
KICK OFF |
5:00
小さな森の家フィールド


SHIBUYA CITY FC

エスペランサSC
0
0
2025シーズン 関東サッカーリーグ2部
2025年9月13日
GAME RESULT
GAME REPORT
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
隙なし、迷いなし
劇的逆転、背番号9の復活弾
江東区夢の島競技場にて行われた昇格争いの天王山、第15節・EDO ALL UNITED戦。2位の渋谷は首位EDOを相手に2-1の逆転勝利を収め、この試合での王者のリーグ優勝を食い止めた。
1点のビハインドで前半を折り返した渋谷は、後半15分に宮川瑞希の2試合連続弾で同点に追いつく。そして迎えた試合終了間際、ドラマは訪れた。
土田直輝からのボールに反応した政森宗治がロングカウンターで左サイドを突破。数的不利の局面をものともせず、ペナルティエリア外から右足を振り抜くと、強烈な一撃はゴール右隅を射抜いた。
第5節・tonan前橋戦以来となる待望のエースの一発。今季3ゴールにとどまっていた背番号9の復活弾に、会場は大きく揺れた。
「(相手に先制されて)今日は2点取らなきゃいけないのかと思っていてハードルが高かったけど、自分が出る前に追いついたから少しホッとした。マーさん(三原コーチ)からは『舞台整ったね』と言われて送り出してもらった。
今日は戦術とか何も考えずに、マスさんからは『好きにやれ』と言われたので、無心でひたすら点を取ることしか考えていなかった」と振り返る。
このゴールは、2023年政森が東京蹴球団時代に決めた得点と重なるものだった。リーグ第12節渋谷戦で奪った2点目、左サイドから切り込み迷いなく振り抜いた場面とリンクする形だった。
「(ゴールを決めた瞬間に)自分であの時を思い出したわけでないけど、みんなは『来た』って思ったと思う。あの形は得意のコースだったし、打った瞬間も入ったと思った』と笑顔を見せた。
政森はこの試合で文句なしのMVP。残り3試合に向けてこう決意を示した。「前半のスタメン組のみんなが頑張って耐えてくれて追いついたからこそ、自分の一点が勝ちにつながってヒーローになれた。次は自分がスタメンかわからないし、他力だけど自分がまた結果を出せるように勝ちに導きたい。
(優勝できるかどうかは)リーグが終わった時の結果次第。喜んでるか、悔しい思いをして入れ替え戦になるかわからないけど、目の前の一戦一戦を頑張って勝ちにつなげていくしかない」
背番号9の復活劇。だが、エースはまだまだ満足していない。チームを昇格へと導くだけでなく、残りの試合で複数得点を叩き込み得点王の座も狙う。エースの逆襲はここからが本番だ。
6連勝中の渋谷、優勝への視線は揺るがず
明日は第16節・エスペランサSC戦。前期の対戦では立ち上がりに先制を許し、後半36分に青木 友佑のゴールで追いついたものの、勝ちきれずに1-1の悔しいドローゲームとなった。
前節の首位EDOとの頂上決戦で、勝ち点差を4に縮めてみせた渋谷。3位・日立ビルシステムには勝ち点差7をつけており、今節で勝利すれば2位以上が確定する。だが、視線はあくまで「優勝」のみだ。
今節に向け、宮川は「チームが勝つために、自分は絶対に点を取って、アシストをする意識で臨みたい。結果にもちろんこだわるが、チームが勝つプレーをただするのみ」と必勝を誓った。加入直後から結果を残し続けるアタッカーが、再び勝利を呼び込めるかも注目だ。
一方で、前節でDF鈴木友也が累積警告で出場停止となり、守備陣の構成にも注目が集まる。志村滉や渡邉尚樹の起用が予想され、堅守を維持できるかもこの試合の大きなポイントとなる。
現在6連勝中で勢いに乗る渋谷に迷いはないが、リーグ優勝を狙うには、わずかな綻びすら許されない。前期と同じ会場である小さな森の家フィールドで勝利をつかみ、隙をなくして前節の悔しさを覆してみせる。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
26 志村滉 / DF
ーー前期の第7節エスペランサSC戦以降、先発から遠ざかっているが、同じくDF鈴木友也選手が今節出場停止のなかでチャンスはあると思うが、明日はどんな気持ちで臨みたいか
前半戦はスタメンで使ってもらって、その中でチームを勝たせられなかった責任は感じていたし、出場できなくなったのも納得していた。ディフェンスラインの仕事としては、どれだけ良いプレーができるかではなくて、チームを勝たせられるかが一番大事だと思っていて。今は6連勝できているタイミングで柱であった友也君が抜けるということで、正直すごくプレッシャーはあります。でも自分のことというよりは、チームが勝てばなんでもいいかなと思うつもりで臨みたいです。
ーーもちろんチームの戦術も関係している中で出場機会が減った要因について、自分の中ではどう捉えているか
攻撃も守備も能力の部分でいえば、このリーグでは全然やれる自信はあります。守備に関しては余裕も生まれていたなかで、90分確実にプレーをこなす安定感ができなかったというか、一試合に1回はミスがあったり、ちょっとした油断があったので、そこが一番の要因かなと思います。
ーー明日の意気込みを
どの立場になったとしてもやることとしては、自分の役割を全うすることだと思うので、残り5分で出れたら試合を締めにいくプレーをしなくてはいけないし、ポジションによりますけど結局毎回やるべきことというのは、与えられた役割を確実にこなすことだけだと思います。
明日は、自分の良いプレーを出すとか120%のプレーを出すことではなくて、自分の持っている100%のプレーを確実に出すことを一番意識したいです。

