
KICK OFF |
4:30
小さな森の家フィールド


SHIBUYA CITY FC

厚木はやぶさFC
2
1
2025シーズン 関東サッカーリーグ2部
2025年6月28日
GAME RESULT
GAME REPORT
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
迷いなき、再出発
2発のセットプレーに沈む。全国遠のく完敗
全国への道はあまりにも遠かった。渋谷は全国社会人サッカー大会関東予選の初戦で、流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎を相手に0-3の敗戦を喫した。
前半は大越や宮坂らの左サイドを軸にボールを動かし、早々にCKからチャンスを演出するなど、悪くない入りを見せた。しかし、2度の失点はいずれもセットプレー絡み。ショートコーナーからのマークのズレと混戦での対応の甘さ。守備時の集中は、今季リーグ戦でも繰り返し見られた課題だ。
攻撃面では小関や政森、後半投入された青木らが幾度となくフィニッシュに絡み、流れの中からの崩しは何度もあったが、最後の一押しに欠け、決めきれないまま試合を終えた。クロスの精度、こぼれ球への反応、フィニッシュまでの正確性。どれも悪くはないが、全国を狙うには物足りなかった。
守備陣も全体としては粘り強く、土田や岩沼の1対1の対応には安定感があった。ただ、相手に自由を与えない守備組織の完成度や、攻守の切り替えの速さではわずかに後手に回っていた印象が否めない。
試合後、増嶋監督は「良いサッカーはできているのに負けてしまってるのは、何かの原因は必ずある。そこから目を離さずにしっかり分析して、チームに落とし込めるようにやり続けるだけ」とコメント。あまり大きな落胆はなく、結果を受け止めた上で、前向きな姿勢を示した。
全社敗戦からの背水のリスタート
重たい敗戦を受け、渋谷は再びリーグ戦に舞台を移す。再出発の相手は、現在リーグ9位の厚木はやぶさFC。リーグ戦では伸び悩んでいるものの、全社関東予選では関東1部所属のジョイフル本田つくばFCを2-0で破り、見事に全国大会出場を決めている。勢いという意味でも上向きな印象であり、手強い存在となりつつある。またワントップの選手を起点にプレスを回避する傾向があるが、サイドを崩されると脆く、渋谷は連携したサイド攻撃で隙を突く必要がある。
一方の渋谷は、ここ数試合白星から遠ざかっており、立ち止まる余裕はない。現在の勝ち点は9で、エスペランサSCと日立ビルシステムと横並びで4位グループを形成している。2位昇格圏内とはわずか数点差だが、残り試合数を考えれば、全勝する覚悟で挑まなければいけない。その中で迎える明日の試合は、言うまでもなく絶対に落とせない一戦だ。
この中2週間、渋谷は全社での敗戦から多くの課題を持ち帰った。特に前半で喫した2失点はいずれもセットプレーから。マークの曖昧さ、こぼれ球への反応、細部のゆるさが失点に直結している。ここに関しては、練習での修正が図られているはずであり、同じ轍は踏めない。
攻撃面では相変わらずのチャンスの構築はできているものの、ゴール数に直結していないのが現状だ。中盤でのビルドアップやサイドでの崩しは機能しているが、フィニッシュの精度が今一歩。得点源となる前線のタレントがゴール前で仕事をすることが、今後の勝敗を分けるだろう。
また、選手起用にも注目が集まる。先週末にはCriacao Shinjuku Procriarとの練習試合を実施。この一戦で存在感を放ったのが、加入して間もない吉永。持ち前の対人の強さとスピードを活かした左サイドの突破からゴールを記録。全社では登録の都合で出場が叶わなかったが、これからのリーグ戦におけるキーマンとなる。そしてこの試合では中盤の変更も見られた。推進力と仕掛けの質に厚みが増してきた様子であり、試合でのゲームプランや相手との相性次第では今後の選択肢に幅が出てくるだろう。
お互いに勝利を渇望しているが、より強く求めるのは渋谷だ。昇格争いに生き残るためには、ここからの全試合が決勝戦だと言っていい。全社という区切りをつけた今、視線は完全にリーグ戦へと定まった。
残された時間が限られている中で、なすべきことを見極め、積み上げていくものを明確にしていく必要がある。迷いなき再出発の先に、昇格というゴールが待っている。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
36 吉永 昇偉 / MF
ーー加入して約1か月が経とうとしているが、現在の自身の調子はどうか
暑さにも慣れてきて、自分的にもコンディションも上がってきている。チームのみんなも仲が良く、話し合いをしながら練習ができているし、うまくいかなかったところは全員で修正して練習に入っていけている。全員でひとつのチームとして作り上げている印象。
ーー全社は登録の関係で出場できなかったが、直近の練習試合も含めてどんなモチベーションでいるか
チームは「優勝して昇格する」という目標を掲げているが、これまでのリーグ戦であまり勝てていないのは自分でも理解している。その中で、ここから前期はあと2試合勝てば全然可能性はあると思うので、まず明日からの試合で2連勝することが大事だと思う。
ーー明日はサイドでの攻撃もカギになってくると思うが、自身の持ち味でもある突破力や推進力という武器をどう活かしたいか。
こういう暑い時期こそ走ることが大事だと思う。チーム全員そうだと思うが、その中でも自分や(佐藤)蒼太がどんどん攻守において走れば、相手も絶対に疲れて、思うようなプレーができなくなると思う。そういった中で、相手のマイナスの要素を出させるようなプレーをしていきたい。自分が点を取って勝つのはもちろんだが、このチームが勝つのが一番だと思うので、そういった役割もしていきたい。
ーー明日の意気込みを
全社で負けて、チーム全員が切り替えてリーグ戦に向けて集中している状況。特に明日は渋谷がホームなので、あとは勝つだけ。

