
KICK OFF |
17:00
アミノバイタルフィールド


SHIBUYA CITY FC

エリース豊島FC
2
1
2026シーズン 関東サッカー リーグ1部
2026年7月18日
GAME RESULT
GAME REPORT
SCFC ZINE
3連敗の窮地で迎える正念場。どんな状況下でも揺るがぬ「JFL昇格」を、全員の力で掴み取れ
全社を含めて3連敗。これでもかというほど厳しい状況が続いている。順位は7位に沈み、次なる一敗は残留争いを現実のものとしかねない。それでも、チームが積み上げてきたものが崩れたわけではない。
悲観することなく、かといって楽観することもなく、目の前の一戦で勝利をもぎ取り、勝ち癖をつけること。明日ホームで迎えるエリース豊島FC戦は、その再出発を告げる極めて重要な90分になる。
前節・東京ユナイテッドFC戦では、前半こそ互角に渡り合いながらも、後半に3失点を喫して昨年王者の底力を見せつけられた。試合後、副キャプテンの石上輝は、いまのチームに必要なものを「自信」だと真っ先に口にした。一見、それを失っているとも見て取れる発言だが、その真意は逆だ。
「本当に負け込んでいる時のチームの雰囲気ではない。結果は出ていないから何を言ってもダサいけれど、やっている方向性は絶対に間違っていない」
石上が語る「自信」は、単なる気持ちの持ちようではない。ピッチ上の一つひとつの判断や勝負どころで起こすアクションに表れるものだ。ひとたびボールを受ければプレーの選択肢は自然と前を向き、攻撃ではゴールへ向かう勢いと迫力が生まれる。守備においても、最後の一歩を踏み出すこと、身体を投げ出してシュートを防ぐこと。勝敗の天秤を揺らす「あと一つ」のプレーを引き出す力こそが「自信」なのだ。誰かの勇気ある一手が仲間へ伝播し、勝利を呼ぶ雰囲気をつくり出していくという。
「一人のプレーが周りを巻き込んで、誰かの泥臭いプレーがチームを救って、それで試合の流れが一気に傾く。サッカーはそれがめちゃくちゃある。シュートブロックして抱き合って喜んでたりするのも賛否両論あるとは思うけれど、俺はめちゃくちゃいいと思う。もしかしたら、そういうちょっとしたところも今必要だと思う」

一方で、日々の練習で得られている手応えがあるからといって、結果が伴わない現状を肯定してはいない。直近4試合は複数失点が続き、反撃の1点さえ遠ざかっている。そのうえで石上は、「良いチーム」の絶対条件のひとつに「失点しないこと」を挙げた。どれだけ派手に勝とうが、1点でも奪われたのであれば、相手につけ入れられた隙が存在する。
その隙は一夜にして消えることはない。日々の積み重ねと言ってしまえば簡単だが、技術や戦術以上に一人ひとりの「意識」を高められるか。突き詰めれば、「試合後は誰でも『悔しい』って言うと思うけれど、『あの悔しい思いをしたくない』という思いを絶対に忘れない」ことで、「毎日自分のやるべきことを続けられるかどうか」である。地道で気が遠くなる作業だが、それ以外にチームを変える方法はないという。
それは試合終盤でも同じである。先制点を奪い、自分たちのペースに持ち込むことが理想的だが、思い通りの展開にならなかったとしても闘志を失ってはいけない。残り5分でも、ワンプレーでも、たとえ大差がつけられていたとしても、試合終了の笛が鳴るまでは何が起こるか分からない。その執念が次の1点を呼び込み、勝利へとつながると信じている。
その姿勢の原点として、石上の脳裏に焼き付いているワンシーンがある。1993年、ワールドカップアジア最終予選。日本サッカー史に「ドーハの悲劇」として語り継がれる、あの一戦だ。
「最後に相手に点を決められて、みんなうなだれて倒れていて。ラスト数分しかなかった時に、自陣のゴールネットに入ったボールを三浦知良選手(現・福島ユナイテッドFC)が持って、『あと1分、まだある!』と言ってボールをセットしに行っていたことをすごく覚えていて。あんな極限の状態でも、『まだある』と思えるメンタルはすごかった」
勝利が遠のいて見えようとも、試合が終わるまでは可能性を手放さない。逆境に置かれた時、ファン・サポーターが見たいのもまた、きっとそうした姿なのではないか。
明日対戦するエリースは、前期に渋谷が今季初勝利を挙げた相手だ。攻守の切り替えから生まれる前進の起点を封じ、後半に石上と半田が得点。立ち上がりから前向きな姿勢を打ち出した渋谷が、クリーンシートで勝点3をつかみ取った。