29 青木友佑 / FW
ーーリーグ後期から出場機会が減ってきているなかで、その要因をどう捉えているか
単純に自分が試合に出たときの役割だったり、結果が出ていないことですね。コンディションも上がってはきているんですけど、他に良い選手がいるので使われるのは必然かなと。自分がもっと良ければ使ってもらえると思うので、もっと上げていきたいです。
ーー前期はエスペランサ戦でゴールを挙げているが、明日も出場機会がある中でどんな気持ちで臨みたいか
個人としてもチームとしても良い方向を向いていて、前節のEDO戦もそうですけど、チームとしてやるべきことを一人ひとりが意識して、コンディションも上がってきていて本当に良い状態だと思うので、明日は自信を持って自分たちのサッカーをできるのではないかと思います。
試合展開がどうなるかわからないですけど、自分が出たらもちろんゴールは決めたいですし、何よりチームが勝つために自分に何ができるのかもう一度考えて、明日出たときに自分が結果を出せるようにしたいです。
ーー残り3試合の意気込みを
こうやってチームが連勝できているのは自分たちの頑張りもありますけど、たくさんの方がスタジアムに足を運んでくださって熱い声援を送っていただいているので、本当に力になっています。その方たちの思いも背負ってピッチで勝利を届けられるように、そして熱いプレーを魅せれるように残りの3試合も3連勝できるように頑張りたいです。