17 積田 景介 / GK
ーー全社からしばらく時間が空き明日の試合を迎えるが、この2週間の練習でどのように取り組んできたか。
ここ最近の課題でもあったセットプレーで失点しているが、個人個人の競り合いの問題もあると思うので、まずそこで負けないっていうのはチーム全員で話し合いをした。その中で全社から2週間空き、いろいろな試しをしながら練習をしてきた。どこでプレッシングをかけていくのかというのも、どうしてもエラーが起きてしまうことはあるので、そういうときにみんながしっかり対応していかなくてはいけないし、90分間ちゃんとコミュニケーションを取ってやっていきたい。
ーー全社が終わりリーグも中盤に差し掛かったが、今のチームの雰囲気はどうか
まだ前半戦は終わっていない中で昇格を狙える位置にはいるので、可能性は全然あると思うし、落ち込む必要は全くない。渋谷の強みは全員夏場でも疲れないし、走れるところだと思うので、ここからが本当の勝負なので自信を持って臨みたい。
このリーグでは楽な相手はひとつもいないし、毎回厳しい戦いになるのは承知の上なので、そこで自分たちがどれだけ上回って、ファイトできるのかが大事だと思う。まず明日勝って今後につながるような試合にしていきたい。
ーー明日に向けてファン・サポーターに向けてメッセージ
なかなか今年は勝てない試合が多いし、応援してくださる皆さんの期待に応えられていないが、まだ昇格を狙えると思うし、自分たちも絶対にここからギアを上げれるチームなので、一緒に戦っていただきたい。

COACH'S COMMENTS - 試合前 コーチコメント -
三原 雅俊 / コーチ
ーーセットプレーがここ最近の課題だが、この2週間でどのように取り組んできたか。
キーパーを中心に細かいところや精度などチームの決まりごとはしっかり確認できた。僕は(話し合いに)全く関わっていなかったので、初めて今回関わりだした。何か強みを出そうとしたら必ずメリットとデメリットは出てくると思うので、そこを自分たちで理解できていれば、そう簡単にはやられないかなと思う。
ーー明日対戦する、厚木はやぶさFCの印象は
関東2部のチームの中でも割と綺麗にサッカーをしてくるチーム。そういう意味では自分たちもやりやすい相手だし、チャンスも多く作れるかなと思う。(相手に)取られたとしても、最終的には勝つことが大事なので、あまりそこにナイーブに視野が狭くなりすぎないように、試合の90分を通して勝つというところに意識を向けたい。
ーー明日の意気込み
もう勝つしかないので、引き分けではなく、しっかり90分で勝ち切るというところを目指してやっていきたい。

GAME REVIEW - 試合記録 -
夏本番を思わせるような30度越えの猛暑となった第8節・厚木はやぶさFC戦。これまでのリーグ戦や全社での苦戦が続く中で、悪い流れを断ち切りたい渋谷にとって重要な一戦となった。

前回の全社からスタメンに大きく変化があった。センターバックには怪我から復帰した鈴木が入り、アンカーの位置には本田が今季初先発。そして、全社では登録の都合で出場できなかった吉永が左のウイングの位置に、2トップの一角には青木友佑が加わった。いずれも今季初の起用で、新たな顔ぶれによる布陣となった。
前半は立ち上がりから渋谷が厳しくプレスを仕掛け、主導権を握りにいく。開始早々、植松が前線に送ったボールを政森が抜け出すも、ここは相手キーパーに阻まれる。青木や吉永も裏への抜け出しを狙い、相手のディフェンス陣を揺さぶる場面も見られた。守備では土田のスライディングや、山出と鈴木の高さを活かしたヘディングで相手の攻撃を許さない。左サイドの吉永も球際で強さを発揮し、ボールキープでリズムを作る。
11分には渋谷が最初のコーナーキックを獲得。キッカーの土田がファーサイドへ送ったボールに吉永が飛び込むも相手にクリアされる。こぼれ球を本田が回収し、右サイドの佐藤が仕掛けるも、相手に奪われカウンターで攻め込まれる。そこを佐藤が素早く戻り防いだが、少し危ないシーンとなった。その後は相手にややボールを持たれる展開となるが、渋谷は落ち着いた守備で対応する。

