
KICK OFF |
7:00
東京国際大学坂戸キャンパス第2サッカー場


SHIBUYA CITY FC

東京国際大学FC
3
2
2025シーズン 関東サッカーリーグ2部
2025年7月19日
GAME RESULT
GAME REPORT
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
完封からの再点火
最高の再出発、3発快勝で後期白星スタート
3-0の快勝で、今季初のクリーンシートを達成した、第10節・ヴェルフェ矢板戦。内容、結果ともに申し分ないパフォーマンスを披露した渋谷は、最高の形で後期のスタートを切った。チームにとって確かな自信となる勝ち点3を、初のホーム開催となったAGFフィールドで手にした。
この試合では、待望の今季初ゴールを記録した選手が2人生まれた。まず1人目は大越寛人。57分、右サイドでの小関陽星のカットインを起点に、宮坂拓海、鈴木友也へとつながり、ポケットの位置に入り込んだ小関がクロス。相手にクリアされるも土田直輝が競り勝ち、政森宗治が粘ってボールをキープ。混戦の末、小関が左足で放ったシュートのこぼれ球を、大越が素早く反応して押し込んだ。
「陽星がそのまま打つかなと思ったけど、そのこぼれ球を狙って入ったらちょうどいいところに転がってきた」と得点シーンを振り返り、「一瞬外したかと思って喜ぶタイミングを逃したが、やっと点が取れたのでよかった」とホッとした表情を見せた。
続いて87分には、渡邉千真が3点目をマーク。相手のビルドアップを中盤で土田がカットし、すかさず水野、本田へと繋いで縦パス。ワンタッチで土田が落とすと、そこに抜け出した渡邉が冷静に左足で流し込んだ。チーム全体の連動性が詰まった、狙い通りのゴールだった。
そして随所に攻撃の起点となったのが、前線で存在感を放った小関。「自分の持ち味のカットインからのシュートは、意識しなくても出せる部分。いつも通りの感覚で試合に臨んだ」と手応えを語る。その一方で、チャンスは多々あったが、自らは得点には至らず。「個人的には3点くらい決めるチャンスがあったのに1点も取れなかった。チームとして、3点目がもっと早く取れれば楽になったと思う」と反省を口にしつつ、「次は先制点を含め、自分が勝負を決めれるように意識を高く持っていきたい」と、さらなる貢献を誓った。
この試合の最大のポイントは、フォーメーションを[4-1-2-3]へと切り替えた点にある。中盤は楠美圭史をアンカーに置き、その前に植松亮と土田を配置。3枚の中盤でバランスを取りつつ、サイドの厚みを引き出した。
この変化により、選手が持つ特徴がより自然に発揮できる展開となった。渋谷に加入して以来、初のサイドハーフ起用となった小関もその恩恵を受けたひとりだ。「チームで舵を取っている植松、土田、楠美の中盤の3枚が上手くバランスを取ってくれたおかげで、自分は自由に思い切ってプレーができた」と手応えを口にした。
キャプテンの土田も「フォーメーションが変わったことで、それぞれがより前にいくようなポジショニングが取れるようになり、一人ひとりの役割と特徴が発揮できていた」と攻守両面で収穫の多い一戦だったと語る。また大越も、自身のポジションが相手のフォーメーション上、スペースが生まれやすいエリアだったことを強調し、「攻撃では違いを出したいと思っていたし、守備では相手の10番がキーになると思っていたので、そこを止めようという気持ちで臨んでいた」と振り返る。
フォーメーション変更と選手たちの噛み合いによって得た勝利は、夏本番に向けて再加速するための大きな一歩となった。「前半から押し込み、得点の匂いをかなり感じた。決めきるべき場面はあったが、前半に先制点を取れて良い形で終われた。後半も自分たちのペースで追加点も取れて、守備もゼロに抑えられたので、いい試合だったと思う。何より、全員が気持ちを乗せることができたからこそ、勝てたのかなと思う」と振り返った土田の言葉が、その充実ぶりを物語っている。
勢いを貫くために。崩れた45分のリベンジへ
明日の相手は、東京国際大学FC。前期の対戦では、渋谷が2点を先行しながらも、後半にまさかの3失点を喫して逆転負けを許している。政森の2ゴールで主導権を握ったように見えたが、後半に入ってからの守備の緩みと、大学生特有の勢いに押し切られる格好となった。
今季の渋谷にとって、大学生相手の試合は苦い記憶が続いている。全社予選では流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎にも敗戦。いずれも関東リーグ所属の大学勢に白星を挙げられていない状況だ。
渋谷に求められるのは、90分を通して試合を掌握し続ける力だ。リードを奪うことはもちろん、その後のゲームマネジメント、そして終盤にかけての集中力と推進力。前節で示した戦術的な整理と守備の安定感を本物とするには、次の一戦で再現性を示すことが求められる。
完封勝利で得た自信と、残る苦味。その両方をどう力に変えられるか。同じ相手に、同じ負け方は許されない。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
25 楠美 圭史 / MF
ーー前節は久々のスタメン。フォーメーションの変化もあったが、試合中意識していたことは
チームとして苦しい展開になる試合が続いていたし、自分が出場する試合でもなかなか結果が出ていなかった。自分が出て、結果を出すことを意識して臨み、3-0の快勝を挙げられたことはよかった。
ーー東京国際大学FCが相手。第2節では逆転負けを喫している
この一週間は、前節の良かったところを継続することが大事だと思ってチームで準備してきた。ただ、改善できるところもまだまだあるので、そこは選手同士で目線を合わせて練習を積めている。チームとしてまだ連勝がないので、ここで連勝できるかどうかが大事なポイントだと思っている。
前回対戦で、ああいう(逆転)負けをしているので、やり返せる機会でもある。全員で勝てる準備をするだけ。
ーー個人的に意識したいところ
まずはより多くボールに関わること。そこがとにかく大事だと思っている。そして、ゴールに絡むプレーを1つ2つと出していきたい。前節もシュートを打っておけば、と思い返すシーンがあったので、そういった悔いが残らないようにやり切りたい。