BOSS'S COMMENTS - 試合前 監督コメント -
増嶋竜也 監督
ーー前期のエスペランサ戦は苦しい流れでのドローゲームとなったが、6連勝中の今節は自信を持って臨めると思うが、いまのチームの強さをどう感じているか
前期は自分たちのミスでビハインドからのスタートだったり、苦しい状態からの試合運びが何試合もありました。ですが我々はいま6連勝しているなかで、この形だと勝てる、こういうサッカーをしたら勝てるというので結果もついてきているので、前期とは違った試合展開ができるのではないかという期待はしています。
ーー今節はDF鈴木友也選手が累積で出場停止。守備陣の構成は避けられないと思うが、現時点でどう考えているか
友也が今まで貢献してきたものは大きいですけど、同じ期待感を持っている選手は他にもいるので、代わりに入った選手が活躍してくれることを願っています。
ーー前節でFW政森宗治選手が第5節ぶりのゴールを決めたことで、攻撃陣もさらに競争が増すと思うが
前線の選手は(吉永)昇偉、とき(政森)、(渡邉)千真、(青木)友佑というストライカーがたくさんいるなかで、今まで頑張ってきたエースのとき(政森)を外す形になったことが何試合もありました。その中でとき(政森)も腐らずみんなと一緒にひたむきに練習していた姿はずっと見ていたので、その成果がゴールを決めたあとの雰囲気を作り出してくれたのかなと思っています。
ーーもちろん優勝を狙っているなかで、明日勝利すると2位以上が確定。今節の意気込みを
僕らは今でも変わらず優勝を狙ってやっていますし、その可能性を前回の試合で残せたことは大きな勝ち、そして試合になったと思います。もちろん2位以上が確定することも大事ですし、優勝するためには絶対に勝たなければいけない試合なので、二つの意味を込めてやっていきたいです。
ーー残り3試合、選手たちに求めたい姿勢や気持ちは
今日のミーティングでも話しましたけど、メンバー外の選手の振る舞いだったり行動が、前回のスタジアムのような雰囲気を作り出してくれていますし、出ている選手だけではなく、他の選手も感謝をしながら試合ができれば良い方向に進むのではないかなと思っています。それが今チームとして体現できていると思うので、次の試合もみんなでパワーを使っていきたいです。

GAME REVIEW - 試合記録 -
小さな森の家フィールドで行われた第16節・エスペランサSC戦。この試合で渋谷が勝利すれば昇格圏内である2位以上が確定する重要な一戦となった。
渋谷は前節からスタメンを2人入れ替え。3トップの中央に政森宗治が入り、左のウイングに吉永昇偉がスライド。そして右CBには累積で出場停止の鈴木友也に代わり、志村滉が第7節ぶりに先発復帰を果たした。
立ち上がりは志村のロングボールからチャンスが生まれ、早々に吉永がシュート。志村も空中戦で存在感を見せ、復帰戦らしい気迫を漂わせる。

対する相手は体格を生かし、球際の強さと南米仕込みの巧みな技術でファウルを誘う。2分には最初のFKを獲得し圧力をかけると、4分にはサイドから切り込みミドルシュ-トを放つ。
序盤から激しい攻防が繰り広げられ、相手が優勢に回る展開が続く。政森も相手DFの2番とのマッチアップに苦しみ、思うように前を向けない。それでも6分、志村のフィードに抜け出した土田直輝がクロスを供給。最後は政森がシュートに持ち込んでゴールを脅かした。

12分には大越寛人のスローインを起点に右サイドから攻め込み、小関陽星と政森の連携で植松がダイレクトで叩いたが、枠を大きく越えてしまう。さらに14分にはFKで土田のボールに志村がスライディングで合わせ、セットプレーでもゴールを狙い続ける。

一方で相手は球際の強さに加え、セカンドボールを回収しサイドから展開。志村と岩沼俊介のCBコンビが落ち着いて対応するが、ボール保持はできても、最後の局面で相手の堅守に阻まれ決定機に持ち込めない。
31分には渋谷のゴールキックから吉永がフリックでつなぐと、土田が精度の高いクロスを再び吉永ヘ。へディングで合わせたが惜しくも右へ外れ、先制点とはならなかった。直後には相手のリスタートから競り合った志村が腰から落ちるアクシデント。一時ピッチを離れるも、再び戻るとすぐにロングボールを政森へ送り、攻撃のリズムを崩さない。
前半40分が過ぎ、互いにカウンターやセットプレーからゴールを狙うがスコアは動かず。浮き玉の処理に課題を残しつつ、0-0で前半を折り返す。

後半が始まり、開始直後に植松が前線からプレスをかける。ボール奪取した吉永が左サイドを突破し、相手DFの股を抜いてシュート。ゴールには至らなかったが流れを呼び込んだ。
51分には植松がボールを収め、スピードに乗ったドリブルで切り裂く。中央へ走り込んだ政森にラストパスを送り、右足でフィニッシュ。だがゴール右に外れ、待望の先制点とはならなかった。それでも後半の立ち上がりは完全に渋谷が押し込む形となる。