14分には佐藤の推進力が光り、右サイドを突破し、この日2本目のコーナーキックを獲得。ニアに落ちたボールを青木が押し込むも、わずかに右へ外れる。その後も相手が丁寧につなぎながらサイドに展開するが、山出と鈴木がしっかりと対応し自由を与えない。17分には、3本目のコーナーキックを獲得し、土田のボールに鈴木がニアで反応しヘディングで合わせたが、これは惜しくも左へ外れる。
20分、本田からパスを受けた植松がドリブルで突破し、前線で抜け出した政森に送り相手との1対1からのシュートは枠へと外れコーナーキックを獲得。ここを吉永が高い打点で合わせたが、キーパーの好セーブに阻まれる。その後の続けてのコーナーキックのチャンスではファーサイドへのボールをクリアされるも、佐藤が回収し本田へ。アーリークロスは競り合いの中で逆サイドの青木のもとへこぼれ、土田との連携から低いクロスに政森が飛び込むが、惜しくも得点にならず。渋谷は徐々に得点の気配を漂わせる。

25分、本田が中盤で読みを利かせてインターセプト。抜け出した政森に縦パスを送るが、ここはわずかに噛み合わず。直後は右サイドでボールを回す中でカウンターで突破されるも、鈴木が的確な守備で防ぎ、続くセカンドボールにも青木が素早く対応。その後の左サイドでの岩沼と土田が縦への突破を試みるも、相手の守備に阻まれる。そのこぼれ球を植松が拾い右サイドへ展開。山出から前線の土田にボールが渡るもここはオフサイドの判定。
30分が経過し、相手にセットプレーのチャンスを与えるも、ここは集中した守備対応でクリア。その後も中央を崩しにかかる相手の攻撃を鈴木や本田が落ち着いて対応。一方の渋谷も、左サイドの土田と吉永の連携からクロスを供給するが、なかなか得点に結びつかない。
しかし43分、ここで好機が訪れる。右サイドで佐藤と土田のパスワークで相手のプレスをいなし、山出がポケットの位置に進入。マイナス気味の低いクロスを政森がフリックし吉永が上手く相手を抑えながら、最後は走り込んできた本田に落とす。左足で突き刺して待望の先制点を奪い、今季初ゴールとなった。その後は相手の反撃を受けながらも積田がうまく処理し、渋谷は1点リードで前半を折り返す。

後半が始まると、序盤から中盤の土田と植松が豊富な運動量で縦横無尽に動き回る。51分には、後方からボールを受けた植松が縦へ持ち運び、抜け出した政森が折り返したボールは一度相手に阻まれるが、ルーズボールを佐藤が拾いシュート。こぼれたボールを最後は吉永が落ち着いて流し込み追加点。加入して早々の公式戦初ゴールとなった。その後も相手も攻勢を強め、55分には相手の左サイドからのクロスによりゴール前が混戦となるが、ここは積田がキャッチしてピンチを防ぐ。
一方の厚木も2枚替えをし流れを変えにかかるが、渋谷は植松の縦への仕掛けから青木がファウルをもらいフリーキックを獲得。土田がファーサイドにボールを送るが、誰にも合わずチャンスとはならない。直後、土田が接触プレーで厚木にイエローカード。だが、持ち味のタフさを見せて立ち直るが、本田が足を痛め楠美が代わって投入される。さらに青木に代わって小関がピッチへ。充実したベンチワークで簡単には主導権を渡さない。
67分、相手のペナルティエリア外から放たれたミドルシュートがポストを直撃し、これは運良く跳ね返る。その後は相手のパスワークでボールを握られる展開に。71分には佐藤に代わって大越、吉永に代わって河波を投入。サイドの2枚を替え、流れを引き戻したかったが、相手の左サイドの個人技に押し込まれてしまい、痛恨の失点をしてしまう。

