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KICK OFF | 

4:30

韮崎中央公園

SHIBUYA CITY FC

厚木はやぶさFC

0
2

第62回全国社会人サッカー選手権大会関東予選 準決勝

2026年6月14日

GAME RESULT

選手交代

41

min

YOSEI OZEKI

KOKI GOTODA

IN

OFF

選手交代

41

min

SHUNSUKE IWANUMA

HIKARU ISHIGAMI

IN

OFF

選手交代

52

min

TOKIHARU MASAMORI

GENYA HANDA

IN

OFF

選手交代

62

min

MAO HAMANA

MIZUKI MIYAGAWA

IN

OFF

選手交代

62

min

ASAHI YAMADE

HIROTO OKOSHI

IN

OFF

選手交代

71

min

TOMOYA SUZUKI

SHUNSUKE IWANUMA

IN

OFF

​STARTING XI

FW

NAOKI TSUCHIDA

40

YUTAKA ITO

99

GENYA HANDA

26

MF

HIKARU ISHIGAMI

66

KENYA HONDA

11

HIROTO OKOSHI

23

MIZUKI MIYAGAWA

10

DF

KOKI GOTODA

37

SHUSEI YAMAUCHI

30

YUI SHIKIDA

15

GK

KEISUKE TSUMITA

17

GAME REPORT

SCFC ZINE


停滞を破れぬまま迎える全社初戦。「勝負強い集団」の証明が、ここから始まる


明日、全国社会人サッカー大会(全社)関東予選が幕を開ける。言わずもがな、JFL昇格のためにはリーグ戦で優勝するか本大会で3位以上に入り、各地域リーグの代表権を得た上で、最難関の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)で2位以内に入らなければならない。想像しただけで気が遠くなる道のりだが、この挑戦が長い旅路になることを祈りたい。


初戦の相手は、関東2部所属の厚木はやぶさFC。現在リーグ戦では5位とまずまずの位置につけており実力的にはこちらに分があるが、明日の一戦を前にした渋谷に浮ついた雰囲気は微塵もない。


前節のリーグ戦では、桐蔭横浜大学FCに主導権を握られながらも、最後はその勢いを凌駕する形で劇的な同点劇に持ち込んだ。記憶にも残る一戦だったことは間違いないが、増嶋竜也監督を含め、選手の誰もが口を揃えるのは「勝たなければいけない試合だった」ということ。劇的なドローは勝利の代わりにはならない。明日の相手が下のカテゴリーに所属しているとしても、死に物狂いで勝ちにいく姿勢は共通事項だろう。


今大会のレギュレーションは40分ハーフ。前節のように前半から先手を許せば、巻き返しに使える時間は刻一刻と限られる。必死に守ってくる相手のブロックを崩すことは簡単ではない。逆に言えば、こちらが先手を打てばまた一つと波に乗れるはずだ。


今季のチームスローガンは「IMPACT TO WINーー勝負強い集団」。その言葉がまさに今大会でより鍵となるわけだが、その勝負どころで期待したい一人がMF宮川瑞希だ。


昨年まで厚木はやぶさでプレーしていた宮川。2023年の全社決勝トーナメント初戦ではヴェロスクロノス都農を相手に、1点ビハインドの局面で胸トラップから右足を振り抜き、同点弾を挙げている。最後は都農に決勝弾を奪われてしまったが、勝負どころでゴールをこじ開ける力量は確かなもの。さらに、その本大会出場を懸けた関東予選決勝でも、南葛SCを相手に同点ゴールを奪い、PK戦の末にチームを全国へ導いている。


都農戦を振り返り、「あの時は2部だったから、そんなにチームとしては危機感を持ってやっていなかった。『勝てればいいかな』くらいでやっていたので、みんなリラックスできていた。あの立場だったら、それが良かったのかなと。最終的にこっちのミスで失点してやられてしまったけれど、俺は試合に勝ちたくていつも通りやっていただけ」と、カテゴリー上で背負うプレッシャーの違いはあるが、一発勝負で結果を残すドリブラーのメンタリティと突破力には光るものがある。



「でも、(トーナメントの)時間は短く感じる。1部のチームはどこも必死で戦ってくるから、都農もめっちゃ必死だった。次はその立場が渋谷で、絶対に勝たないといけない。自分が絶対に点を取るし、ただ負けたくないっていう気持ちが一番強い」


