
KICK OFF |
9:00
IIMUROGLASS綾瀬市民スポーツセンター


SHIBUYA CITY FC

横浜猛蹴
1
0
2025シーズン 関東サッカーリーグ2部
2025年7月26日
GAME RESULT
GAME REPORT
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
突き放せ、上位死守の3連勝へ
守備力に課題が残るも、若手躍動のリベンジ劇
今季初連勝を飾った前節・東京国際大学FC戦。前期は後半で3失点を喫したこの相手に、3-2とリベンジを果たし、アウェイの地で見事勝利を収めた。
先制点は早くも前半10分に生まれる。土田直輝が仕掛けたシュートは一度相手に阻まれるも、そのこぼれを楠美圭史が左サイドへ展開。宮坂拓海がクロスを入れると、中央で競り合いから土田が再びシュート。これも相手に防がれるが、こぼれ球に植松亮が反応し、小関陽星にパス。小関はエリア内で冷静に相手をかわし、左足でニアサイドへ振り抜き、先制点を奪った。
小関はこの試合でも右SB大越寛人とともに、前半から縦関係の連携でチャンスを量産。また、自らの特徴であるドリブル突破で相手守備陣に脅威を与え続けた。
そして、この試合で最も会場を沸かせたのは同31分のシーン。宮坂が中央の絶好の位置でファウルを受け、フリーキックを獲得。自らキッカーを務めると、左足から放たれたボールは美しい弧を描き、そのままゴールに吸い込まれた。貴重な追加点をもたらすとともに、このスーパーゴールにスタンドはこの日一番の熱を帯びた。
今季初ゴールとなった衝撃の直接フリーキックについて、宮坂自身も驚きを隠せない。「狙ってはいたが、このチームで初めてのゴールがコーナーキックからの得点ではなく、直接フリーキックだったというのは自分の中でもびっくりした」と振り返る。
「渋谷に来て『一回蹴ってみれば?』と言われて、そこから少しずつ練習した」と語るように、学生時代まではキッカーを任された経験はほとんどなかったという。そんな宮坂がこの日、自ら得たフリーキックのチャンス。「『ここは俺が蹴りたい』と言って、蹴らせてもらって、いいコースに飛んでいったかなと思う」とはにかみながらも確かな手応えを感じ取った様子だった。
そんな宮坂を左サイドで支えるのが、CB岩沼俊介。ヴェルフェ戦から再び先発に復帰した宮坂との距離が近くなる中で、彼の成長を後押ししている存在でもある。
「ミヤ(宮坂)はまだ若いので、思い切りやらせてあげるのが自分の立場。ミスしてもいいし、積極的にやってくれたほうがうまくいくと思う。危ないシーンのときは(鈴木)友也と自分がしっかりカバーできれば」とベテランとしての頼もしい言葉を残した。
そして勝利の中でも、課題は依然として色濃く残る。最大の懸念はやはり守備の緩さであろう。今季クリーンシートは後期・ヴェルフェ戦の1試合のみ。この試合でも、後半開始直後に相手のスローインを起点に左サイドを起点に中央へボールが運ばれ、渋谷のクリアが中途半端に。こぼれ球に反応した相手に押し込まれ、後半の入りでいきなり失点。さらに同44分、相手のコーナーキックを一度は跳ね返したものの、そのセカンドボールに素早く反応され、続けざまのヘディングでゴールを許した。
この課題に、最終ラインを担う岩沼は「前半で2点を取れたのはよかったが、途中から少し相手のペースになっていた。後半は気持ちを入れて入ったつもりだったが、立ち上がりで相手に取られてしまった。そこから立て直して追加点が取れたことで楽にはなったけれど、最後またセットプレーで失点してしまった。ディフェンスとして守り切れていれば、もっと楽に終われたはず」と反省の言葉を口にした。
とはいえ、失点後に崩れることなく試合を締めくくる力が、前期に比べて確実に備わってきていることも見て取れた。
同40分、土田からのパスに抜け出した渡邉千真が巧みにキープすると、タイミングよく走り込んできた本田憲弥がその流れを引き受ける。最後は左足で冷静にゴールネットを揺らし、苦しい時間帯で相手を突き放す貴重な一撃となった。後半途中から投入された本田が、勝負を決め今季2得点目を記録。途中出場ながら攻守にわたってアグレッシブに関与する本田は、相手にとって少なからず嫌な存在となっているであろう。
上位争い激化、勝ち点3を置き土産に
明日迎える相手は横浜猛蹴。前期では3-1で渋谷が今季初白星を手にした相手だが、今節はまったく異なる緊張感をもって臨まなければならない。
ここまで猛蹴は1勝2分7敗と苦しい戦いが続いており最下位に沈んでいるが、前節ではヴェルフェ矢板を相手にようやく今季初白星を掴んだ。降格圏脱出の糸口を掴むべく、真っ向からぶつかってくるだろう。一方で、現在2位の渋谷と6位の日立ビルシステムまでの勝ち点差はわずか4。たった1試合の取りこぼしが、順位を大きく落とすリスクにつながるのは火を見るより明らか。ここで3連勝を掲げれば、上位固めに向けた大きなステップとなる。さらに首位を独走するEDO ALL UNITEDは勝ち点26で渋谷とは7差。追撃のためにもここで勝ち点を落とすわけにはいかない。
この一戦を終えれば、リーグは8月24日まで約1ヶ月の中断期間に入る。ここで勝って終えるか、取りこぼして先行きに不安を残すかで、チームの空気は大きく変わるだろう。蓄積した努力の証明として、前期以上に相手を突き放す戦いを見せたいところだ。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
40 土田 直輝 / MF
ーー前節は今季初連勝。率直に、現在のチームの状態をどう捉えているか。
前々節からやり方が変わって徐々にみんなのやりたいことが共通認識としてしっかりと高まってきているかなと思う。リーグも中断期間に入るので、明日なんとか3連勝して終われればいいなと思う。
ーー未だに守備の緩さが目立っていると思うが
細かいミスというところが続いての失点だが、大幅な守備のペースは崩れていないと思う。暑さもある中で、みんなで声をかけあってちょっとしたところをなくしていけば、難しい試合にはならないと思う。
ーー首位のEDO ALL UNITEDも勝ち点を伸ばしている中で、今後さらに求められること
今は勝ち点3が必須だし、もちろん内容よりもまずは結果が大事だと思う。泥臭くというか、勝ちは勝ちなので、どんな手を使ってでも勝ち点3をなんとかして拾っていきたい。
ーー明日の試合への意気込みを
3連勝が懸かっているし、中断明け(※リーグは8月24日まで中断期間)も良い流れのまま迎えられるようになんとか勝ちたいと思う。