直後、渋谷は政森に代えて渡邉が投入され、前線に新たなスイッチが入る。土田が広範囲にわたるタフな動きが目立つが、守備は少し間延びし始め、守備の綻びが見れる場面も。そんな中でも、渋谷はチャンスを作り続ける。小関のシュートのこぼれ球を拾った大越が右サイドで粘り、楠美や山出と連携し、再び受けた大越が低いクロスを上げる。そのこぼれ球を山出が受け、左サイドにいた河波がシュートを打つもこれは大きく外れてしまう。
一方の厚木も2枚替えをし、試合はオープンな展開に。81分には、土田のフリーキックからファーサイドで鈴木がヘディングで合わせるがわずかに右へ外れる。続く攻撃では、左サイドの小関からパスを受けた渡邉がシュートを狙うも、これはキーパーの正面に。その後は相手のサイドからの攻撃で渋谷は少し焦りも見え始めるが、集中した守備で追加点は許さない。85分には、大越が狭いスペースを切り裂くドリブルでマイナスのパスを送るがこれは惜しくも合わず。
直後、相手にはフリーキックのチャンスが訪れ、ゴール右下に無回転の鋭い一撃が放たれるが、ここは積田がしっかりと抑える。その後は山出のヘディングからセカンドボールを小関が回収。すぐさま植松に預け、中へ走り込んだ渡邉へパス。左サイドにいた河波がフリーで受け、思い切りよくシュートを打つが、これはクロスバーに直撃し、惜しくも追加点とはならず。

終盤に向けては、小関の執拗なプレスや、鈴木の粘り強いポジショニングで相手の攻撃を寸断。守備陣も集中を切らさず、試合を締めにかかる。
アディショナルタイムは6分。さらに追加点を奪って試合を決定づけたい渋谷は、得意のパスワークでリズムを保ちながら、左サイドを中心に攻撃を仕掛ける展開に。その後は相手の攻撃からこぼれ球を拾った小関が河波へとつなぎ、縦に突破してシュートを打つが、惜しくもキーパーの正面に。その後も相手のラストアタックにさらされるも、最後まで集中を切らさずに全員で守り切り、ここで試合終了。結果は2-1と、渋谷にとっては久々の白星を手にした。
豊富な運動量と前回の課題を踏まえた守備対応が光った一方で、無失点での試合運びや、チャンスを確実に仕留める決定力には依然として課題が残った。
次節は、聖地・味の素フィールド西が丘でのホームゲーム。各種イベントも予定されており、ピッチ内外ともに注目度の高い一戦となる。ここから流れを掴み、連勝街道を走り出したい。

GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -
PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -
11 本田 憲弥 / MF
ーーどのような心境で試合に臨んだか とりあえず自分のできることをやろうと、失点ゼロに抑えようと、それだけしか考えていなかった。
ーー得点を振り返って
たまたま。たまたま打ったら入った。よかった。
ーー次節の意気込み
この勝ちを続けられるようにしっかり来週からまたやっていきたい。
36 吉永 昇偉 / MF
ーー得点を振り返って
本当にただ単に嬉しかった。チームがこれから行くぞっていう中の立ち上がりに1点取れたので、それは本当によかったなと思う。
ーー佐藤蒼太選手のアシストだったが
蒼太があそこで持った時に、バックパスとか変にクロス上げるんじゃなくて、シュート打つなって思っていた。あいつのシュート意識を信じて入った結果、いいとこに(ボールが)来たのでよかった。
ーー加入して1ヶ月。ここまでの所感
サッカーへの熱量というか、そういうのは渋谷の選手の方があるなと僕は感じてる。練習もみんなで作ってるし、いいチームだなっていう印象を持ちながら、試合に今日も臨んだ。本当に練習でやってたプレーというか、練習でやってたことが今日のゲームで活かされたなと思う。
ーー次節の意気込み
お客さんもたくさん来てくれたら嬉しいし、そういった中で今日の勝ちを連勝につなげられたら本当に最高だと思うので、これからまた来週の練習からハードにやって、絶対勝ちたいと思う。
BOSS'S INTERVIEWS - 試合後 監督インタビュー -
増嶋 竜也 / 監督
ーー率直な感想
結果をみんなが求めている、サポーターの方も求めている中で、練習から頑張ってきた。リーグ戦が少し空いた中で、全社も結果が出なくて、選手は少し自信のところとか不安な部分がある中でも前向きにやってくれた姿は日々見ていたので、どうしても勝たせてあげたい気持ちが強かった分、本当に結果が出て良かったなと思う。
ーーこの2週間、どのように練習に取り組んできたか
まず、自分たちの強みは何かというところと、ディフェンスをしっかり考えようと、友也(鈴木)が(怪我から)帰ってきてくれたことで、チームの士気も上がったし、何としても勝つというのは、ディフェンスライン含めて、みんなで守備も攻撃もセットプレーも、というところで、みんなで高め合いながら集中していた。
ーー次節の意気込み
渋谷としては初めてのグラウンドでできるという喜びと、いろんな人が試合に向けて協力してくれているので感謝の気持ちを込めながらも、見ている人がまた応援したいな、渋谷最高だなと思ってくれるようなサッカーも含めて、スタジアムの雰囲気をみんなで作っていきたいなと思う。
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
迷いなき、再出発
2発のセットプレーに沈む。全国遠のく完敗
全国への道はあまりにも遠かった。渋谷は全国社会人サッカー大会関東予選の初戦で、流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎を相手に0-3の敗戦を喫した。
前半は大越や宮坂らの左サイドを軸にボールを動かし、早々にCKからチャンスを演出するなど、悪くない入りを見せた。しかし、2度の失点はいずれもセットプレー絡み。ショートコーナーからのマークのズレと混戦での対応の甘さ。守備時の集中は、今季リーグ戦でも繰り返し見られた課題だ。
攻撃面では小関や政森、後半投入された青木らが幾度となくフィニッシュに絡み、流れの中からの崩しは何度もあったが、最後の一押しに欠け、決めきれないまま試合を終えた。クロスの精度、こぼれ球への反応、フィニッシュまでの正確性。どれも悪くはないが、全国を狙うには物足りなかった。
守備陣も全体としては粘り強く、土田や岩沼の1対1の対応には安定感があった。ただ、相手に自由を与えない守備組織の完成度や、攻守の切り替えの速さではわずかに後手に回っていた印象が否めない。
試合後、増嶋監督は「良いサッカーはできているのに負けてしまってるのは、何かの原因は必ずある。そこから目を離さずにしっかり分析して、チームに落とし込めるようにやり続けるだけ」とコメント。あまり大きな落胆はなく、結果を受け止めた上で、前向きな姿勢を示した。
全社敗戦からの背水のリスタート
重たい敗戦を受け、渋谷は再びリーグ戦に舞台を移す。再出発の相手は、現在リーグ9位の厚木はやぶさFC。リーグ戦では伸び悩んでいるものの、全社関東予選では関東1部所属のジョイフル本田つくばFCを2-0で破り、見事に全国大会出場を決めている。勢いという意味でも上向きな印象であり、手強い存在となりつつある。またワントップの選手を起点にプレスを回避する傾向があるが、サイドを崩されると脆く、渋谷は連携したサイド攻撃で隙を突く必要がある。
一方の渋谷は、ここ数試合白星から遠ざかっており、立ち止まる余裕はない。現在の勝ち点は9で、エスペランサSCと日立ビルシステムと横並びで4位グループを形成している。2位昇格圏内とはわずか数点差だが、残り試合数を考えれば、全勝する覚悟で挑まなければいけない。その中で迎える明日の試合は、言うまでもなく絶対に落とせない一戦だ。
この中2週間、渋谷は全社での敗戦から多くの課題を持ち帰った。特に前半で喫した2失点はいずれもセットプレーから。マークの曖昧さ、こぼれ球への反応、細部のゆるさが失点に直結している。ここに関しては、練習での修正が図られているはずであり、同じ轍は踏めない。
攻撃面では相変わらずのチャンスの構築はできているものの、ゴール数に直結していないのが現状だ。中盤でのビルドアップやサイドでの崩しは機能しているが、フィニッシュの精度が今一歩。得点源となる前線のタレントがゴール前で仕事をすることが、今後の勝敗を分けるだろう。
また、選手起用にも注目が集まる。先週末にはCriacao Shinjuku Procriarとの練習試合を実施。この一戦で存在感を放ったのが、加入して間もない吉永。持ち前の対人の強さとスピードを活かした左サイドの突破からゴールを記録。全社では登録の都合で出場が叶わなかったが、これからのリーグ戦におけるキーマンとなる。そしてこの試合では中盤の変更も見られた。推進力と仕掛けの質に厚みが増してきた様子であり、試合でのゲームプランや相手との相性次第では今後の選択肢に幅が出てくるだろう。
お互いに勝利を渇望しているが、より強く求めるのは渋谷だ。昇格争いに生き残るためには、ここからの全試合が決勝戦だと言っていい。全社という区切りをつけた今、視線は完全にリーグ戦へと定まった。
残された時間が限られている中で、なすべきことを見極め、積み上げていくものを明確にしていく必要がある。迷いなき再出発の先に、昇格というゴールが待っている。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
36 吉永 昇偉 / MF
ーー加入して約1か月が経とうとしているが、現在の自身の調子はどうか
暑さにも慣れてきて、自分的にもコンディションも上がってきている。チームのみんなも仲が良く、話し合いをしながら練習ができているし、うまくいかなかったところは全員で修正して練習に入っていけている。全員でひとつのチームとして作り上げている印象。
ーー全社は登録の関係で出場できなかったが、直近の練習試合も含めてどんなモチベーションでいるか
チームは「優勝して昇格する」という目標を掲げているが、これまでのリーグ戦であまり勝てていないのは自分でも理解している。その中で、ここから前期はあと2試合勝てば全然可能性はあると思うので、まず明日からの試合で2連勝することが大事だと思う。
ーー明日はサイドでの攻撃もカギになってくると思うが、自身の持ち味でもある突破力や推進力という武器をどう活かしたいか。
こういう暑い時期こそ走ることが大事だと思う。チーム全員そうだと思うが、その中でも自分や(佐藤)蒼太がどんどん攻守において走れば、相手も絶対に疲れて、思うようなプレーができなくなると思う。そういった中で、相手のマイナスの要素を出させるようなプレーをしていきたい。自分が点を取って勝つのはもちろんだが、このチームが勝つのが一番だと思うので、そういった役割もしていきたい。
ーー明日の意気込みを
全社で負けて、チーム全員が切り替えてリーグ戦に向けて集中している状況。特に明日は渋谷がホームなので、あとは勝つだけ。