しかし、あれから約3ヶ月が経ち、エリースは4勝1分4敗の勝点13で5位につけている。新体制を迎えた今季は開幕3連敗と苦しいスタートを切ったが、ポゼッション重視のスタイルを浸透させ、前期の渋谷戦以降は着実に勝点を積み上げてきた。前節は東邦チタニウムに0−1で敗れたものの、無敗の首位を相手に最小失点で抑え、粘り強く戦った。
明日の一戦を前に、当然のことながら「無失点」を掲げる石上だが、「本当に今チームに必要なのは勝利だけ」。「ひとまず(無失点かどうかは)関係なく、相手より1点でも多く取って終えられればいい。すべてにおいて、本当に勝ちきることを意識した試合にしたい」と、勝ち方にこだわりはない。
攻撃の推進力が持ち味のエリースを相手に、前期と同様にその前進を食い止めながら自分たちから試合を動かせるか。「流れの良い時間もあれば悪い時間もある。その流れをちゃんと理解して、行く時は行く、守らなきゃいけない時はちゃんとゴール守ろうよ、とチームで共有する。基本的だけれど、今年の良い時期にはそれができていた。もう一度、その時のような感覚を試合の中で取り戻す。それによって、チームとしての自信にしていく作業はめちゃくちゃ大事なことだと思う」と、石上。前回以上のようなアグレッシブさと勢いに満ちた渋谷の姿を、今度はホームの舞台で体現したい。

90分間、ポジティブなエネルギーを絶やさず戦うためには、一人ひとりが役割を全うし、互いに働きかけることが欠かせない。石上が自身に課したテーマは、「得点」「アシスト」「真ん中からのコーチング」「セカンドボールの回収」の4つ。いずれも「勝利に直結する仕事」だ。
そしてそのすべてを支える土台として重視しているのが、「声」と「反応」である。
「単純に返事するだけでもいいと思う。誰かが何か言ったことに対して『そうだね』って反応してあげることや、『もう少しこっちの方がいいんじゃない?』と言ってあげる。何か言った人に対して、その言葉を一人歩きさせないこと。それをチームとして補完し合っていくことはすごく大事だと思う。
そもそも声を出すことの何がいいかって、自分の体が自然と動くから。声を出すことによって責任感が芽生えて体が動くのか、それとも前向きな声をずっと言っているからプレーも自然と前向きになってくるのかはわからない。でも、自分が声を出すことによって周りが反応してくれて、チームの雰囲気も良くなって、良いプレーが増えてくる。ミスが起きても『俺もカバーしてやるから、お前も積極的にプレーしてくれよ』とカバーし合える。
声も何でもいいわけではなくて、プラスの声かけ。良いパスがあったら『ナイスボール』、良いプレーをした選手に『ナイスプレー』って言うだけでも雰囲気は全然違う。もちろん厳しいことも言わなきゃいけない時もあるけれど、結局、“人と人”だからみんなが共鳴し合って、前向きにやるしかない」

個人がチームのために何を提供できるか。「負けた時や結果が出ない時期は人のせいにしたり、チームの方針に文句が出てしまったり、いろんなことに言い訳ができる状況」だからこそ、後ろ向きな言動に流されるのではなく、とにかくプラスに働きかけていく。そうした考えはすべて、「チームに生かされなきゃいけないし、自分もチームを生かさなきゃいけない」選手だと自己分析しているからこそ。「だから自分も相手のことを理解しないといけないし、相手にも自分のことを理解してもらわないといけない」と、互いの力を最大限に引き出せる関係性が欠かせないという。
個があってこそ、組織が勝つ。その一貫した考え方は、苦境に立たされた今だからこそ、より強くなっている。そして、その先にあるのは、ただ一つの思いだ。
「1年間いろんなことを考える中で、やっぱり人間だから『かっこよく見せよう』『かっこよく勝ちてえ』という感情になる時は、自分も含めて絶対にある。だけど、『このまま終わったらただダサい奴で終わるだけだ』っていう思いしかないから。勝つために一人ひとりができる最大のことをするだけ。今こうなっている結果だって、結局俺らの責任だし、俺の責任。だから自分たちが責任を果たすしかない。これだけ巻き込んで、こんな成績になって終わる自分が嫌だから。だからもう、勝つしかない」

選手、スタッフ、ファン・サポーター、スポンサー。立場は違えど、渋谷に関わる誰もが同じ目的地を目指して「同じ船に乗っている」。苦境な時こそ、明日の一勝が持つ意味は計り知れない。
誰一人欠けることなく、全員の力でこの船をもう一度動かしてみせる。
取材・文 :西元 舞
写真 :福冨 倖希
編集 :畑間 直英
GAME REPORT
関東サッカーリーグ第11節・エリース豊島FC戦は3連敗の流れを断ち切るべく、再起を懸ける一戦。曇り空ながら日差しが照りつけ、蒸し暑さが残るコンディションの中でキックオフを迎えた。
渋谷は今季初となる4バックを採用。GK積田の前には右から山出、山内、鈴木、藤本を並べ、ボランチに石上と土田、両サイドハーフには小関と濱名を配置。2トップは植松と伊藤が務めた。第5節以来となる山出の先発復帰に加え、藤本は加入後初スタメン。これまで途中出場で流れを変えてきた小関と濱名も先発に抜擢され、新たな布陣で試合に臨んだ。