9 政森 宗治 / FW
ーー前節を振り返って
個人的には旭(山出旭選手の怪我)のことだったり、ホームゲームでサポーターの方が多く来てくれたり、個人としてはなかなか直近で点が獲れてなかったりと、色々と想いが募る試合だった。シュートはたくさん打てたが、全部正面に飛んでいった試合だった。こういう日もあると逆に開き直れた。
ーー逆転負けをした東京国際大学FCが相手。
どんな相手であろうと、まずは得点を狙いたい。前節も3-0だったが、自分が点を獲ってないのは悔しい。東京国際大学FCとの前回対戦も2点獲ったが、逆転負けでMVPは逃した(MVPは勝利試合のみ)のでそこも狙っていきたい。
後期は3-0という快勝で形で良いスタートが切れた。もう負けられない状況に変わりはないが、選手全員が楽しんでプレーしている感覚があった。そこに自分がさらに点を獲って勝って、チームにもっと良い勢いを与えたい。

三原 雅俊 / コーチ
ーーチームとしての戦い方を変えた前節。どのような判断があったのか
なかなか勝ち点が積み上がっていかない中、チームとして勝つために、一度やり方を変えてみようということになった。
ーー3-0という快勝につながった要因は
まずはピッチを広く使えるようになったことで、相手の守備の狙いが定まりづらくなった。ペナルティエリア内に入っていく人数も多くなったので、より攻撃的なサッカーを展開できた。
ーー今シーズン、連勝がまだない中で、次の一戦が重要になってくる
今週は、前節でたチームの課題を修正するところをしっかりと準備できている。大学生相手ということもあり、前から勢い良くプレスに来ると思うので、そこをひっくり返すような戦いを見せたい。前回対戦で逆転負けを喫した相手だが隙はあるので必ず勝ちにいく。

GAME REVIEW - 試合記録 -
夕方のキックオフにもかかわらず、容赦ない暑さがピッチを包んだ第11節・東京国際大学FC戦。前期に喫した3失点での逆転負け――その悔しさを晴らすべく、渋谷はリベンジに燃えてこの一戦に挑んだ。