39 渡邉 千真 / FW
ーー前々節で今季初ゴール。前節でもチャンスが多くあったなかで、ご自身に何か変化は?
今はコンディションも良いので、本当にどれだけ与えられた時間でチームに貢献できるのかを意識して臨んでいる。
ーー後半で交代して出場するなかで、終盤でのプレー選択は経験値が光る部分もあると思うが
途中から入ったときに、勝ってる状況なのか、点を取りにいく状況なのか、いろんな状況があるので、それに応じたプレーを心がけている。でもどんな状況でもゴールは意識しているし、前で時間を作ったり、頑張って守備をするといったところを意識している。
勝つためにはゴールは必要なので、常にチームとしても、個人としても常に数字は意識している。
ーー明日の試合への意気込みを
中断期間に入る前の大事な試合なので、しっかり勝てれば最高な試合になるかなと思う。先制点が大事になってくると思うので、最初の入りのところから自分たちの流れに持っていきたい。

三原 雅俊 / コーチ
ーー前々節から連勝を重ねているが、チームの状態の上がり幅について
初めて連勝もできたし、チャンスの数も多く作れたのですごくポジティブな雰囲気でやれていると思う。
ーー攻撃では見どころが多い一方で、やはり守備には課題があると思うが
リード後の戦い方は課題にはあるし、前々節でクリーンシートがあったが、前節でも失点しているのでそこは修正していかなければいけない。でも自分たちが多くチャンスを作れて相手を上回れているところは変わらずそこに意識を向けてやっていきたい。
ーーリーグ順位は混戦状態が続いている中で、今後さらに求められること
今やっていることをより精度と質を高くやることが一番近道だと思うので、自信を持ってやっていけたらと思う。
ーー明日の試合への意気込みを
首位のEDOさんに追いつくために、絶対に負けられない戦いは変わらず続いている。連勝したといってもまだまだ上との差は開いているのでそこを目指してやっていきたい。