渋谷が厚木はやぶさと対戦したのは、昨年第17節のリーグ戦(2−1)が最後。宮川は移籍の契約上出場できず、明日の一戦は渋谷に移籍して初めて、そして人生初の古巣との対戦となる。相手チームの監督やメンバーが10名以上変わったとはいえ、「楽しみな気持ちがめっちゃある」と率直な思いを口にし、かつての旧友たちと顔を合わせることを待ち望んでいる。


古巣相手だからこそ一層勝利への渇望は増すが、感傷に浸るつもりは毛頭ない。「一番は、渋谷が昇格すること」と断言する。


「そのために全社は本当に大事なので、絶対に勝つことがマスト。いつも思っているけれど、自分は目に見える結果を出せればいい。どんどんサイドで俺がもらったら仕掛けて、まず縦にいったりカットインしたり、自分のところでしっかりボールをもらったら持ち味を出して全部仕掛ける。マジで、全部仕掛ける」


ここまでノーゴールの背番号10。その目はギラついており、飢えに飢えまくっている。




昨年の全社予選では、まさかの1回戦で流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎に0−3で敗戦。渋谷らしからぬ大敗を喫し、早々に大会を去ることになったが、今年の懸ける思いはあの時とは比べものにならない。予選で破れることなどもってのほかで、リーグ戦で首位を独走する東邦チタニウムを追撃するのもそう容易くはない。だからこそ、目の前に残されたもう一つの生命線を、自ら閉ざすわけにはいかないのだ。


昇格確率、わずか「2%」の壁。その数字を打ち破るべく、渋谷が掲げる「IMPACT TO WIN」。ミラクルと呼ばれようが構わない。どんなに泥臭い形であれ、1%でも可能性を引き寄せ、目の前の一戦に勝利すること。のしかかる重圧すらも力に変え、勝負強さを体現する戦いがついに始まる。



取材・文 :西元 舞

写真   :福冨 倖希

編集   :畑間 直英



GAME REPORT


全国社会人サッカー選手権大会(以下、全社)関東予選1回戦。渋谷は関東2部所属の厚木はやぶさFCを相手に0ー2で敗れ、JFL昇格へつながるもう一つの道を早くも閉ざすことになった。


前半15分にゴール前でフリーになった相手に先制点を許し、前半アディショナルタイム終了間際にも、再びゴール前の選手を捕まえきれず追加点を奪われた。試合後、キャプテンの土田直輝は痛すぎる敗戦をこう振り返る。


「本当に後ろのせいとかではない。前線から伝染していたというか、全体としての失点」


失点後はリーグ戦前節と同様に交代カードを使いながら、後半に攻勢を強めた。敵陣深くまで押し込み明らかに前半とは別物の渋谷だったが、2点を追う展開の中で「畳み掛けた」というより、土田の言う「畳み掛けざるを得なかった」という表現の方が近い。最後まで相手ゴールをこじ開けることはできず、逆転どころか1点を返すこともできなかった。


カテゴリー上、これまでリーグ戦で対戦してきた相手ほど、球際の強度やボール回しに怖さを感じる場面が多かったわけではない。それでもはやぶさの速いパスワークと積極的なプレスに後手を踏み、本来のテンポをつかめなかった。球際での寄せ、セカンドボールの反応、失点シーンのマークの受け渡しに甘さが見え、なんとも渋谷らしくないゲームだった。


なぜ、これほどまでに1点が遠かったのか。ましてや、簡単に失点を許してしまったのか。土田は、試合の入り方に課題があったと振り返る。


「ぬるっと入ってしまって、また先に失点して難しいゲームになった。僕らも前にいこうとしたところで失点が続いてしまい、なかなか得点が奪えず悔しい結果になってしまった。(ーーぬるっと入ってしまった要因は?)やっぱりトーナメントとリーグは雰囲気や緊張感はリーグ戦とは違って一発勝負。それに関東1部のチームは地域CLが懸かっている試合なので、なんとか勝たなくてはいけないというモチベーションがあるので堅くなったりするところはある。(カテゴリーが)下のチームからしたから、なんとか阻止してやるという気持ちはあるので、そういうところに受けて立ってしまったと思うし、はやぶさを舐めていたというわけではないが、気持ちの持ちようも一つあったのかなと思う。チームとしても個人としても、準備の段階から、もっと向き合わなくてはいけない」