17 積田 景介 / GK
ーー全社からしばらく時間が空き明日の試合を迎えるが、この2週間の練習でどのように取り組んできたか。
ここ最近の課題でもあったセットプレーで失点しているが、個人個人の競り合いの問題もあると思うので、まずそこで負けないっていうのはチーム全員で話し合いをした。その中で全社から2週間空き、いろいろな試しをしながら練習をしてきた。どこでプレッシングをかけていくのかというのも、どうしてもエラーが起きてしまうことはあるので、そういうときにみんながしっかり対応していかなくてはいけないし、90分間ちゃんとコミュニケーションを取ってやっていきたい。
ーー全社が終わりリーグも中盤に差し掛かったが、今のチームの雰囲気はどうか
まだ前半戦は終わっていない中で昇格を狙える位置にはいるので、可能性は全然あると思うし、落ち込む必要は全くない。渋谷の強みは全員夏場でも疲れないし、走れるところだと思うので、ここからが本当の勝負なので自信を持って臨みたい。
このリーグでは楽な相手はひとつもいないし、毎回厳しい戦いになるのは承知の上なので、そこで自分たちがどれだけ上回って、ファイトできるのかが大事だと思う。まず明日勝って今後につながるような試合にしていきたい。
ーー明日に向けてファン・サポーターに向けてメッセージ
なかなか今年は勝てない試合が多いし、応援してくださる皆さんの期待に応えられていないが、まだ昇格を狙えると思うし、自分たちも絶対にここからギアを上げれるチームなので、一緒に戦っていただきたい。

COACH'S COMMENTS - 試合前 コーチコメント -
三原 雅俊 / コーチ
ーーセットプレーがここ最近の課題だが、この2週間でどのように取り組んできたか。
キーパーを中心に細かいところや精度などチームの決まりごとはしっかり確認できた。僕は(話し合いに)全く関わっていなかったので、初めて今回関わりだした。何か強みを出そうとしたら必ずメリットとデメリットは出てくると思うので、そこを自分たちで理解できていれば、そう簡単にはやられないかなと思う。
ーー明日対戦する、厚木はやぶさFCの印象は
関東2部のチームの中でも割と綺麗にサッカーをしてくるチーム。そういう意味では自分たちもやりやすい相手だし、チャンスも多く作れるかなと思う。(相手に)取られたとしても、最終的には勝つことが大事なので、あまりそこにナイーブに視野が狭くなりすぎないように、試合の90分を通して勝つというところに意識を向けたい。
ーー明日の意気込み
もう勝つしかないので、引き分けではなく、しっかり90分で勝ち切るというところを目指してやっていきたい。

GAME REVIEW - 試合記録 -
夏本番を思わせるような30度越えの猛暑となった第8節・厚木はやぶさFC戦。これまでのリーグ戦や全社での苦戦が続く中で、悪い流れを断ち切りたい渋谷にとって重要な一戦となった。

前回の全社からスタメンに大きく変化があった。センターバックには怪我から復帰した鈴木が入り、アンカーの位置には本田が今季初先発。そして、全社では登録の都合で出場できなかった吉永が左のウイングの位置に、2トップの一角には青木友佑が加わった。いずれも今季初の起用で、新たな顔ぶれによる布陣となった。
前半は立ち上がりから渋谷が厳しくプレスを仕掛け、主導権を握りにいく。開始早々、植松が前線に送ったボールを政森が抜け出すも、ここは相手キーパーに阻まれる。青木や吉永も裏への抜け出しを狙い、相手のディフェンス陣を揺さぶる場面も見られた。守備では土田のスライディングや、山出と鈴木の高さを活かしたヘディングで相手の攻撃を許さない。左サイドの吉永も球際で強さを発揮し、ボールキープでリズムを作る。
11分には渋谷が最初のコーナーキックを獲得。キッカーの土田がファーサイドへ送ったボールに吉永が飛び込むも相手にクリアされる。こぼれ球を本田が回収し、右サイドの佐藤が仕掛けるも、相手に奪われカウンターで攻め込まれる。そこを佐藤が素早く戻り防いだが、少し危ないシーンとなった。その後は相手にややボールを持たれる展開となるが、渋谷は落ち着いた守備で対応する。