前節からスタメンを変更せず、好調なメンバーをそのまま送り出した渋谷は、立ち上がりから積極的な攻撃姿勢を見せる。
中盤では土田が積極的にボールを前に運び、最初のシュートを放つなどアクセントを加えると、右サイドでは小関と大越のコンビが縦関係を駆使しながら、何度も相手のブロックを揺さぶった。


6分にはこの日最初のCKを獲得。小関のクロスに鈴木が合わせたが、惜しくも枠を外れた。続く8分には、植松から抜け出した政森が反応し、ゴールに迫るも相手DFの寄せに阻まれ、決定機とはならず。それでも渋谷の攻勢を印象づけるシーンとなった。

そして10分、試合の均衡が早くも破れる。岩沼のロングフィードに反応した小関が前線でボールを収め、抜け出した土田がそのまま仕掛けるが、ここは相手DFに阻まれる。だが渋谷はその流れを切らさず、こぼれ球を楠美が回収すると、すぐさま左サイドの宮坂へ展開。宮坂のクロスを攻撃陣が中央で競り合い、土田のシュートがブロックされるも、こぼれ球に反応したのは再び小関。最後は冷静に左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。エリア内での冷静な駆け引きと、一瞬の反応力が光った小関らしい一撃。渋谷にとっては理想的な形での先制点となった。

しかしその直後、相手も反撃に出る。16分にはポケットのスペースを突かれ、ヒヤリとする場面も。
それでも流れは再び渋谷へ。相手のセンターバック2枚が高身長で跳ね返してくる構成に対し、渋谷はサイドからの攻略を試みる。吉永がアーリークロスで揺さぶりをかけるが、精度とタイミングの噛み合わせが合わず惜しい場面も。

23分には、大越が得意とする左サイドの深い位置から、ゴール前へ鋭いマイナスの折り返しを供給。だが、走り込んだ政森と吉永の動きが重なり、シュートには至らず。続けて25分には政森がファウルを受けてフリーキックを獲得。混戦の中からこぼれたボールを鈴木がミドルシュートを放つも、これは外れる。

それでも渋谷の勢いは止まらない。31分、宮坂が相手と身体をぶつけながらボールをキープし、フリーキックを獲得。自らキッカーを務めると、左足から放たれた一撃は、美しい軌道を描き、そのままゴールへと吸い込まれた完璧な一発。宮坂にとっては今季初ゴールが直接フリーキックによる値千金の追加点となった。

以降も試合の主導権は渋谷が握り続け、守備では宮坂と大越の両サイドバックが堅実な対応を見せ、攻撃時にはそのままサイドの厚みを形成。34分には宮坂の左サイドからの仕掛けに政森が反応するも、フィニッシュには至らず。39分には政森のシュートのこぼれに吉永が詰めるも、相手GKの好セーブに阻まれた。
前半終了間際には、相手にヘディングでゴールを脅かされる場面もあったが、集中を切らさず無失点でしのぎ切る。前期と同じように2点を先行した形で、渋谷は前半を折り返した。

今度こそはこのリードを守り切り、さらなる追加点で試合を決めたい、そんな後半の立ち上がりだったが、悪夢が再び訪れる。
後半開始からわずか40秒、相手のスローインを起点に左サイドから中央へとボールが運ばれると、渋谷のクリアが中途半端に。こぼれ球に反応した相手が押し込み、後半最初のワンプレーで1点差に詰め寄られてしまう。
嫌な流れを断ち切りたい渋谷は55分には楠美に代えて本田を投入。攻撃的なボランチを据えることで再びボール保持の主導権を握りにかかる。
後半15分が経過して、中盤でのボール奪取から素早い展開に持ち込むと、宮坂から政森、さらに土田と繋ぎ、右サイドへスプリントしていた吉永が相手に倒されフリーキックを獲得。セットプレーのキッカーはこの日1得点目の宮坂。自信を持って狙った左足の一撃は、わずかにゴール右上を逸れたものの、スタンドがどよめく惜しい一発だった。
そして67分には政森に変わって渡邉千真を投入。その後も渋谷の攻撃は止まらず、小関が中央に切れ込み、植松がその流れを受けてクロスを供給。しかし相手の守備も集中を切らさず、決定機には至らない。それでも渋谷は宮坂からのロングフィードで、水野の背後を狙うなど、意図のある攻撃を繰り出していく。