直近4試合は複数失点を喫して敗れた渋谷。しかし、この日は違った。エリースのキックオフで始まると、開始早々の2分に伊藤が放ったシュートのリフレクションでCKを獲得。石上のキックをファーサイドで鈴木がヘディングで合わせ、幸先よく先制点を奪うスタートから始まった。

早い時間帯にリードを手にした渋谷は、その後も流れを渡さない。エリースがさほどプレスをかけてこないこともあり、落ち着いてボールを動かす。ビルドアップから両サイドでは小関と濱名が高い位置でボールを受け、ドリブルで相手を揺さぶる。28分には、濱名が1対1の局面で切り替えし、逆サイドの小関へ。その小関のマイナス方向の折り返しに、石上がダイレクトで合わせシュート。続く30分には、鈴木の縦パスを起点に濱名がスルーパスを通し、土田が反転しゴールを狙った。
守備もしてやられなかった。エリースは背後へのロングボールでも打開を図ったが、鈴木がスピードを生かして冷静に対応。最終ラインの中でも存在感を放ったのが、左SBの藤本だ。2週間前にJFL・ラインメール青森FCから加入した背番号55は、左足から繰り出される精度の高いパスで攻撃を組み立てたかと思えば、44分にはデュエルの場面で力強く相手の前に身体を入れ、完全に攻撃の芽を摘み取った。
加入から2週間で迎えたデビュー。「重さはあった」とコンディションは万全ではなかったが、随所で落ち着いたプレーを披露した。前半終了間際のCKではファーサイドへ大きく弧を描くようなクロスを供給。青森時代はニアサイドに入ることが多く、キッカーを務める機会は少なかったという藤本。それでも「1週間の練習で自信がついた」と振り返り、新たな武器となる可能性を感じさせた。

1点リードで前半を折り返した渋谷は、後半も早い時間から追加点を狙う。50分には小関がカットインからシュートを狙いゴールへ迫るが、徐々にエリースが前へ推進力を強め、鋭く縦に差し込みながら渋谷陣内へ侵入する。すると、58分には相手の攻撃の流れからファウルを与えてしまい、PKを献上。キッカーに冷静に逆を突かれ、試合を振り出しに戻された。
なんとかもう1点を奪いたい渋谷は64分に石上に代えて本田、伊藤に代えて吉永を投入。植松がトップ下気味の位置に下がり、変化を加えた。2分後には小関がゴール前へ送ったボールを吉永が収めたが、ここは相手DFに対応される。
少々渋谷の陣形が間延びし、ボランチの背後を使われる場面が増えていく。渋谷もカウンターから一発狙いたいものの、思うようにフィニッシュまで運べず、一進一退の攻防が続く。
79分に土田が鋭いシュートを放ち、その流れでCKを獲得。このタイミングで渋谷は2枚替えに出る。濱名に代えて政森、土田に代えて半田を投入し、吉永を左へスライドさせた。
この交代策がほどなくして実を結ぶ。83分、藤本が競り合ったボールを植松が拾い吉永へ展開。吉永のクロスをゴール前にいた政森が頭でフリックすると、最後は半田が反転しながら相手DF2枚の間を狙い、冷静にゴール左隅へ流し込んだ。
「とりあえず打とうというイメージで入って、ファーストプレーだったので余計に落ち着くことができた。ダイレクトで打とうか迷ったけれど、トキ君(政森)が少し触ってくれて上手いこと左足でトラップで止めれたので、あとはひねって打つだけだった」
途中出場の3人が絡んで生まれた勝ち越し弾。半田にとっては第7節以来となる今季4得点目が、渋谷を再びリードへ導いた。