後半の入りから一発を狙いたいが、相手も簡単には崩れず、流れを渡すまいと必死に応戦する。58分には本田憲弥が球際のアフターを取られ、イエローカード。累積警告により次節は出場停止に。
試合は徐々にヒートアップし、中盤でのカウンター合戦へと移っていく。再三の攻撃でも相手が人数をかけてブロックを築き、なかなかチャンスメイクができない。
流れを変えたい渋谷は62分、政森に代えて河波櫻士、小関に代えて水野智大を投入。吉永を中央にスライドさせ攻撃の形を整える。すると投入後から河波が存在感を発揮。左サイドで植松と連携し、得意のスピードを生かした突破でクロスを創出して早速の見せ場を作る。

後半給水後は競り合いで水野にイエローカード。両者ともに熱を帯び、攻防は激しさを増してくる。互いにカウンターから何度もゴール前まで攻め込む場面が続く。
77分には吉永に代えて渡邉千真を投入。経験を活かしたポストプレーで相手のリズムを崩していく。
後半40分が過ぎてもスコアは動かず。渋谷は岩沼のカバーリングから左サイドで植松が河波にパスを通しCKを獲得。だが相手は高さを生かした守備で跳ね返し一撃を許さない。
終盤にかけてさらに白熱し、相手もサイド攻撃から立て続けにクロスを送り込み、ゴール前はヒヤリとするシーンも。そこで91分には植松に代わり青木友佑、本田に代わり楠美圭史を送り込み、試合を締めにかかる。
アディショナルタイムは5分。最後まで球際での攻防は熾烈を極め、両者ともゴール前まで迫りながらオフサイドや精度を欠き、決定機を作り出せず、そのまま試合終了の笛が鳴った。

6連勝中の渋谷はさらに勢いを加速させたかったが、ここで連勝はストップ。0-0の悔しいスコアレスドローに終わった。
次戦は1週間後9月21日(日)荻野運動公園競技場で行われる第17節・厚木はやぶさFC戦。シーズンは残すところ残り2試合。2連勝を収めれば、逆転優勝への道はまだ開かれている。

GAME HIGHLIGHTS - 試合ハイライト -
PLAYER'S INTERVIEWS - 試合後 選手インタビュー -
GAME PREVIEW - 試合前情報 -
隙なし、迷いなし
劇的逆転、背番号9の復活弾
江東区夢の島競技場にて行われた昇格争いの天王山、第15節・EDO ALL UNITED戦。2位の渋谷は首位EDOを相手に2-1の逆転勝利を収め、この試合での王者のリーグ優勝を食い止めた。
1点のビハインドで前半を折り返した渋谷は、後半15分に宮川瑞希の2試合連続弾で同点に追いつく。そして迎えた試合終了間際、ドラマは訪れた。
土田直輝からのボールに反応した政森宗治がロングカウンターで左サイドを突破。数的不利の局面をものともせず、ペナルティエリア外から右足を振り抜くと、強烈な一撃はゴール右隅を射抜いた。
第5節・tonan前橋戦以来となる待望のエースの一発。今季3ゴールにとどまっていた背番号9の復活弾に、会場は大きく揺れた。
「(相手に先制されて)今日は2点取らなきゃいけないのかと思っていてハードルが高かったけど、自分が出る前に追いついたから少しホッとした。マーさん(三原コーチ)からは『舞台整ったね』と言われて送り出してもらった。
今日は戦術とか何も考えずに、マスさんからは『好きにやれ』と言われたので、無心でひたすら点を取ることしか考えていなかった」と振り返る。
このゴールは、2023年政森が東京蹴球団時代に決めた得点と重なるものだった。リーグ第12節渋谷戦で奪った2点目、左サイドから切り込み迷いなく振り抜いた場面とリンクする形だった。
「(ゴールを決めた瞬間に)自分であの時を思い出したわけでないけど、みんなは『来た』って思ったと思う。あの形は得意のコースだったし、打った瞬間も入ったと思った』と笑顔を見せた。
政森はこの試合で文句なしのMVP。残り3試合に向けてこう決意を示した。「前半のスタメン組のみんなが頑張って耐えてくれて追いついたからこそ、自分の一点が勝ちにつながってヒーローになれた。次は自分がスタメンかわからないし、他力だけど自分がまた結果を出せるように勝ちに導きたい。
(優勝できるかどうかは)リーグが終わった時の結果次第。喜んでるか、悔しい思いをして入れ替え戦になるかわからないけど、目の前の一戦一戦を頑張って勝ちにつなげていくしかない」
背番号9の復活劇。だが、エースはまだまだ満足していない。チームを昇格へと導くだけでなく、残りの試合で複数得点を叩き込み得点王の座も狙う。エースの逆襲はここからが本番だ。
6連勝中の渋谷、優勝への視線は揺るがず
明日は第16節・エスペランサSC戦。前期の対戦では立ち上がりに先制を許し、後半36分に青木 友佑のゴールで追いついたものの、勝ちきれずに1-1の悔しいドローゲームとなった。
前節の首位EDOとの頂上決戦で、勝ち点差を4に縮めてみせた渋谷。3位・日立ビルシステムには勝ち点差7をつけており、今節で勝利すれば2位以上が確定する。だが、視線はあくまで「優勝」のみだ。
今節に向け、宮川は「チームが勝つために、自分は絶対に点を取って、アシストをする意識で臨みたい。結果にもちろんこだわるが、チームが勝つプレーをただするのみ」と必勝を誓った。加入直後から結果を残し続けるアタッカーが、再び勝利を呼び込めるかも注目だ。
一方で、前節でDF鈴木友也が累積警告で出場停止となり、守備陣の構成にも注目が集まる。志村滉や渡邉尚樹の起用が予想され、堅守を維持できるかもこの試合の大きなポイントとなる。
現在6連勝中で勢いに乗る渋谷に迷いはないが、リーグ優勝を狙うには、わずかな綻びすら許されない。前期と同じ会場である小さな森の家フィールドで勝利をつかみ、隙をなくして前節の悔しさを覆してみせる。

