半世紀に渡って渋谷を見守ってきた 生地屋発祥の貸しビル業がCITYを応援する理由
2021年8月31日
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SHIBUYA CITY FCは多くのパートナー / スポンサーの皆さまに支えられています。クラブが掲げる「Football for good “ワクワクし続ける渋谷をフットボールで”」を実現するために、これらのスポンサーの協力は不可欠です。
本企画「SCRAMBLE TALK」では、どのような想いで各社がSHIBUYA CITY FCのチャレンジに参画したかをお伝えしていきます。
今回取材は、クラブが法人化した2019年よりのTEAM CITYスポンサーになっていただいた、高山ランド株式会社様。
渋谷を中心に不動産業から生地屋まで行っている同社が、なぜCITYのスポンサーになり、そして何に期待をしているのかなどを代表取締役の高山様にお伺いしました。
※高山様の希望により、ご自身の写真は掲載しておりません。
聞き手:鈴木 峻太(SHIBUYA CITY FC パートナーシップ担当 / 元キャプテン)
スポーツの力は、我々を元気にする
鈴木 高山ランド様は、2019年の冬頃から私達とお取組みをさせていただくこととなりました。我々は当時東京都2部に所属しており、まだまだ発展途上のチームです。そんな私達とスポンサー契約を結んでいただき本当にありがとうございます。
高山 2019年に東京青年会議所渋谷区委員会の知人から、(取締役の)酒井さんとチームを紹介いただいたのがチームを知るきっかけでした。東京都2部というカテゴリーに位置しながらも、熱いハートをもった青年と渋谷への取り組みを目の当たりにして、面白いチームだなと感じました。
鈴木 元々高山さんはサッカーをされていたのでしょうか?
高山 いえ、私はスポーツは見る専門で、生まれ変わったとしても見るだけでいいかなと思っています(笑)。元々は野球が好きだったのですが、サンロッカーズ渋谷さん(B.LEAGUE)をスポンサードし始めたことをきっかけに、バスケにも興味を持っています。
鈴木 サンロッカーズ渋谷さんをスポンサードされたきっかけは?
高山 1993年にJリーグが開幕したときに、非常に盛り上がったことを覚えていて、B.LEAGUEが立ち上がる際にこのムーブメントに乗りたい!と思ったことがきっかけですね。まさかバスケがプロ化されるとは思っていませんでしたし、更には自分のビジネス拠点でもある渋谷にチームがあるということで、なにか力になれたらと思いました。まさかバスケだけではなく、サッカーチームも渋谷に在るとは思わず、カテゴリーは異なりますが、応援したいなという背景から支援をさせていただきました。
鈴木 ありがとうございます。ちょうど東京で行われているスポーツの祭典も開催中(取材日:7月28日)で改めてスポーツの力を感じますよね。
高山 例えばメダルを取った選手のインタビューを聞いていても、まずは感謝の言葉がでてきますよね。こんな状況下で開催をしていることへの感謝や、自分を支えてくれた方々への感謝が。マイクを向けられた第一声から、ありがとうという言葉が出てくるのを見ていて、とても素晴らしいと思いますし、謙虚できれいな心の選手たちを見ていると、自分もがんばらなきゃと元気な気持ちが湧いてきます。スポンサーをすることで、能動的にチームを応援することができるので、そういった気持ちをより身近で感じられることは有り難いです。
生地屋に始まり不動産業がメイン事業になるまで
鈴木 高山さんは現在不動産業(主にビルのテナント管理)をメインとしておりますが、いつ頃から事業を始めたのでしょうか?
高山 元々は、布地を扱う生地屋を祖父の代から営んでいました。当時は一昔前のITバブルのような売上規模だったようです。東京の様々なところに拠点の拡大をしていくなかで、テナントを借りるのではなく、土地を買いそこにビルを建て出店をするという事業スタイルであったので、時代の変化に伴い、生地屋は縮小し今では不動産業がメイン事業となっております。
鈴木 生地屋にはどのようなお客様が多いですか?
高山 個人で服や小物を作るお客様が多いのはもちろんですが、渋谷にお店があることもあってかスタイリストやアパレル関係の方々、さらには衣装や装飾など舞台関係者の方もいらっしゃいます。また、ディスプレイや撮影の背景として布地をお使いになる方もいらっしゃいまよ。
鈴木 新型コロナウイルス感染症や時代による影響というのはどのようなことがありますか?
高山 市販のマスクが品薄となったため、手作りしようとする方々の特需はありました。ですがメインのクライアントさんの舞台やショーが中止になったことによるダメージのほうが大きかったです。
また時代の変化という点においては、プロジェクションマッピングなどのデジタル装飾が増えたことや、衣服・小物などの販売店のクオリティが高まったことでそもそも自分で作る人が減ったことにより、市場が小さくなっているのが現状です。
日本の繊維の良さが見直されつつあるので、もう一度、生地屋としての再建を目指して日々奮闘中です。
親のような気持ちで応援
鈴木 渋谷で創業されてどのくらいが経ちますか?
高山 昭和21年との記録が残っているので、70年以上になりますね。
鈴木 長いですね。長い期間渋谷をみてきて、人や街並みなどの変化は感じますか?
高山 変化というよりも今も昔も渋谷はずっと最先端の街であるなという印象です。音楽やファッションなど様々なカルチャーがトップを走り続けています。ビルやマンションもこれ以上高いもののは建たないだろうと思っていましたが、今もなお、高いビルが開発されていますよね。常に日本や世界から注目されている街だと思います。そうしてずっとこの街で過ごしていると、自分も渋谷のためになにかできないかという気持ちになっていきました。正直、CITYが渋谷に根付いていないチームだったら、取り組みはしていなかったかもしれないです。
鈴木 実際にスポンサードを始めて、どのような印象がありますか?
高山 ある種、地下アイドルのようなものに似ていますよね。まだまだ認知度が少ないところから応援し始めて、大きくなって成長していく姿をみると嬉しさや自分の先見性に自賛したくなります(笑)。反面、大きくなりすぎることで寂しくも感じてしまう。複雑な気持ちが交錯しています。当然、目指すべきところはまだまだ先なので、頑張って欲しいです。成長する子どもを見守る親の気持ちとも似ているのかもしれませんね。
鈴木 最後にクラブに一言お願いします。
高山 少しずつ結果も伴い、スポンサーさんも増えてきたことで注目されていると思います。うまくいっているときこそ、兜の緒を締める気持ちで頑張って欲しいですね。私個人としては、圧倒的に強いというよりも、常にプレーオフを戦うようなギリギリの応援しがいのあるチームでいて欲しいですけど(笑)。
鈴木 強くなりすぎたチームより、優勝できるかできないかのギリギリのほうが確かに応援のしがいはありますよね(笑)。少しづつ成長できるように頑張ります!本日はありがとうございました!
トーア高山ランドグループ 代表取締役:高山 仁一(高山ランド株式会社) 所在地 : 東京都渋谷区神南1-20-16 設立:1963年10月 事業内容:不動産賃貸管理業、繊維流通・卸業、競走馬育成・生産 等
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