力みなのか、「受けて立ってしまった」ことなのか。理由を一つに絞ることはできないが、渋谷もまた、一発勝負に必要な入り方を履き違えてしまったのだろうか。


もうひとつ気がかりのは、ピッチ内の士気の部分。直近のリーグ戦から、チームに「エネルギー」を与える存在でもあるCB山出旭と鈴木友也がベンチスタートとなっている。彼らが途中出場でピッチインする後半は、明らかにチームの空気は変わっている。もちろんプレー面でも自らの役割を果たす意識は見えており、敵陣深い位置まで侵入しチャンスを作り出している。チーム全体に勢いをもたらす存在感の大きさは、キャプテンも考えるところはあるという。


「(先発組の)空気が悪いとかではないけれど、彼ら(山出、鈴木)が与えてくれるエネルギーはやっぱり大きいというのはあらためて感じる。もちろん、全員が全員そういうことをやれということではないし、彼らの代わりになるというわけではないが、彼らは外からエネルギーを与えてくれている。要所要所でエネルギーをどんどん与えられる選手がピッチ内で出てくるともっと良くなるはず」


JFL昇格に向けたひとつの道が閉ざされ、残された道は「リーグ戦優勝」のみ。首位の東邦チタニウムをはじめ、上位陣に食らいついていくためにも、ここから先は死闘が始まる。


「リーグ戦は一試合も負けられない、本当に危機感を持ってプレーをしなくてはいけない状況。一試合一試合の重みは今までの7節よりもっと重くなる。あと十試合残っているけれど、僕らは危機的状況なので勝つしかない。引き分けも危ない。勝ち点3を取れないと厳しい戦いが続くので、なんとかそこに食らいついていくためにチームとして準備していかないといけない」


次節は6月27日(土)、アミノバイタルフィールドにて行われる関東サッカーリーグ1部第8節・日本大学N.戦。2週間の準備期間がある中で、渋谷はこの敗戦とどう向き合うのか。土田キャプテンも「難しい」と頭を悩ませながら、「チームとして何か変化を加えなくてはいけない時期なのかもしれない」と示唆する。


メンバーなのか、フォーメーションなのか、戦術なのか、はたまたメンタルの部分なのか。現状を洗いざらい整理し、加えるべき「変化」がどこにあるのかを見極めなければ、同じ過ちを繰り返すことになる。全社初戦敗退を経て、次にホームで迎える渋谷が、どんな答えを示すのかに注目だ。


取材・文 :西元 舞

写真   :福冨 倖希

編集   :畑間 直英


SCFC ZINE


停滞を破れぬまま迎える全社初戦。「勝負強い集団」の証明が、ここから始まる


明日、全国社会人サッカー大会(全社)関東予選が幕を開ける。言わずもがな、JFL昇格のためにはリーグ戦で優勝するか本大会で3位以上に入り、各地域リーグの代表権を得た上で、最難関の全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(地域CL)で2位以内に入らなければならない。想像しただけで気が遠くなる道のりだが、この挑戦が長い旅路になることを祈りたい。


初戦の相手は、関東2部所属の厚木はやぶさFC。現在リーグ戦では5位とまずまずの位置につけており実力的にはこちらに分があるが、明日の一戦を前にした渋谷に浮ついた雰囲気は微塵もない。


前節のリーグ戦では、桐蔭横浜大学FCに主導権を握られながらも、最後はその勢いを凌駕する形で劇的な同点劇に持ち込んだ。記憶にも残る一戦だったことは間違いないが、増嶋竜也監督を含め、選手の誰もが口を揃えるのは「勝たなければいけない試合だった」ということ。劇的なドローは勝利の代わりにはならない。明日の相手が下のカテゴリーに所属しているとしても、死に物狂いで勝ちにいく姿勢は共通事項だろう。


今大会のレギュレーションは40分ハーフ。前節のように前半から先手を許せば、巻き返しに使える時間は刻一刻と限られる。必死に守ってくる相手のブロックを崩すことは簡単ではない。逆に言えば、こちらが先手を打てばまた一つと波に乗れるはずだ。