14分には佐藤の推進力が光り、右サイドを突破し、この日2本目のコーナーキックを獲得。ニアに落ちたボールを青木が押し込むも、わずかに右へ外れる。その後も相手が丁寧につなぎながらサイドに展開するが、山出と鈴木がしっかりと対応し自由を与えない。17分には、3本目のコーナーキックを獲得し、土田のボールに鈴木がニアで反応しヘディングで合わせたが、これは惜しくも左へ外れる。
20分、本田からパスを受けた植松がドリブルで突破し、前線で抜け出した政森に送り相手との1対1からのシュートは枠へと外れコーナーキックを獲得。ここを吉永が高い打点で合わせたが、キーパーの好セーブに阻まれる。その後の続けてのコーナーキックのチャンスではファーサイドへのボールをクリアされるも、佐藤が回収し本田へ。アーリークロスは競り合いの中で逆サイドの青木のもとへこぼれ、土田との連携から低いクロスに政森が飛び込むが、惜しくも得点にならず。渋谷は徐々に得点の気配を漂わせる。

25分、本田が中盤で読みを利かせてインターセプト。抜け出した政森に縦パスを送るが、ここはわずかに噛み合わず。直後は右サイドでボールを回す中でカウンターで突破されるも、鈴木が的確な守備で防ぎ、続くセカンドボールにも青木が素早く対応。その後の左サイドでの岩沼と土田が縦への突破を試みるも、相手の守備に阻まれる。そのこぼれ球を植松が拾い右サイドへ展開。山出から前線の土田にボールが渡るもここはオフサイドの判定。
30分が経過し、相手にセットプレーのチャンスを与えるも、ここは集中した守備対応でクリア。その後も中央を崩しにかかる相手の攻撃を鈴木や本田が落ち着いて対応。一方の渋谷も、左サイドの土田と吉永の連携からクロスを供給するが、なかなか得点に結びつかない。
しかし43分、ここで好機が訪れる。右サイドで佐藤と土田のパスワークで相手のプレスをいなし、山出がポケットの位置に進入。マイナス気味の低いクロスを政森がフリックし吉永が上手く相手を抑えながら、最後は走り込んできた本田に落とす。左足で突き刺して待望の先制点を奪い、今季初ゴールとなった。その後は相手の反撃を受けながらも積田がうまく処理し、渋谷は1点リードで前半を折り返す。

後半が始まると、序盤から中盤の土田と植松が豊富な運動量で縦横無尽に動き回る。51分には、後方からボールを受けた植松が縦へ持ち運び、抜け出した政森が折り返したボールは一度相手に阻まれるが、ルーズボールを佐藤が拾いシュート。こぼれたボールを最後は吉永が落ち着いて流し込み追加点。加入して早々の公式戦初ゴールとなった。その後も相手も攻勢を強め、55分には相手の左サイドからのクロスによりゴール前が混戦となるが、ここは積田がキャッチしてピンチを防ぐ。
一方の厚木も2枚替えをし流れを変えにかかるが、渋谷は植松の縦への仕掛けから青木がファウルをもらいフリーキックを獲得。土田がファーサイドにボールを送るが、誰にも合わずチャンスとはならない。直後、土田が接触プレーで厚木にイエローカード。だが、持ち味のタフさを見せて立ち直るが、本田が足を痛め楠美が代わって投入される。さらに青木に代わって小関がピッチへ。充実したベンチワークで簡単には主導権を渡さない。
67分、相手のペナルティエリア外から放たれたミドルシュートがポストを直撃し、これは運良く跳ね返る。その後は相手のパスワークでボールを握られる展開に。71分には佐藤に代わって大越、吉永に代わって河波を投入。サイドの2枚を替え、流れを引き戻したかったが、相手の左サイドの個人技に押し込まれてしまい、痛恨の失点をしてしまう。