終盤につれて藤本も積極的に攻撃へ顔を出し、渋谷は相手を突き放す1点を狙って針を進める。対するエリースもセットプレーから反撃を試みるが、積田が終始安定したパンチングで対応。最後までゴールを割らせず、自陣で迎えたタイムアップの笛とともに、ホームでの初勝利をつかみ取った。リーグ戦では6試合ぶりとなる、待望の白星を得た。
この試合のMVPは文句なしの半田。ゴール後も前線から勢いよくプレッシャーをかけ、球際では二度三度相手に食らいついた。前回対戦となる第2節でもゴールを決め、再び同じ相手との一戦で勝負強さを発揮した。
桐蔭戦では敗色濃厚だった後半アディショナルタイムに1点差に迫るゴールを決めるなど、大事な場面で結果を残す印象が強い。しかし、このゴールまでには並々ならぬ悔しさがあった。前節の東京ユナイテッドFC戦ではトラップミスでゴール前の決定機を逃し、その直後のプレーで相手に失点を許してしまった。「自分自身でもここでミスするか、と思った」と振り返り、悔しさが晴れることはなかった。よりこの日の一発には大きな喜びがあるが、自分一人の手柄にはしない。
「(鈴木)友也君が(先発に)戻ってきてくれたこともあって、今回もバックラインがすごく頑張ってくれていたぶん、やっぱり前が結果を出さないといけない状況が続いていた。(吉永)昇偉とトキ君(政森)があの位置で見てくれていたし、自分が点を取って勝ったという形で大々的な感じになってしまっているけれど、チーム全体で苦しい時期を乗り越えて、積み上げてきたものが発揮できた1勝だと思っている。ここまで守ってくれたバックラインや、前半から散々(濱名)真央たち両サイドが相手をいじめてくれた結果、相手のバックラインもしんどそうだった。そういう全員のプレーが重なって、あの1点が生まれた。カッコよく言えば、自分の点だけどみんなで取った点」

長く苦しいトンネルの中で、半田自身も得点から遠ざかっていた。前節から2試合連続でベンチスタートの状況に対し、「結果が出ていなかったので、スタメンから外されるのは当たり前」だと受け入れていた。
「自分の立ち位置がスタートだろうがサブだろうが、『やれることはやらなあかん』という気持ちで毎日の練習にも試合にも臨んでいた。出れていない時期に『なぜ出れないのか』と考えること。『なんであいつが出てるんやろ』と思ってしまったら、どうしても選手としてのスケールは小さくなってしまう。結局、結果を出すことでしか前の選手は後ろを救ってあげられないので。どんな状況に置かれても腐らず結果を出して、なんとか自分で椅子をつかみ取ること、そして1勝をつかみ取ることを軸としないとダメだなと。この時期を乗り越えて1勝できたことで、やってきたことは間違っていないなと思えた。
ここ何試合かは複数失点で負けていたけれど、そっちよりもフォーカスされないといけないのは、やっぱり0得点で終わってしまっていたことがチームとしてもすごく問題だったと思う。そこにはすごく責任を感じていた」
そして、就任後なかなか結果に恵まれなかった三原監督にも目を向ける。
「それこそ(濱名)真央も今回はスタメンで出たけれど、浮き沈みはあってもちゃんと練習からやっていた。そういう選手をマーさん(三原監督)は、しっかり引き上げる力はすごくある。マスさん(増嶋前監督)も良い監督ですごくリスペクトしているけれど、マーさんにはマーさんなりの苦労してきた時期もあるし、選手をしっかりマネジメントできる監督。だから、全員が腐らずやっていれば誰が先頭(スタメン)を取ってもおかしくないし、同じ熱量を持ってプレーができる。あとはひたむきに、腐らずやりきることが大事だと思っていた」

全員でつかみ取った大きな勝利。その勝因には三原監督の指導だけでなく、リーグ中断前に踏み切ったシステム変更もあっただろう。半田自身は「右サイドハーフで出るのか、トップ下で出るのか、前日までわからなかった」と明かす一方、新たな采配には手応えを感じた。
「両サイドハーフが今日はめっちゃ良くて、(濱名)真央も(小関)陽星も仕掛けられるし、陽星なんて最後までタフに戦えていた。あれができるサイドハーフがいるなら、4ー4ー2が強いのかなと。あとはもう 4ー4ー2の『2』が結果を出すことが大事。でも、今回勝ったということは一つの正解だったはず」
また、左SBの藤本の存在も大きかった。大学3年次までは左SBを主戦場とし、プロ入り後はCBや3バックの左を務めてきた。攻守にわたって安定感を見せ、「左利きは特別、とよく言われる中でもっと左足の違いを見せたり、左利きにしかできないことはもあるはず。もっとボールを受けて打開したり、周りを使って自分が左SBである意味を示していきたい」と意気込み、本領発揮はまだまだこれからのようだ。
次節は1週間後、第12節・東京23FC戦。スピアーズえどりくフィールドで迎えるアウェイゲームは、半田にとって古巣戦となる。前期は「古巣相手に何かしてやりたいという気持ちが先行して、自分が、自分が、となっていた」と反省点はあるが、その視線は今は違う。「(東京)23が好きだから対戦するのはすごく燃えるけれど、チームのためにやらないとダメ。相手がどこというよりもまず自分たちに矢印を向けて、目の前の1勝を勝ち取ることをチーム全体で統一する。なおかつ、自分が結果出して引っ張っていければ」と、冷静かつ燃える闘志を見せて次の一戦に臨む。
念願の勝利を手にしたからこそ、ここで立ち止まるわけにはいかない。暑さが増す中での連戦。ようやくつかんだ一勝を次につなげ、今季初の連勝を目指したい。