GAME REVIEW - 試合記録 -
今シーズン初となる18時キックオフの舞台は、llMUROGLASS綾瀬市民スポーツセンター。日中は気温が35度近くまで上昇し、真夏の日差しが容赦なく照りつける厳しいコンディションだったが、夕暮れとともに涼しい風が吹き始めた。

渋谷は前々節のヴェルフェ矢板戦からの勢いをそのままに、前節・東京国際大学FC戦から同じ20人のメンバーで臨んだ。3連勝へと弾みをつけるべく、チーム全体が一体感をもってキックオフを迎えた。
前半が始まり、渋谷は想像以上に相手からの鋭いプレッシングと背後を突く攻撃に手を焼く展開となった。前線から素早くスイッチが入る相手のプレスに対し、ビルドアップの局面でパスコースを限定され、思うように前進できず。左サイドからは宮坂拓海と吉永昇偉が積極的に攻撃の起点を作ろうとするも、相手のタイトなマークに阻まれ、なかなかシュートまで持ち込めない。
14分には鈴木友也のフィードに小関陽星が反応しポケットに入り込むが、ここは相手に人数をかけてしまう。岩沼から吉永への裏狙いのボールも、相手のディフェンスに封じられ、攻撃の形を作れない。
土田も持ち味のアグレッシブな仕掛けで高いを狙うも、素早く寄せる相手の守備に阻まれる。植松亮もドリブルで前進を試みるが、相手の寄せが一歩早く、ボールを奪われてからのミドルシュートを浴びるなど、拮抗した展開が続く。

38分には、相手の立て続けのCKから危うい場面を迎える。折り返しに合わせたシュートに積田景介がわずかに触れ、ボールはクロスバーを叩く。その跳ね返りも積田がキャッチし、スコアを動かせない。
内容的には決して悪くはなく、決定的なピンチも多くはなかったものの、攻撃の芽を何度も摘まれる展開となり、前半はスコアレスのまま折り返した。
後半の入りから渋谷は前半の立ち上がりから一転、テンポと意識を変えてギアを上げる。大越が左のポケットを突いてクロスを上げ、土田が頭で合わせにいくなど、ゴールに迫るシーンを作り出す。さらに、土田のファーへのクロスに小関がシュートを放ち、これはキーパーの正面だったが、攻撃は徐々に厚みを増し、相手を押し込む時間帯が続いた。
58分、スコアレスの膠着を打開すべく、渋谷は楠美圭史に代えて本田憲弥、吉永に代えて水野智大を投入し、勝負を決めにかかる。その4分後、その采配がさっそく結果を出す。中盤でボールを受けた植松が左サイドの水野へ展開。土田が一度相手に阻まれるも、マイナスの方向に本田に送る。最後はゴール前にポジションを取っていた小関がボールを収め、左足で冷静にネットを揺らした。前節に引き続き、2試合連続弾。この試合でも勝負を動かす存在となった。

リードを許した相手もすぐさま2枚替えで反撃に出るが、渋谷は小関と本田を中心に前線でのプレッシングを徹底。セカンドボールの回収も早く、相手に攻撃の起点を作らせない。
68分には政森宗治に代わって渡邉千真を投入。追加点を狙いにいく中、大越のポケットの位置からのクロスに渡邉が反応するも、これは相手のブロックに阻まれる。さらに76分には相手も1枚替えで打開を図るが、その攻撃から守ったのは積田景介。カウンターからの鋭い攻撃に対しても、的確なセーブでピンチを防ぐ。
85分には大越と宮坂を下げ、志村滉と坪川潤之を投入し、守備に重心を移す。終盤、相手の攻撃が前がかりになったが、渋谷の集中した守備と積田の安定したセービングで失点は許さなかった。
相手の最後の最後の攻撃に対しても、積田が守護神としての存在感を存分に発揮し、そのまま試合終了。渋谷が1-0で勝利し、今季2度目のクリーンシートを達成。リーグ中断期間前に、内容と結果の両方を手にする形で、ゲームを締めくくった。