今季のチームスローガンは「IMPACT TO WINーー勝負強い集団」。その言葉がまさに今大会でより鍵となるわけだが、その勝負どころで期待したい一人がMF宮川瑞希だ。


昨年まで厚木はやぶさでプレーしていた宮川。2023年の全社決勝トーナメント初戦ではヴェロスクロノス都農を相手に、1点ビハインドの局面で胸トラップから右足を振り抜き、同点弾を挙げている。最後は都農に決勝弾を奪われてしまったが、勝負どころでゴールをこじ開ける力量は確かなもの。さらに、その本大会出場を懸けた関東予選決勝でも、南葛SCを相手に同点ゴールを奪い、PK戦の末にチームを全国へ導いている。


都農戦を振り返り、「あの時は2部だったから、そんなにチームとしては危機感を持ってやっていなかった。『勝てればいいかな』くらいでやっていたので、みんなリラックスできていた。あの立場だったら、それが良かったのかなと。最終的にこっちのミスで失点してやられてしまったけれど、俺は試合に勝ちたくていつも通りやっていただけ」と、カテゴリー上で背負うプレッシャーの違いはあるが、一発勝負で結果を残すドリブラーのメンタリティと突破力には光るものがある。



「でも、(トーナメントの)時間は短く感じる。1部のチームはどこも必死で戦ってくるから、都農もめっちゃ必死だった。次はその立場が渋谷で、絶対に勝たないといけない。自分が絶対に点を取るし、ただ負けたくないっていう気持ちが一番強い」


渋谷が厚木はやぶさと対戦したのは、昨年第17節のリーグ戦(2−1)が最後。宮川は移籍の契約上出場できず、明日の一戦は渋谷に移籍して初めて、そして人生初の古巣との対戦となる。相手チームの監督やメンバーが10名以上変わったとはいえ、「楽しみな気持ちがめっちゃある」と率直な思いを口にし、かつての旧友たちと顔を合わせることを待ち望んでいる。


古巣相手だからこそ一層勝利への渇望は増すが、感傷に浸るつもりは毛頭ない。「一番は、渋谷が昇格すること」と断言する。


「そのために全社は本当に大事なので、絶対に勝つことがマスト。いつも思っているけれど、自分は目に見える結果を出せればいい。どんどんサイドで俺がもらったら仕掛けて、まず縦にいったりカットインしたり、自分のところでしっかりボールをもらったら持ち味を出して全部仕掛ける。マジで、全部仕掛ける」


ここまでノーゴールの背番号10。その目はギラついており、飢えに飢えまくっている。




昨年の全社予選では、まさかの1回戦で流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎に0−3で敗戦。渋谷らしからぬ大敗を喫し、早々に大会を去ることになったが、今年の懸ける思いはあの時とは比べものにならない。予選で破れることなどもってのほかで、リーグ戦で首位を独走する東邦チタニウムを追撃するのもそう容易くはない。だからこそ、目の前に残されたもう一つの生命線を、自ら閉ざすわけにはいかないのだ。


昇格確率、わずか「2%」の壁。その数字を打ち破るべく、渋谷が掲げる「IMPACT TO WIN」。ミラクルと呼ばれようが構わない。どんなに泥臭い形であれ、1%でも可能性を引き寄せ、目の前の一戦に勝利すること。のしかかる重圧すらも力に変え、勝負強さを体現する戦いがついに始まる。



取材・文 :西元 舞

写真   :福冨 倖希

編集   :畑間 直英



GAME REPORT


全国社会人サッカー選手権大会(以下、全社)関東予選1回戦。渋谷は関東2部所属の厚木はやぶさFCを相手に0ー2で敗れ、JFL昇格へつながるもう一つの道を早くも閉ざすことになった。


前半15分にゴール前でフリーになった相手に先制点を許し、前半アディショナルタイム終了間際にも、再びゴール前の選手を捕まえきれず追加点を奪われた。試合後、キャプテンの土田直輝は痛すぎる敗戦をこう振り返る。