取材・文 :西元 舞
写真 :福冨 倖希
編集 :畑間 直英
SCFC ZINE
3連敗の窮地で迎える正念場。どんな状況下でも揺るがぬ「JFL昇格」を、全員の力で掴み取れ
全社を含めて3連敗。これでもかというほど厳しい状況が続いている。順位は7位に沈み、次なる一敗は残留争いを現実のものとしかねない。それでも、チームが積み上げてきたものが崩れたわけではない。
悲観することなく、かといって楽観することもなく、目の前の一戦で勝利をもぎ取り、勝ち癖をつけること。明日ホームで迎えるエリース豊島FC戦は、その再出発を告げる極めて重要な90分になる。
前節・東京ユナイテッドFC戦では、前半こそ互角に渡り合いながらも、後半に3失点を喫して昨年王者の底力を見せつけられた。試合後、副キャプテンの石上輝は、いまのチームに必要なものを「自信」だと真っ先に口にした。一見、それを失っているとも見て取れる発言だが、その真意は逆だ。
「本当に負け込んでいる時のチームの雰囲気ではない。結果は出ていないから何を言ってもダサいけれど、やっている方向性は絶対に間違っていない」
石上が語る「自信」は、単なる気持ちの持ちようではない。ピッチ上の一つひとつの判断や勝負どころで起こすアクションに表れるものだ。ひとたびボールを受ければプレーの選択肢は自然と前を向き、攻撃ではゴールへ向かう勢いと迫力が生まれる。守備においても、最後の一歩を踏み出すこと、身体を投げ出してシュートを防ぐこと。勝敗の天秤を揺らす「あと一つ」のプレーを引き出す力こそが「自信」なのだ。誰かの勇気ある一手が仲間へ伝播し、勝利を呼ぶ雰囲気をつくり出していくという。
「一人のプレーが周りを巻き込んで、誰かの泥臭いプレーがチームを救って、それで試合の流れが一気に傾く。サッカーはそれがめちゃくちゃある。シュートブロックして抱き合って喜んでたりするのも賛否両論あるとは思うけれど、俺はめちゃくちゃいいと思う。もしかしたら、そういうちょっとしたところも今必要だと思う」

一方で、日々の練習で得られている手応えがあるからといって、結果が伴わない現状を肯定してはいない。直近4試合は複数失点が続き、反撃の1点さえ遠ざかっている。そのうえで石上は、「良いチーム」の絶対条件のひとつに「失点しないこと」を挙げた。どれだけ派手に勝とうが、1点でも奪われたのであれば、相手につけ入れられた隙が存在する。
その隙は一夜にして消えることはない。日々の積み重ねと言ってしまえば簡単だが、技術や戦術以上に一人ひとりの「意識」を高められるか。突き詰めれば、「試合後は誰でも『悔しい』って言うと思うけれど、『あの悔しい思いをしたくない』という思いを絶対に忘れない」ことで、「毎日自分のやるべきことを続けられるかどうか」である。地道で気が遠くなる作業だが、それ以外にチームを変える方法はないという。
それは試合終盤でも同じである。先制点を奪い、自分たちのペースに持ち込むことが理想的だが、思い通りの展開にならなかったとしても闘志を失ってはいけない。残り5分でも、ワンプレーでも、たとえ大差がつけられていたとしても、試合終了の笛が鳴るまでは何が起こるか分からない。その執念が次の1点を呼び込み、勝利へとつながると信じている。
その姿勢の原点として、石上の脳裏に焼き付いているワンシーンがある。1993年、ワールドカップアジア最終予選。日本サッカー史に「ドーハの悲劇」として語り継がれる、あの一戦だ。
「最後に相手に点を決められて、みんなうなだれて倒れていて。ラスト数分しかなかった時に、自陣のゴールネットに入ったボールを三浦知良選手(現・福島ユナイテッドFC)が持って、『あと1分、まだある!』と言ってボールをセットしに行っていたことをすごく覚えていて。あんな極限の状態でも、『まだある』と思えるメンタルはすごかった」
勝利が遠のいて見えようとも、試合が終わるまでは可能性を手放さない。逆境に置かれた時、ファン・サポーターが見たいのもまた、きっとそうした姿なのではないか。
明日対戦するエリースは、前期に渋谷が今季初勝利を挙げた相手だ。攻守の切り替えから生まれる前進の起点を封じ、後半に石上と半田が得点。立ち上がりから前向きな姿勢を打ち出した渋谷が、クリーンシートで勝点3をつかみ取った。