リーグはここで約1ヶ月の中断期間へと突入する。次節は8月24日・AGFフィールドで迎え撃つCOEDO KAWAGOE F.C戦。前期の対戦は1-1と勝ちきれず、悔しさが残るドローに終わった。夏盛りの大一番、因縁の相手に今度こそ決着をつけるーー負けられない理由は、十分すぎるほどだ。
PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
突き放せ、上位死守の3連勝へ
守備力に課題が残るも、若手躍動のリベンジ劇
今季初連勝を飾った前節・東京国際大学FC戦。前期は後半で3失点を喫したこの相手に、3-2とリベンジを果たし、アウェイの地で見事勝利を収めた。
先制点は早くも前半10分に生まれる。土田直輝が仕掛けたシュートは一度相手に阻まれるも、そのこぼれを楠美圭史が左サイドへ展開。宮坂拓海がクロスを入れると、中央で競り合いから土田が再びシュート。これも相手に防がれるが、こぼれ球に植松亮が反応し、小関陽星にパス。小関はエリア内で冷静に相手をかわし、左足でニアサイドへ振り抜き、先制点を奪った。
小関はこの試合でも右SB大越寛人とともに、前半から縦関係の連携でチャンスを量産。また、自らの特徴であるドリブル突破で相手守備陣に脅威を与え続けた。
そして、この試合で最も会場を沸かせたのは同31分のシーン。宮坂が中央の絶好の位置でファウルを受け、フリーキックを獲得。自らキッカーを務めると、左足から放たれたボールは美しい弧を描き、そのままゴールに吸い込まれた。貴重な追加点をもたらすとともに、このスーパーゴールにスタンドはこの日一番の熱を帯びた。
今季初ゴールとなった衝撃の直接フリーキックについて、宮坂自身も驚きを隠せない。「狙ってはいたが、このチームで初めてのゴールがコーナーキックからの得点ではなく、直接フリーキックだったというのは自分の中でもびっくりした」と振り返る。
「渋谷に来て『一回蹴ってみれば?』と言われて、そこから少しずつ練習した」と語るように、学生時代まではキッカーを任された経験はほとんどなかったという。そんな宮坂がこの日、自ら得たフリーキックのチャンス。「『ここは俺が蹴りたい』と言って、蹴らせてもらって、いいコースに飛んでいったかなと思う」とはにかみながらも確かな手応えを感じ取った様子だった。
そんな宮坂を左サイドで支えるのが、CB岩沼俊介。ヴェルフェ戦から再び先発に復帰した宮坂との距離が近くなる中で、彼の成長を後押ししている存在でもある。
「ミヤ(宮坂)はまだ若いので、思い切りやらせてあげるのが自分の立場。ミスしてもいいし、積極的にやってくれたほうがうまくいくと思う。危ないシーンのときは(鈴木)友也と自分がしっかりカバーできれば」とベテランとしての頼もしい言葉を残した。
そして勝利の中でも、課題は依然として色濃く残る。最大の懸念はやはり守備の緩さであろう。今季クリーンシートは後期・ヴェルフェ戦の1試合のみ。この試合でも、後半開始直後に相手のスローインを起点に左サイドを起点に中央へボールが運ばれ、渋谷のクリアが中途半端に。こぼれ球に反応した相手に押し込まれ、後半の入りでいきなり失点。さらに同44分、相手のコーナーキックを一度は跳ね返したものの、そのセカンドボールに素早く反応され、続けざまのヘディングでゴールを許した。
この課題に、最終ラインを担う岩沼は「前半で2点を取れたのはよかったが、途中から少し相手のペースになっていた。後半は気持ちを入れて入ったつもりだったが、立ち上がりで相手に取られてしまった。そこから立て直して追加点が取れたことで楽にはなったけれど、最後またセットプレーで失点してしまった。ディフェンスとして守り切れていれば、もっと楽に終われたはず」と反省の言葉を口にした。
とはいえ、失点後に崩れることなく試合を締めくくる力が、前期に比べて確実に備わってきていることも見て取れた。
同40分、土田からのパスに抜け出した渡邉千真が巧みにキープすると、タイミングよく走り込んできた本田憲弥がその流れを引き受ける。最後は左足で冷静にゴールネットを揺らし、苦しい時間帯で相手を突き放す貴重な一撃となった。後半途中から投入された本田が、勝負を決め今季2得点目を記録。途中出場ながら攻守にわたってアグレッシブに関与する本田は、相手にとって少なからず嫌な存在となっているであろう。
上位争い激化、勝ち点3を置き土産に
明日迎える相手は横浜猛蹴。前期では3-1で渋谷が今季初白星を手にした相手だが、今節はまったく異なる緊張感をもって臨まなければならない。
ここまで猛蹴は1勝2分7敗と苦しい戦いが続いており最下位に沈んでいるが、前節ではヴェルフェ矢板を相手にようやく今季初白星を掴んだ。降格圏脱出の糸口を掴むべく、真っ向からぶつかってくるだろう。一方で、現在2位の渋谷と6位の日立ビルシステムまでの勝ち点差はわずか4。たった1試合の取りこぼしが、順位を大きく落とすリスクにつながるのは火を見るより明らか。ここで3連勝を掲げれば、上位固めに向けた大きなステップとなる。さらに首位を独走するEDO ALL UNITEDは勝ち点26で渋谷とは7差。追撃のためにもここで勝ち点を落とすわけにはいかない。
この一戦を終えれば、リーグは8月24日まで約1ヶ月の中断期間に入る。ここで勝って終えるか、取りこぼして先行きに不安を残すかで、チームの空気は大きく変わるだろう。蓄積した努力の証明として、前期以上に相手を突き放す戦いを見せたいところだ。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
40 土田 直輝 / MF
ーー前節は今季初連勝。率直に、現在のチームの状態をどう捉えているか。
前々節からやり方が変わって徐々にみんなのやりたいことが共通認識としてしっかりと高まってきているかなと思う。リーグも中断期間に入るので、明日なんとか3連勝して終われればいいなと思う。
ーー未だに守備の緩さが目立っていると思うが
細かいミスというところが続いての失点だが、大幅な守備のペースは崩れていないと思う。暑さもある中で、みんなで声をかけあってちょっとしたところをなくしていけば、難しい試合にはならないと思う。
ーー首位のEDO ALL UNITEDも勝ち点を伸ばしている中で、今後さらに求められること
今は勝ち点3が必須だし、もちろん内容よりもまずは結果が大事だと思う。泥臭くというか、勝ちは勝ちなので、どんな手を使ってでも勝ち点3をなんとかして拾っていきたい。
ーー明日の試合への意気込みを
3連勝が懸かっているし、中断明け(※リーグは8月24日まで中断期間)も良い流れのまま迎えられるようになんとか勝ちたいと思う。