PLAYER'S COMMENTS - 試合前 選手コメント -
26 志村滉 / DF
ーー前期の第7節エスペランサSC戦以降、先発から遠ざかっているが、同じくDF鈴木友也選手が今節出場停止のなかでチャンスはあると思うが、明日はどんな気持ちで臨みたいか
前半戦はスタメンで使ってもらって、その中でチームを勝たせられなかった責任は感じていたし、出場できなくなったのも納得していた。ディフェンスラインの仕事としては、どれだけ良いプレーができるかではなくて、チームを勝たせられるかが一番大事だと思っていて。今は6連勝できているタイミングで柱であった友也君が抜けるということで、正直すごくプレッシャーはあります。でも自分のことというよりは、チームが勝てばなんでもいいかなと思うつもりで臨みたいです。
ーーもちろんチームの戦術も関係している中で出場機会が減った要因について、自分の中ではどう捉えているか
攻撃も守備も能力の部分でいえば、このリーグでは全然やれる自信はあります。守備に関しては余裕も生まれていたなかで、90分確実にプレーをこなす安定感ができなかったというか、一試合に1回はミスがあったり、ちょっとした油断があったので、そこが一番の要因かなと思います。
ーー明日の意気込みを
どの立場になったとしてもやることとしては、自分の役割を全うすることだと思うので、残り5分で出れたら試合を締めにいくプレーをしなくてはいけないし、ポジションによりますけど結局毎回やるべきことというのは、与えられた役割を確実にこなすことだけだと思います。
明日は、自分の良いプレーを出すとか120%のプレーを出すことではなくて、自分の持っている100%のプレーを確実に出すことを一番意識したいです。