迎えた81分、渋谷は小関に代えて佐藤、大越に代えて志村を投入。直後には、相手の攻撃から一転して渋谷がカウンターで右サイドを佐藤が駆け上がり、左へ展開すると土田がボールを落ち着かせる。再び中央で植松がワンタッチで繋ぎ、渡邉を経由して水野へ。水野のシュートのこぼれ球に反応した植松が詰めるが、惜しくも届かず。
しかし、ゴールへの執念が実るのはその直後だった。土田からのパスに渡邉が抜け出し、巧みにキープ。後方から走り込んだ本田がそのパスを受けると、冷静に相手のマークを外し、左足でゴールネットを揺らした。後半途中から投入された本田が、勝負を決める貴重な追加点を挙げた。

その後も渋谷は、植松が前線からプレスをかけ続け、相手のビルドアップに圧をかける。中盤では本田がセカンドボールを拾い、攻守両面で存在感を発揮。再び相手を押し込む時間帯が続いた。
だが、89分。渋谷に痛恨の一瞬が訪れる。相手のコーナーキックに対し、一度はクリアを試みたものの、そのセカンドボールに反応した相手が立て続けにヘディング。最後も頭で押し込まれ、1点差に詰め寄られる。
緊張感に包まれる中、アディショナルタイムは5分。相手は前がかりに攻め込み、渋谷は自陣でブロックを敷き、要所で体を張った対応を見せる。相手のファウルも増え、激しさを増す終盤の攻防。それでも渋谷は最後まで集中力を切らさずに守り抜き、ここで試合終了のホイッスル。渋谷にとっては、前期の悔しさを晴らすリベンジマッチとなると同時に、今季初の連勝を手にした価値ある90分だった。
次節は、横浜猛流との一戦。前期は3-1と快勝している相手ではあるが、油断は禁物。首位を独走するEDO ALL UNITEDを追走するためにも、ここで勢いを加速させたいところだ。

GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -
PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
完封からの再点火
最高の再出発、3発快勝で後期白星スタート
3-0の快勝で、今季初のクリーンシートを達成した、第10節・ヴェルフェ矢板戦。内容、結果ともに申し分ないパフォーマンスを披露した渋谷は、最高の形で後期のスタートを切った。チームにとって確かな自信となる勝ち点3を、初のホーム開催となったAGFフィールドで手にした。
この試合では、待望の今季初ゴールを記録した選手が2人生まれた。まず1人目は大越寛人。57分、右サイドでの小関陽星のカットインを起点に、宮坂拓海、鈴木友也へとつながり、ポケットの位置に入り込んだ小関がクロス。相手にクリアされるも土田直輝が競り勝ち、政森宗治が粘ってボールをキープ。混戦の末、小関が左足で放ったシュートのこぼれ球を、大越が素早く反応して押し込んだ。
「陽星がそのまま打つかなと思ったけど、そのこぼれ球を狙って入ったらちょうどいいところに転がってきた」と得点シーンを振り返り、「一瞬外したかと思って喜ぶタイミングを逃したが、やっと点が取れたのでよかった」とホッとした表情を見せた。
続いて87分には、渡邉千真が3点目をマーク。相手のビルドアップを中盤で土田がカットし、すかさず水野、本田へと繋いで縦パス。ワンタッチで土田が落とすと、そこに抜け出した渡邉が冷静に左足で流し込んだ。チーム全体の連動性が詰まった、狙い通りのゴールだった。
そして随所に攻撃の起点となったのが、前線で存在感を放った小関。「自分の持ち味のカットインからのシュートは、意識しなくても出せる部分。いつも通りの感覚で試合に臨んだ」と手応えを語る。その一方で、チャンスは多々あったが、自らは得点には至らず。「個人的には3点くらい決めるチャンスがあったのに1点も取れなかった。チームとして、3点目がもっと早く取れれば楽になったと思う」と反省を口にしつつ、「次は先制点を含め、自分が勝負を決めれるように意識を高く持っていきたい」と、さらなる貢献を誓った。
この試合の最大のポイントは、フォーメーションを[4-1-2-3]へと切り替えた点にある。中盤は楠美圭史をアンカーに置き、その前に植松亮と土田を配置。3枚の中盤でバランスを取りつつ、サイドの厚みを引き出した。
この変化により、選手が持つ特徴がより自然に発揮できる展開となった。渋谷に加入して以来、初のサイドハーフ起用となった小関もその恩恵を受けたひとりだ。「チームで舵を取っている植松、土田、楠美の中盤の3枚が上手くバランスを取ってくれたおかげで、自分は自由に思い切ってプレーができた」と手応えを口にした。
キャプテンの土田も「フォーメーションが変わったことで、それぞれがより前にいくようなポジショニングが取れるようになり、一人ひとりの役割と特徴が発揮できていた」と攻守両面で収穫の多い一戦だったと語る。また大越も、自身のポジションが相手のフォーメーション上、スペースが生まれやすいエリアだったことを強調し、「攻撃では違いを出したいと思っていたし、守備では相手の10番がキーになると思っていたので、そこを止めようという気持ちで臨んでいた」と振り返る。
フォーメーション変更と選手たちの噛み合いによって得た勝利は、夏本番に向けて再加速するための大きな一歩となった。「前半から押し込み、得点の匂いをかなり感じた。決めきるべき場面はあったが、前半に先制点を取れて良い形で終われた。後半も自分たちのペースで追加点も取れて、守備もゼロに抑えられたので、いい試合だったと思う。何より、全員が気持ちを乗せることができたからこそ、勝てたのかなと思う」と振り返った土田の言葉が、その充実ぶりを物語っている。
勢いを貫くために。崩れた45分のリベンジへ
明日の相手は、東京国際大学FC。前期の対戦では、渋谷が2点を先行しながらも、後半にまさかの3失点を喫して逆転負けを許している。政森の2ゴールで主導権を握ったように見えたが、後半に入ってからの守備の緩みと、大学生特有の勢いに押し切られる格好となった。
今季の渋谷にとって、大学生相手の試合は苦い記憶が続いている。全社予選では流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎にも敗戦。いずれも関東リーグ所属の大学勢に白星を挙げられていない状況だ。
渋谷に求められるのは、90分を通して試合を掌握し続ける力だ。リードを奪うことはもちろん、その後のゲームマネジメント、そして終盤にかけての集中力と推進力。前節で示した戦術的な整理と守備の安定感を本物とするには、次の一戦で再現性を示すことが求められる。
完封勝利で得た自信と、残る苦味。その両方をどう力に変えられるか。同じ相手に、同じ負け方は許されない。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
25 楠美 圭史 / MF
ーー前節は久々のスタメン。フォーメーションの変化もあったが、試合中意識していたことは
チームとして苦しい展開になる試合が続いていたし、自分が出場する試合でもなかなか結果が出ていなかった。自分が出て、結果を出すことを意識して臨み、3-0の快勝を挙げられたことはよかった。
ーー東京国際大学FCが相手。第2節では逆転負けを喫している
この一週間は、前節の良かったところを継続することが大事だと思ってチームで準備してきた。ただ、改善できるところもまだまだあるので、そこは選手同士で目線を合わせて練習を積めている。チームとしてまだ連勝がないので、ここで連勝できるかどうかが大事なポイントだと思っている。
前回対戦で、ああいう(逆転)負けをしているので、やり返せる機会でもある。全員で勝てる準備をするだけ。
ーー個人的に意識したいところ
まずはより多くボールに関わること。そこがとにかく大事だと思っている。そして、ゴールに絡むプレーを1つ2つと出していきたい。前節もシュートを打っておけば、と思い返すシーンがあったので、そういった悔いが残らないようにやり切りたい。