しかし、あれから約3ヶ月が経ち、エリースは4勝1分4敗の勝点13で5位につけている。新体制を迎えた今季は開幕3連敗と苦しいスタートを切ったが、ポゼッション重視のスタイルを浸透させ、前期の渋谷戦以降は着実に勝点を積み上げてきた。前節は東邦チタニウムに0−1で敗れたものの、無敗の首位を相手に最小失点で抑え、粘り強く戦った。
明日の一戦を前に、当然のことながら「無失点」を掲げる石上だが、「本当に今チームに必要なのは勝利だけ」。「ひとまず(無失点かどうかは)関係なく、相手より1点でも多く取って終えられればいい。すべてにおいて、本当に勝ちきることを意識した試合にしたい」と、勝ち方にこだわりはない。
攻撃の推進力が持ち味のエリースを相手に、前期と同様にその前進を食い止めながら自分たちから試合を動かせるか。「流れの良い時間もあれば悪い時間もある。その流れをちゃんと理解して、行く時は行く、守らなきゃいけない時はちゃんとゴール守ろうよ、とチームで共有する。基本的だけれど、今年の良い時期にはそれができていた。もう一度、その時のような感覚を試合の中で取り戻す。それによって、チームとしての自信にしていく作業はめちゃくちゃ大事なことだと思う」と、石上。前回以上のようなアグレッシブさと勢いに満ちた渋谷の姿を、今度はホームの舞台で体現したい。

90分間、ポジティブなエネルギーを絶やさず戦うためには、一人ひとりが役割を全うし、互いに働きかけることが欠かせない。石上が自身に課したテーマは、「得点」「アシスト」「真ん中からのコーチング」「セカンドボールの回収」の4つ。いずれも「勝利に直結する仕事」だ。
そしてそのすべてを支える土台として重視しているのが、「声」と「反応」である。
「単純に返事するだけでもいいと思う。誰かが何か言ったことに対して『そうだね』って反応してあげることや、『もう少しこっちの方がいいんじゃない?』と言ってあげる。何か言った人に対して、その言葉を一人歩きさせないこと。それをチームとして補完し合っていくことはすごく大事だと思う。
そもそも声を出すことの何がいいかって、自分の体が自然と動くから。声を出すことによって責任感が芽生えて体が動くのか、それとも前向きな声をずっと言っているからプレーも自然と前向きになってくるのかはわからない。でも、自分が声を出すことによって周りが反応してくれて、チームの雰囲気も良くなって、良いプレーが増えてくる。ミスが起きても『俺もカバーしてやるから、お前も積極的にプレーしてくれよ』とカバーし合える。
声も何でもいいわけではなくて、プラスの声かけ。良いパスがあったら『ナイスボール』、良いプレーをした選手に『ナイスプレー』って言うだけでも雰囲気は全然違う。もちろん厳しいことも言わなきゃいけない時もあるけれど、結局、“人と人”だからみんなが共鳴し合って、前向きにやるしかない」

個人がチームのために何を提供できるか。「負けた時や結果が出ない時期は人のせいにしたり、チームの方針に文句が出てしまったり、いろんなことに言い訳ができる状況」だからこそ、後ろ向きな言動に流されるのではなく、とにかくプラスに働きかけていく。そうした考えはすべて、「チームに生かされなきゃいけないし、自分もチームを生かさなきゃいけない」選手だと自己分析しているからこそ。「だから自分も相手のことを理解しないといけないし、相手にも自分のことを理解してもらわないといけない」と、互いの力を最大限に引き出せる関係性が欠かせないという。
個があってこそ、組織が勝つ。その一貫した考え方は、苦境に立たされた今だからこそ、より強くなっている。そして、その先にあるのは、ただ一つの思いだ。
「1年間いろんなことを考える中で、やっぱり人間だから『かっこよく見せよう』『かっこよく勝ちてえ』という感情になる時は、自分も含めて絶対にある。だけど、『このまま終わったらただダサい奴で終わるだけだ』っていう思いしかないから。勝つために一人ひとりができる最大のことをするだけ。今こうなっている結果だって、結局俺らの責任だし、俺の責任。だから自分たちが責任を果たすしかない。これだけ巻き込んで、こんな成績になって終わる自分が嫌だから。だからもう、勝つしかない」

選手、スタッフ、ファン・サポーター、スポンサー。立場は違えど、渋谷に関わる誰もが同じ目的地を目指して「同じ船に乗っている」。苦境な時こそ、明日の一勝が持つ意味は計り知れない。
誰一人欠けることなく、全員の力でこの船をもう一度動かしてみせる。
取材・文 :西元 舞
写真 :福冨 倖希
編集 :畑間 直英
GAME REPORT
関東サッカーリーグ第11節・エリース豊島FC戦は3連敗の流れを断ち切るべく、再起を懸ける一戦。曇り空ながら日差しが照りつけ、蒸し暑さが残るコンディションの中でキックオフを迎えた。
渋谷は今季初となる4バックを採用。GK積田の前には右から山出、山内、鈴木、藤本を並べ、ボランチに石上と土田、両サイドハーフには小関と濱名を配置。2トップは植松と伊藤が務めた。第5節以来となる山出の先発復帰に加え、藤本は加入後初スタメン。これまで途中出場で流れを変えてきた小関と濱名も先発に抜擢され、新たな布陣で試合に臨んだ。