29 青木友佑 / FW
ーーリーグ後期から出場機会が減ってきているなかで、その要因をどう捉えているか
単純に自分が試合に出たときの役割だったり、結果が出ていないことですね。コンディションも上がってはきているんですけど、他に良い選手がいるので使われるのは必然かなと。自分がもっと良ければ使ってもらえると思うので、もっと上げていきたいです。
ーー前期はエスペランサ戦でゴールを挙げているが、明日も出場機会がある中でどんな気持ちで臨みたいか
個人としてもチームとしても良い方向を向いていて、前節のEDO戦もそうですけど、チームとしてやるべきことを一人ひとりが意識して、コンディションも上がってきていて本当に良い状態だと思うので、明日は自信を持って自分たちのサッカーをできるのではないかと思います。
試合展開がどうなるかわからないですけど、自分が出たらもちろんゴールは決めたいですし、何よりチームが勝つために自分に何ができるのかもう一度考えて、明日出たときに自分が結果を出せるようにしたいです。
ーー残り3試合の意気込みを
こうやってチームが連勝できているのは自分たちの頑張りもありますけど、たくさんの方がスタジアムに足を運んでくださって熱い声援を送っていただいているので、本当に力になっています。その方たちの思いも背負ってピッチで勝利を届けられるように、そして熱いプレーを魅せれるように残りの3試合も3連勝できるように頑張りたいです。

BOSS'S COMMENTS - 試合前 監督コメント -
増嶋竜也 監督
ーー前期のエスペランサ戦は苦しい流れでのドローゲームとなったが、6連勝中の今節は自信を持って臨めると思うが、いまのチームの強さをどう感じているか
前期は自分たちのミスでビハインドからのスタートだったり、苦しい状態からの試合運びが何試合もありました。ですが我々はいま6連勝しているなかで、この形だと勝てる、こういうサッカーをしたら勝てるというので結果もついてきているので、前期とは違った試合展開ができるのではないかという期待はしています。
ーー今節はDF鈴木友也選手が累積で出場停止。守備陣の構成は避けられないと思うが、現時点でどう考えているか
友也が今まで貢献してきたものは大きいですけど、同じ期待感を持っている選手は他にもいるので、代わりに入った選手が活躍してくれることを願っています。
ーー前節でFW政森宗治選手が第5節ぶりのゴールを決めたことで、攻撃陣もさらに競争が増すと思うが
前線の選手は(吉永)昇偉、とき(政森)、(渡邉)千真、(青木)友佑というストライカーがたくさんいるなかで、今まで頑張ってきたエースのとき(政森)を外す形になったことが何試合もありました。その中でとき(政森)も腐らずみんなと一緒にひたむきに練習していた姿はずっと見ていたので、その成果がゴールを決めたあとの雰囲気を作り出してくれたのかなと思っています。
ーーもちろん優勝を狙っているなかで、明日勝利すると2位以上が確定。今節の意気込みを
僕らは今でも変わらず優勝を狙ってやっていますし、その可能性を前回の試合で残せたことは大きな勝ち、そして試合になったと思います。もちろん2位以上が確定することも大事ですし、優勝するためには絶対に勝たなければいけない試合なので、二つの意味を込めてやっていきたいです。
ーー残り3試合、選手たちに求めたい姿勢や気持ちは
今日のミーティングでも話しましたけど、メンバー外の選手の振る舞いだったり行動が、前回のスタジアムのような雰囲気を作り出してくれていますし、出ている選手だけではなく、他の選手も感謝をしながら試合ができれば良い方向に進むのではないかなと思っています。それが今チームとして体現できていると思うので、次の試合もみんなでパワーを使っていきたいです。

GAME REVIEW - 試合記録 -
小さな森の家フィールドで行われた第16節・エスペランサSC戦。この試合で渋谷が勝利すれば昇格圏内である2位以上が確定する重要な一戦となった。
渋谷は前節からスタメンを2人入れ替え。3トップの中央に政森宗治が入り、左のウイングに吉永昇偉がスライド。そして右CBには累積で出場停止の鈴木友也に代わり、志村滉が第7節ぶりに先発復帰を果たした。
立ち上がりは志村のロングボールからチャンスが生まれ、早々に吉永がシュート。志村も空中戦で存在感を見せ、復帰戦らしい気迫を漂わせる。