「本当に後ろのせいとかではない。前線から伝染していたというか、全体としての失点」


失点後はリーグ戦前節と同様に交代カードを使いながら、後半に攻勢を強めた。敵陣深くまで押し込み明らかに前半とは別物の渋谷だったが、2点を追う展開の中で「畳み掛けた」というより、土田の言う「畳み掛けざるを得なかった」という表現の方が近い。最後まで相手ゴールをこじ開けることはできず、逆転どころか1点を返すこともできなかった。


カテゴリー上、これまでリーグ戦で対戦してきた相手ほど、球際の強度やボール回しに怖さを感じる場面が多かったわけではない。それでもはやぶさの速いパスワークと積極的なプレスに後手を踏み、本来のテンポをつかめなかった。球際での寄せ、セカンドボールの反応、失点シーンのマークの受け渡しに甘さが見え、なんとも渋谷らしくないゲームだった。


なぜ、これほどまでに1点が遠かったのか。ましてや、簡単に失点を許してしまったのか。土田は、試合の入り方に課題があったと振り返る。


「ぬるっと入ってしまって、また先に失点して難しいゲームになった。僕らも前にいこうとしたところで失点が続いてしまい、なかなか得点が奪えず悔しい結果になってしまった。(ーーぬるっと入ってしまった要因は?)やっぱりトーナメントとリーグは雰囲気や緊張感はリーグ戦とは違って一発勝負。それに関東1部のチームは地域CLが懸かっている試合なので、なんとか勝たなくてはいけないというモチベーションがあるので堅くなったりするところはある。(カテゴリーが)下のチームからしたから、なんとか阻止してやるという気持ちはあるので、そういうところに受けて立ってしまったと思うし、はやぶさを舐めていたというわけではないが、気持ちの持ちようも一つあったのかなと思う。チームとしても個人としても、準備の段階から、もっと向き合わなくてはいけない」


力みなのか、「受けて立ってしまった」ことなのか。理由を一つに絞ることはできないが、渋谷もまた、一発勝負に必要な入り方を履き違えてしまったのだろうか。


もうひとつ気がかりのは、ピッチ内の士気の部分。直近のリーグ戦から、チームに「エネルギー」を与える存在でもあるCB山出旭と鈴木友也がベンチスタートとなっている。彼らが途中出場でピッチインする後半は、明らかにチームの空気は変わっている。もちろんプレー面でも自らの役割を果たす意識は見えており、敵陣深い位置まで侵入しチャンスを作り出している。チーム全体に勢いをもたらす存在感の大きさは、キャプテンも考えるところはあるという。


「(先発組の)空気が悪いとかではないけれど、彼ら(山出、鈴木)が与えてくれるエネルギーはやっぱり大きいというのはあらためて感じる。もちろん、全員が全員そういうことをやれということではないし、彼らの代わりになるというわけではないが、彼らは外からエネルギーを与えてくれている。要所要所でエネルギーをどんどん与えられる選手がピッチ内で出てくるともっと良くなるはず」


JFL昇格に向けたひとつの道が閉ざされ、残された道は「リーグ戦優勝」のみ。首位の東邦チタニウムをはじめ、上位陣に食らいついていくためにも、ここから先は死闘が始まる。


「リーグ戦は一試合も負けられない、本当に危機感を持ってプレーをしなくてはいけない状況。一試合一試合の重みは今までの7節よりもっと重くなる。あと十試合残っているけれど、僕らは危機的状況なので勝つしかない。引き分けも危ない。勝ち点3を取れないと厳しい戦いが続くので、なんとかそこに食らいついていくためにチームとして準備していかないといけない」


次節は6月27日(土)、アミノバイタルフィールドにて行われる関東サッカーリーグ1部第8節・日本大学N.戦。2週間の準備期間がある中で、渋谷はこの敗戦とどう向き合うのか。土田キャプテンも「難しい」と頭を悩ませながら、「チームとして何か変化を加えなくてはいけない時期なのかもしれない」と示唆する。


メンバーなのか、フォーメーションなのか、戦術なのか、はたまたメンタルの部分なのか。現状を洗いざらい整理し、加えるべき「変化」がどこにあるのかを見極めなければ、同じ過ちを繰り返すことになる。全社初戦敗退を経て、次にホームで迎える渋谷が、どんな答えを示すのかに注目だ。


取材・文 :西元 舞

写真   :福冨 倖希

編集   :畑間 直英


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