直近4試合は複数失点を喫して敗れた渋谷。しかし、この日は違った。エリースのキックオフで始まると、開始早々の2分に伊藤が放ったシュートのリフレクションでCKを獲得。石上のキックをファーサイドで鈴木がヘディングで合わせ、幸先よく先制点を奪うスタートから始まった。

早い時間帯にリードを手にした渋谷は、その後も流れを渡さない。エリースがさほどプレスをかけてこないこともあり、落ち着いてボールを動かす。ビルドアップから両サイドでは小関と濱名が高い位置でボールを受け、ドリブルで相手を揺さぶる。28分には、濱名が1対1の局面で切り替えし、逆サイドの小関へ。その小関のマイナス方向の折り返しに、石上がダイレクトで合わせシュート。続く30分には、鈴木の縦パスを起点に濱名がスルーパスを通し、土田が反転しゴールを狙った。
守備もしてやられなかった。エリースは背後へのロングボールでも打開を図ったが、鈴木がスピードを生かして冷静に対応。最終ラインの中でも存在感を放ったのが、左SBの藤本だ。2週間前にJFL・ラインメール青森FCから加入した背番号55は、左足から繰り出される精度の高いパスで攻撃を組み立てたかと思えば、44分にはデュエルの場面で力強く相手の前に身体を入れ、完全に攻撃の芽を摘み取った。
加入から2週間で迎えたデビュー。「重さはあった」とコンディションは万全ではなかったが、随所で落ち着いたプレーを披露した。前半終了間際のCKではファーサイドへ大きく弧を描くようなクロスを供給。青森時代はニアサイドに入ることが多く、キッカーを務める機会は少なかったという藤本。それでも「1週間の練習で自信がついた」と振り返り、新たな武器となる可能性を感じさせた。

1点リードで前半を折り返した渋谷は、後半も早い時間から追加点を狙う。50分には小関がカットインからシュートを狙いゴールへ迫るが、徐々にエリースが前へ推進力を強め、鋭く縦に差し込みながら渋谷陣内へ侵入する。すると、58分には相手の攻撃の流れからファウルを与えてしまい、PKを献上。キッカーに冷静に逆を突かれ、試合を振り出しに戻された。
なんとかもう1点を奪いたい渋谷は64分に石上に代えて本田、伊藤に代えて吉永を投入。植松がトップ下気味の位置に下がり、変化を加えた。2分後には小関がゴール前へ送ったボールを吉永が収めたが、ここは相手DFに対応される。
少々渋谷の陣形が間延びし、ボランチの背後を使われる場面が増えていく。渋谷もカウンターから一発狙いたいものの、思うようにフィニッシュまで運べず、一進一退の攻防が続く。
79分に土田が鋭いシュートを放ち、その流れでCKを獲得。このタイミングで渋谷は2枚替えに出る。濱名に代えて政森、土田に代えて半田を投入し、吉永を左へスライドさせた。
この交代策がほどなくして実を結ぶ。83分、藤本が競り合ったボールを植松が拾い吉永へ展開。吉永のクロスをゴール前にいた政森が頭でフリックすると、最後は半田が反転しながら相手DF2枚の間を狙い、冷静にゴール左隅へ流し込んだ。
「とりあえず打とうというイメージで入って、ファーストプレーだったので余計に落ち着くことができた。ダイレクトで打とうか迷ったけれど、トキ君(政森)が少し触ってくれて上手いこと左足でトラップで止めれたので、あとはひねって打つだけだった」
途中出場の3人が絡んで生まれた勝ち越し弾。半田にとっては第7節以来となる今季4得点目が、渋谷を再びリードへ導いた。


終盤につれて藤本も積極的に攻撃へ顔を出し、渋谷は相手を突き放す1点を狙って針を進める。対するエリースもセットプレーから反撃を試みるが、積田が終始安定したパンチングで対応。最後までゴールを割らせず、自陣で迎えたタイムアップの笛とともに、ホームでの初勝利をつかみ取った。リーグ戦では6試合ぶりとなる、待望の白星を得た。
この試合のMVPは文句なしの半田。ゴール後も前線から勢いよくプレッシャーをかけ、球際では二度三度相手に食らいついた。前回対戦となる第2節でもゴールを決め、再び同じ相手との一戦で勝負強さを発揮した。
桐蔭戦では敗色濃厚だった後半アディショナルタイムに1点差に迫るゴールを決めるなど、大事な場面で結果を残す印象が強い。しかし、このゴールまでには並々ならぬ悔しさがあった。前節の東京ユナイテッドFC戦ではトラップミスでゴール前の決定機を逃し、その直後のプレーで相手に失点を許してしまった。「自分自身でもここでミスするか、と思った」と振り返り、悔しさが晴れることはなかった。よりこの日の一発には大きな喜びがあるが、自分一人の手柄にはしない。
「(鈴木)友也君が(先発に)戻ってきてくれたこともあって、今回もバックラインがすごく頑張ってくれていたぶん、やっぱり前が結果を出さないといけない状況が続いていた。(吉永)昇偉とトキ君(政森)があの位置で見てくれていたし、自分が点を取って勝ったという形で大々的な感じになってしまっているけれど、チーム全体で苦しい時期を乗り越えて、積み上げてきたものが発揮できた1勝だと思っている。ここまで守ってくれたバックラインや、前半から散々(濱名)真央たち両サイドが相手をいじめてくれた結果、相手のバックラインもしんどそうだった。そういう全員のプレーが重なって、あの1点が生まれた。カッコよく言えば、自分の点だけどみんなで取った点」