対する相手は体格を生かし、球際の強さと南米仕込みの巧みな技術でファウルを誘う。2分には最初のFKを獲得し圧力をかけると、4分にはサイドから切り込みミドルシュ-トを放つ。
序盤から激しい攻防が繰り広げられ、相手が優勢に回る展開が続く。政森も相手DFの2番とのマッチアップに苦しみ、思うように前を向けない。それでも6分、志村のフィードに抜け出した土田直輝がクロスを供給。最後は政森がシュートに持ち込んでゴールを脅かした。

12分には大越寛人のスローインを起点に右サイドから攻め込み、小関陽星と政森の連携で植松がダイレクトで叩いたが、枠を大きく越えてしまう。さらに14分にはFKで土田のボールに志村がスライディングで合わせ、セットプレーでもゴールを狙い続ける。

一方で相手は球際の強さに加え、セカンドボールを回収しサイドから展開。志村と岩沼俊介のCBコンビが落ち着いて対応するが、ボール保持はできても、最後の局面で相手の堅守に阻まれ決定機に持ち込めない。
31分には渋谷のゴールキックから吉永がフリックでつなぐと、土田が精度の高いクロスを再び吉永ヘ。へディングで合わせたが惜しくも右へ外れ、先制点とはならなかった。直後には相手のリスタートから競り合った志村が腰から落ちるアクシデント。一時ピッチを離れるも、再び戻るとすぐにロングボールを政森へ送り、攻撃のリズムを崩さない。
前半40分が過ぎ、互いにカウンターやセットプレーからゴールを狙うがスコアは動かず。浮き玉の処理に課題を残しつつ、0-0で前半を折り返す。

後半が始まり、開始直後に植松が前線からプレスをかける。ボール奪取した吉永が左サイドを突破し、相手DFの股を抜いてシュート。ゴールには至らなかったが流れを呼び込んだ。
51分には植松がボールを収め、スピードに乗ったドリブルで切り裂く。中央へ走り込んだ政森にラストパスを送り、右足でフィニッシュ。だがゴール右に外れ、待望の先制点とはならなかった。それでも後半の立ち上がりは完全に渋谷が押し込む形となる。

後半の入りから一発を狙いたいが、相手も簡単には崩れず、流れを渡すまいと必死に応戦する。58分には本田憲弥が球際のアフターを取られ、イエローカード。累積警告により次節は出場停止に。
試合は徐々にヒートアップし、中盤でのカウンター合戦へと移っていく。再三の攻撃でも相手が人数をかけてブロックを築き、なかなかチャンスメイクができない。
流れを変えたい渋谷は62分、政森に代えて河波櫻士、小関に代えて水野智大を投入。吉永を中央にスライドさせ攻撃の形を整える。すると投入後から河波が存在感を発揮。左サイドで植松と連携し、得意のスピードを生かした突破でクロスを創出して早速の見せ場を作る。

後半給水後は競り合いで水野にイエローカード。両者ともに熱を帯び、攻防は激しさを増してくる。互いにカウンターから何度もゴール前まで攻め込む場面が続く。
77分には吉永に代えて渡邉千真を投入。経験を活かしたポストプレーで相手のリズムを崩していく。
後半40分が過ぎてもスコアは動かず。渋谷は岩沼のカバーリングから左サイドで植松が河波にパスを通しCKを獲得。だが相手は高さを生かした守備で跳ね返し一撃を許さない。
終盤にかけてさらに白熱し、相手もサイド攻撃から立て続けにクロスを送り込み、ゴール前はヒヤリとするシーンも。そこで91分には植松に代わり青木友佑、本田に代わり楠美圭史を送り込み、試合を締めにかかる。
アディショナルタイムは5分。最後まで球際での攻防は熾烈を極め、両者ともゴール前まで迫りながらオフサイドや精度を欠き、決定機を作り出せず、そのまま試合終了の笛が鳴った。

6連勝中の渋谷はさらに勢いを加速させたかったが、ここで連勝はストップ。0-0の悔しいスコアレスドローに終わった。
次戦は1週間後9月21日(日)荻野運動公園競技場で行われる第17節・厚木はやぶさFC戦。シーズンは残すところ残り2試合。2連勝を収めれば、逆転優勝への道はまだ開かれている。