9 政森 宗治 / FW
ーー前節を振り返って
個人的には旭(山出旭選手の怪我)のことだったり、ホームゲームでサポーターの方が多く来てくれたり、個人としてはなかなか直近で点が獲れてなかったりと、色々と想いが募る試合だった。シュートはたくさん打てたが、全部正面に飛んでいった試合だった。こういう日もあると逆に開き直れた。
ーー逆転負けをした東京国際大学FCが相手。
どんな相手であろうと、まずは得点を狙いたい。前節も3-0だったが、自分が点を獲ってないのは悔しい。東京国際大学FCとの前回対戦も2点獲ったが、逆転負けでMVPは逃した(MVPは勝利試合のみ)のでそこも狙っていきたい。
後期は3-0という快勝で形で良いスタートが切れた。もう負けられない状況に変わりはないが、選手全員が楽しんでプレーしている感覚があった。そこに自分がさらに点を獲って勝って、チームにもっと良い勢いを与えたい。

三原 雅俊 / コーチ
ーーチームとしての戦い方を変えた前節。どのような判断があったのか
なかなか勝ち点が積み上がっていかない中、チームとして勝つために、一度やり方を変えてみようということになった。
ーー3-0という快勝につながった要因は
まずはピッチを広く使えるようになったことで、相手の守備の狙いが定まりづらくなった。ペナルティエリア内に入っていく人数も多くなったので、より攻撃的なサッカーを展開できた。
ーー今シーズン、連勝がまだない中で、次の一戦が重要になってくる
今週は、前節でたチームの課題を修正するところをしっかりと準備できている。大学生相手ということもあり、前から勢い良くプレスに来ると思うので、そこをひっくり返すような戦いを見せたい。前回対戦で逆転負けを喫した相手だが隙はあるので必ず勝ちにいく。

GAME REVIEW - 試合記録 -
夕方のキックオフにもかかわらず、容赦ない暑さがピッチを包んだ第11節・東京国際大学FC戦。前期に喫した3失点での逆転負け――その悔しさを晴らすべく、渋谷はリベンジに燃えてこの一戦に挑んだ。

前節からスタメンを変更せず、好調なメンバーをそのまま送り出した渋谷は、立ち上がりから積極的な攻撃姿勢を見せる。
中盤では土田が積極的にボールを前に運び、最初のシュートを放つなどアクセントを加えると、右サイドでは小関と大越のコンビが縦関係を駆使しながら、何度も相手のブロックを揺さぶった。


6分にはこの日最初のCKを獲得。小関のクロスに鈴木が合わせたが、惜しくも枠を外れた。続く8分には、植松から抜け出した政森が反応し、ゴールに迫るも相手DFの寄せに阻まれ、決定機とはならず。それでも渋谷の攻勢を印象づけるシーンとなった。

そして10分、試合の均衡が早くも破れる。岩沼のロングフィードに反応した小関が前線でボールを収め、抜け出した土田がそのまま仕掛けるが、ここは相手DFに阻まれる。だが渋谷はその流れを切らさず、こぼれ球を楠美が回収すると、すぐさま左サイドの宮坂へ展開。宮坂のクロスを攻撃陣が中央で競り合い、土田のシュートがブロックされるも、こぼれ球に反応したのは再び小関。最後は冷静に左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。エリア内での冷静な駆け引きと、一瞬の反応力が光った小関らしい一撃。渋谷にとっては理想的な形での先制点となった。

しかしその直後、相手も反撃に出る。16分にはポケットのスペースを突かれ、ヒヤリとする場面も。
それでも流れは再び渋谷へ。相手のセンターバック2枚が高身長で跳ね返してくる構成に対し、渋谷はサイドからの攻略を試みる。吉永がアーリークロスで揺さぶりをかけるが、精度とタイミングの噛み合わせが合わず惜しい場面も。

23分には、大越が得意とする左サイドの深い位置から、ゴール前へ鋭いマイナスの折り返しを供給。だが、走り込んだ政森と吉永の動きが重なり、シュートには至らず。続けて25分には政森がファウルを受けてフリーキックを獲得。混戦の中からこぼれたボールを鈴木がミドルシュートを放つも、これは外れる。