39 渡邉 千真 / FW
ーー前々節で今季初ゴール。前節でもチャンスが多くあったなかで、ご自身に何か変化は?
今はコンディションも良いので、本当にどれだけ与えられた時間でチームに貢献できるのかを意識して臨んでいる。
ーー後半で交代して出場するなかで、終盤でのプレー選択は経験値が光る部分もあると思うが
途中から入ったときに、勝ってる状況なのか、点を取りにいく状況なのか、いろんな状況があるので、それに応じたプレーを心がけている。でもどんな状況でもゴールは意識しているし、前で時間を作ったり、頑張って守備をするといったところを意識している。
勝つためにはゴールは必要なので、常にチームとしても、個人としても常に数字は意識している。
ーー明日の試合への意気込みを
中断期間に入る前の大事な試合なので、しっかり勝てれば最高な試合になるかなと思う。先制点が大事になってくると思うので、最初の入りのところから自分たちの流れに持っていきたい。

三原 雅俊 / コーチ
ーー前々節から連勝を重ねているが、チームの状態の上がり幅について
初めて連勝もできたし、チャンスの数も多く作れたのですごくポジティブな雰囲気でやれていると思う。
ーー攻撃では見どころが多い一方で、やはり守備には課題があると思うが
リード後の戦い方は課題にはあるし、前々節でクリーンシートがあったが、前節でも失点しているのでそこは修正していかなければいけない。でも自分たちが多くチャンスを作れて相手を上回れているところは変わらずそこに意識を向けてやっていきたい。
ーーリーグ順位は混戦状態が続いている中で、今後さらに求められること
今やっていることをより精度と質を高くやることが一番近道だと思うので、自信を持ってやっていけたらと思う。
ーー明日の試合への意気込みを
首位のEDOさんに追いつくために、絶対に負けられない戦いは変わらず続いている。連勝したといってもまだまだ上との差は開いているのでそこを目指してやっていきたい。