直後、渋谷は政森に代えて渡邉が投入され、前線に新たなスイッチが入る。土田が広範囲にわたるタフな動きが目立つが、守備は少し間延びし始め、守備の綻びが見れる場面も。そんな中でも、渋谷はチャンスを作り続ける。小関のシュートのこぼれ球を拾った大越が右サイドで粘り、楠美や山出と連携し、再び受けた大越が低いクロスを上げる。そのこぼれ球を山出が受け、左サイドにいた河波がシュートを打つもこれは大きく外れてしまう。
一方の厚木も2枚替えをし、試合はオープンな展開に。81分には、土田のフリーキックからファーサイドで鈴木がヘディングで合わせるがわずかに右へ外れる。続く攻撃では、左サイドの小関からパスを受けた渡邉がシュートを狙うも、これはキーパーの正面に。その後は相手のサイドからの攻撃で渋谷は少し焦りも見え始めるが、集中した守備で追加点は許さない。85分には、大越が狭いスペースを切り裂くドリブルでマイナスのパスを送るがこれは惜しくも合わず。
直後、相手にはフリーキックのチャンスが訪れ、ゴール右下に無回転の鋭い一撃が放たれるが、ここは積田がしっかりと抑える。その後は山出のヘディングからセカンドボールを小関が回収。すぐさま植松に預け、中へ走り込んだ渡邉へパス。左サイドにいた河波がフリーで受け、思い切りよくシュートを打つが、これはクロスバーに直撃し、惜しくも追加点とはならず。

終盤に向けては、小関の執拗なプレスや、鈴木の粘り強いポジショニングで相手の攻撃を寸断。守備陣も集中を切らさず、試合を締めにかかる。
アディショナルタイムは6分。さらに追加点を奪って試合を決定づけたい渋谷は、得意のパスワークでリズムを保ちながら、左サイドを中心に攻撃を仕掛ける展開に。その後は相手の攻撃からこぼれ球を拾った小関が河波へとつなぎ、縦に突破してシュートを打つが、惜しくもキーパーの正面に。その後も相手のラストアタックにさらされるも、最後まで集中を切らさずに全員で守り切り、ここで試合終了。結果は2-1と、渋谷にとっては久々の白星を手にした。
豊富な運動量と前回の課題を踏まえた守備対応が光った一方で、無失点での試合運びや、チャンスを確実に仕留める決定力には依然として課題が残った。
次節は、聖地・味の素フィールド西が丘でのホームゲーム。各種イベントも予定されており、ピッチ内外ともに注目度の高い一戦となる。ここから流れを掴み、連勝街道を走り出したい。

GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -
PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -
11 本田 憲弥 / MF
ーーどのような心境で試合に臨んだか とりあえず自分のできることをやろうと、失点ゼロに抑えようと、それだけしか考えていなかった。
ーー得点を振り返って
たまたま。たまたま打ったら入った。よかった。
ーー次節の意気込み
この勝ちを続けられるようにしっかり来週からまたやっていきたい。
36 吉永 昇偉 / MF
ーー得点を振り返って
本当にただ単に嬉しかった。チームがこれから行くぞっていう中の立ち上がりに1点取れたので、それは本当によかったなと思う。
ーー佐藤蒼太選手のアシストだったが
蒼太があそこで持った時に、バックパスとか変にクロス上げるんじゃなくて、シュート打つなって思っていた。あいつのシュート意識を信じて入った結果、いいとこに(ボールが)来たのでよかった。
ーー加入して1ヶ月。ここまでの所感
サッカーへの熱量というか、そういうのは渋谷の選手の方があるなと僕は感じてる。練習もみんなで作ってるし、いいチームだなっていう印象を持ちながら、試合に今日も臨んだ。本当に練習でやってたプレーというか、練習でやってたことが今日のゲームで活かされたなと思う。
ーー次節の意気込み
お客さんもたくさん来てくれたら嬉しいし、そういった中で今日の勝ちを連勝につなげられたら本当に最高だと思うので、これからまた来週の練習からハードにやって、絶対勝ちたいと思う。
BOSS'S INTERVIEWS - 試合後 監督インタビュー -
増嶋 竜也 / 監督
ーー率直な感想
結果をみんなが求めている、サポーターの方も求めている中で、練習から頑張ってきた。リーグ戦が少し空いた中で、全社も結果が出なくて、選手は少し自信のところとか不安な部分がある中でも前向きにやってくれた姿は日々見ていたので、どうしても勝たせてあげたい気持ちが強かった分、本当に結果が出て良かったなと思う。
ーーこの2週間、どのように練習に取り組んできたか
まず、自分たちの強みは何かというところと、ディフェンスをしっかり考えようと、友也(鈴木)が(怪我から)帰ってきてくれたことで、チームの士気も上がったし、何としても勝つというのは、ディフェンスライン含めて、みんなで守備も攻撃もセットプレーも、というところで、みんなで高め合いながら集中していた。
ーー次節の意気込み
渋谷としては初めてのグラウンドでできるという喜びと、いろんな人が試合に向けて協力してくれているので感謝の気持ちを込めながらも、見ている人がまた応援したいな、渋谷最高だなと思ってくれるようなサッカーも含めて、スタジアムの雰囲気をみんなで作っていきたいなと思う。