それでも渋谷の勢いは止まらない。31分、宮坂が相手と身体をぶつけながらボールをキープし、フリーキックを獲得。自らキッカーを務めると、左足から放たれた一撃は、美しい軌道を描き、そのままゴールへと吸い込まれた完璧な一発。宮坂にとっては今季初ゴールが直接フリーキックによる値千金の追加点となった。

以降も試合の主導権は渋谷が握り続け、守備では宮坂と大越の両サイドバックが堅実な対応を見せ、攻撃時にはそのままサイドの厚みを形成。34分には宮坂の左サイドからの仕掛けに政森が反応するも、フィニッシュには至らず。39分には政森のシュートのこぼれに吉永が詰めるも、相手GKの好セーブに阻まれた。
前半終了間際には、相手にヘディングでゴールを脅かされる場面もあったが、集中を切らさず無失点でしのぎ切る。前期と同じように2点を先行した形で、渋谷は前半を折り返した。

今度こそはこのリードを守り切り、さらなる追加点で試合を決めたい、そんな後半の立ち上がりだったが、悪夢が再び訪れる。
後半開始からわずか40秒、相手のスローインを起点に左サイドから中央へとボールが運ばれると、渋谷のクリアが中途半端に。こぼれ球に反応した相手が押し込み、後半最初のワンプレーで1点差に詰め寄られてしまう。
嫌な流れを断ち切りたい渋谷は55分には楠美に代えて本田を投入。攻撃的なボランチを据えることで再びボール保持の主導権を握りにかかる。
後半15分が経過して、中盤でのボール奪取から素早い展開に持ち込むと、宮坂から政森、さらに土田と繋ぎ、右サイドへスプリントしていた吉永が相手に倒されフリーキックを獲得。セットプレーのキッカーはこの日1得点目の宮坂。自信を持って狙った左足の一撃は、わずかにゴール右上を逸れたものの、スタンドがどよめく惜しい一発だった。
そして67分には政森に変わって渡邉千真を投入。その後も渋谷の攻撃は止まらず、小関が中央に切れ込み、植松がその流れを受けてクロスを供給。しかし相手の守備も集中を切らさず、決定機には至らない。それでも渋谷は宮坂からのロングフィードで、水野の背後を狙うなど、意図のある攻撃を繰り出していく。

迎えた81分、渋谷は小関に代えて佐藤、大越に代えて志村を投入。直後には、相手の攻撃から一転して渋谷がカウンターで右サイドを佐藤が駆け上がり、左へ展開すると土田がボールを落ち着かせる。再び中央で植松がワンタッチで繋ぎ、渡邉を経由して水野へ。水野のシュートのこぼれ球に反応した植松が詰めるが、惜しくも届かず。
しかし、ゴールへの執念が実るのはその直後だった。土田からのパスに渡邉が抜け出し、巧みにキープ。後方から走り込んだ本田がそのパスを受けると、冷静に相手のマークを外し、左足でゴールネットを揺らした。後半途中から投入された本田が、勝負を決める貴重な追加点を挙げた。

その後も渋谷は、植松が前線からプレスをかけ続け、相手のビルドアップに圧をかける。中盤では本田がセカンドボールを拾い、攻守両面で存在感を発揮。再び相手を押し込む時間帯が続いた。
だが、89分。渋谷に痛恨の一瞬が訪れる。相手のコーナーキックに対し、一度はクリアを試みたものの、そのセカンドボールに反応した相手が立て続けにヘディング。最後も頭で押し込まれ、1点差に詰め寄られる。
緊張感に包まれる中、アディショナルタイムは5分。相手は前がかりに攻め込み、渋谷は自陣でブロックを敷き、要所で体を張った対応を見せる。相手のファウルも増え、激しさを増す終盤の攻防。それでも渋谷は最後まで集中力を切らさずに守り抜き、ここで試合終了のホイッスル。渋谷にとっては、前期の悔しさを晴らすリベンジマッチとなると同時に、今季初の連勝を手にした価値ある90分だった。
次節は、横浜猛流との一戦。前期は3-1と快勝している相手ではあるが、油断は禁物。首位を独走するEDO ALL UNITEDを追走するためにも、ここで勢いを加速させたいところだ。



