GAME REVIEW - 試合記録 -
今シーズン初となる18時キックオフの舞台は、llMUROGLASS綾瀬市民スポーツセンター。日中は気温が35度近くまで上昇し、真夏の日差しが容赦なく照りつける厳しいコンディションだったが、夕暮れとともに涼しい風が吹き始めた。

渋谷は前々節のヴェルフェ矢板戦からの勢いをそのままに、前節・東京国際大学FC戦から同じ20人のメンバーで臨んだ。3連勝へと弾みをつけるべく、チーム全体が一体感をもってキックオフを迎えた。
前半が始まり、渋谷は想像以上に相手からの鋭いプレッシングと背後を突く攻撃に手を焼く展開となった。前線から素早くスイッチが入る相手のプレスに対し、ビルドアップの局面でパスコースを限定され、思うように前進できず。左サイドからは宮坂拓海と吉永昇偉が積極的に攻撃の起点を作ろうとするも、相手のタイトなマークに阻まれ、なかなかシュートまで持ち込めない。
14分には鈴木友也のフィードに小関陽星が反応しポケットに入り込むが、ここは相手に人数をかけてしまう。岩沼から吉永への裏狙いのボールも、相手のディフェンスに封じられ、攻撃の形を作れない。
土田も持ち味のアグレッシブな仕掛けで高いを狙うも、素早く寄せる相手の守備に阻まれる。植松亮もドリブルで前進を試みるが、相手の寄せが一歩早く、ボールを奪われてからのミドルシュートを浴びるなど、拮抗した展開が続く。

38分には、相手の立て続けのCKから危うい場面を迎える。折り返しに合わせたシュートに積田景介がわずかに触れ、ボールはクロスバーを叩く。その跳ね返りも積田がキャッチし、スコアを動かせない。
内容的には決して悪くはなく、決定的なピンチも多くはなかったものの、攻撃の芽を何度も摘まれる展開となり、前半はスコアレスのまま折り返した。
後半の入りから渋谷は前半の立ち上がりから一転、テンポと意識を変えてギアを上げる。大越が左のポケットを突いてクロスを上げ、土田が頭で合わせにいくなど、ゴールに迫るシーンを作り出す。さらに、土田のファーへのクロスに小関がシュートを放ち、これはキーパーの正面だったが、攻撃は徐々に厚みを増し、相手を押し込む時間帯が続いた。
58分、スコアレスの膠着を打開すべく、渋谷は楠美圭史に代えて本田憲弥、吉永に代えて水野智大を投入し、勝負を決めにかかる。その4分後、その采配がさっそく結果を出す。中盤でボールを受けた植松が左サイドの水野へ展開。土田が一度相手に阻まれるも、マイナスの方向に本田に送る。最後はゴール前にポジションを取っていた小関がボールを収め、左足で冷静にネットを揺らした。前節に引き続き、2試合連続弾。この試合でも勝負を動かす存在となった。

リードを許した相手もすぐさま2枚替えで反撃に出るが、渋谷は小関と本田を中心に前線でのプレッシングを徹底。セカンドボールの回収も早く、相手に攻撃の起点を作らせない。
68分には政森宗治に代わって渡邉千真を投入。追加点を狙いにいく中、大越のポケットの位置からのクロスに渡邉が反応するも、これは相手のブロックに阻まれる。さらに76分には相手も1枚替えで打開を図るが、その攻撃から守ったのは積田景介。カウンターからの鋭い攻撃に対しても、的確なセーブでピンチを防ぐ。
85分には大越と宮坂を下げ、志村滉と坪川潤之を投入し、守備に重心を移す。終盤、相手の攻撃が前がかりになったが、渋谷の集中した守備と積田の安定したセービングで失点は許さなかった。
相手の最後の最後の攻撃に対しても、積田が守護神としての存在感を存分に発揮し、そのまま試合終了。渋谷が1-0で勝利し、今季2度目のクリーンシートを達成。リーグ中断期間前に、内容と結果の両方を手にする形で、ゲームを締めくくった。

リーグはここで約1ヶ月の中断期間へと突入する。次節は8月24日・AGFフィールドで迎え撃つCOEDO KAWAGOE F.C戦。前期の対戦は1-1と勝ちきれず、悔しさが残るドローに終わった。夏盛りの大一番、因縁の相手に今度こそ決着をつけるーー負けられない理由は、十分すぎるほどだ。