに続けていきたいなと。いいサッカーできてるけど勝てない、いいサッカーしてるけど負けてしまってるっていうのは、少なからず何かの原因は必ずあるので、そこから目を離さずに、いいサッカーで終わらないように、いいチームで終わらないように、僕はしっかり分析して、チームに落とし込めるようにやり続けるだけかなと思う。





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