長く苦しいトンネルの中で、半田自身も得点から遠ざかっていた。前節から2試合連続でベンチスタートの状況に対し、「結果が出ていなかったので、スタメンから外されるのは当たり前」だと受け入れていた。
「自分の立ち位置がスタートだろうがサブだろうが、『やれることはやらなあかん』という気持ちで毎日の練習にも試合にも臨んでいた。出れていない時期に『なぜ出れないのか』と考えること。『なんであいつが出てるんやろ』と思ってしまったら、どうしても選手としてのスケールは小さくなってしまう。結局、結果を出すことでしか前の選手は後ろを救ってあげられないので。どんな状況に置かれても腐らず結果を出して、なんとか自分で椅子をつかみ取ること、そして1勝をつかみ取ることを軸としないとダメだなと。この時期を乗り越えて1勝できたことで、やってきたことは間違っていないなと思えた。
ここ何試合かは複数失点で負けていたけれど、そっちよりもフォーカスされないといけないのは、やっぱり0得点で終わってしまっていたことがチームとしてもすごく問題だったと思う。そこにはすごく責任を感じていた」
そして、就任後なかなか結果に恵まれなかった三原監督にも目を向ける。
「それこそ(濱名)真央も今回はスタメンで出たけれど、浮き沈みはあってもちゃんと練習からやっていた。そういう選手をマーさん(三原監督)は、しっかり引き上げる力はすごくある。マスさん(増嶋前監督)も良い監督ですごくリスペクトしているけれど、マーさんにはマーさんなりの苦労してきた時期もあるし、選手をしっかりマネジメントできる監督。だから、全員が腐らずやっていれば誰が先頭(スタメン)を取ってもおかしくないし、同じ熱量を持ってプレーができる。あとはひたむきに、腐らずやりきることが大事だと思っていた」

全員でつかみ取った大きな勝利。その勝因には三原監督の指導だけでなく、リーグ中断前に踏み切ったシステム変更もあっただろう。半田自身は「右サイドハーフで出るのか、トップ下で出るのか、前日までわからなかった」と明かす一方、新たな采配には手応えを感じた。
「両サイドハーフが今日はめっちゃ良くて、(濱名)真央も(小関)陽星も仕掛けられるし、陽星なんて最後までタフに戦えていた。あれができるサイドハーフがいるなら、4ー4ー2が強いのかなと。あとはもう 4ー4ー2の『2』が結果を出すことが大事。でも、今回勝ったということは一つの正解だったはず」
また、左SBの藤本の存在も大きかった。大学3年次までは左SBを主戦場とし、プロ入り後はCBや3バックの左を務めてきた。攻守にわたって安定感を見せ、「左利きは特別、とよく言われる中でもっと左足の違いを見せたり、左利きにしかできないことはもあるはず。もっとボールを受けて打開したり、周りを使って自分が左SBである意味を示していきたい」と意気込み、本領発揮はまだまだこれからのようだ。
次節は1週間後、第12節・東京23FC戦。スピアーズえどりくフィールドで迎えるアウェイゲームは、半田にとって古巣戦となる。前期は「古巣相手に何かしてやりたいという気持ちが先行して、自分が、自分が、となっていた」と反省点はあるが、その視線は今は違う。「(東京)23が好きだから対戦するのはすごく燃えるけれど、チームのためにやらないとダメ。相手がどこというよりもまず自分たちに矢印を向けて、目の前の1勝を勝ち取ることをチーム全体で統一する。なおかつ、自分が結果出して引っ張っていければ」と、冷静かつ燃える闘志を見せて次の一戦に臨む。
念願の勝利を手にしたからこそ、ここで立ち止まるわけにはいかない。暑さが増す中での連戦。ようやくつかんだ一勝を次につなげ、今季初の連勝を目指したい。

取材・文 :西元 舞
写真 :福冨 倖希
編集 :畑間 直英


















