2023シーズン開幕企画!Player's Voice vol.1 ~阿部翔平「最年長としての役割」~
2023年3月1日
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Jリーグの優勝経験もある阿部翔平は、2019シーズンにSHIBUYA CITY FC(当時TOKYO CITY F.C.)に加入、今シーズンで5年目を迎える。
2022シーズンは、選手兼監督としても契約。監督業としては、試合の指揮やチーム全体をまとめる役割は戸田和幸氏(元TD兼コーチ / 現SC相模原 監督)が担い、阿部翔平は、自身の経験を若手に伝える役割を担い、チームが目指すサッカーの方向性を体現した。
「2022シーズンはチームや個人がとても成長した年でした。基盤となるチーム戦術を全員が理解し、それぞれの特徴を発揮することができたと思います。その中でも、前線からプレッシャーをかけ、ボールを奪いにいくアグレッシブなサッカーを目指しました。かなりの運動量を必要としましたが、このサッカーを完成させるためにフィジカル面、そしてメンタル面も何段階も向上させることができたのではないかと思います。課題としてはトーナメントで勝ち抜く勝負強さが足りず、昇格が叶わなかったことです。この経験は今年に活かしていきたいと思っています」と関東昇格できなかったものの、体制が大きく変化した中でチームは大きく成長を遂げた。
2023年、40歳を迎えるシーズンは選手兼監督ではなく選手専任として臨む。
「最年長として、チームに伝えていきたいこととしては、まずは個人があって、そしてチームがあることを改めて伝えたいと思います。色々な特徴のある選手がいますが、自分の強みが生きる場所で常に戦っていて欲しいです。まずは改めて自分が持っている特徴を使ってどんなことができるのか理解すること、そして自分が試合の中でどんなことを感じてプレーしているのかを客観的にみること。(例えば本当はやりたいようにプレーしたいけども、ここはふさわしい場面ではないから、簡単にプレーするということを選択するという心持ちなど)その特徴と気持ちの2つを良い方向に噛み合わせてチームが最大の力を発揮できるようにして欲しいです。関東2部に昇格するのに必要なことは、自分たちのサッカーに絶対の自信を持つことだと思います。自分たちの強みを全員が理解して、日々のトレーニングで強化し続けることが重要だと思っています。昨年で良い基盤はできたと思うので、今年はより磨きをかけていきたいと思います」
TOKYO CITY F.C.時代に選手のパーソナリティに焦点を当てた「FOCUS ON」というインタビュー記事の中で「自分なりのサッカー観があっても、試合の中で適切に実力が発揮できていない場合も多くあります。やっぱり自分のプレースタイルや能力を深く理解していることはすごく大事です」と語っている。
記事が掲載されたのは3年前。その頃からサッカー選手にとって大事なことは技術。特徴がある選手でも試合中に発揮されてこそ意味があると、常にトップレベルでプレーしてきたからこそ感じていたのだ。
2023シーズン、新監督に増嶋竜也氏が就任。阿部翔平の2学年下で市立船橋高校時代に共にプレーしている。
「プロになってから一緒のチームでプレーすることはなかったのですが、直接対戦したときや試合を見ていて責任感が強くチームを引っ張っていくようなキャプテンシーがあるなと感じていました。監督としてもチームを盛り上げ、まとまりのある強い集団にしてくれるのではないかと思っています」と期待を寄せている。
ー最後に今シーズンの意気込みを
「今シーズンこそは昇格を果たしたいです。今年も頼もしい仲間たちが入ってきてくれたので、全員で一丸となって勝ち取りにいきたいと思っています。私事ですが今年はCITYも5年目、年齢も40歳を迎える年になります。最高に充実した一年にしたいですし、皆さんにとっても一生の思い出に残るようなシーズンになるよう、日々努力していきたいと思っています。2023シーズンも応援よろしくお願いします」