いつもSHIBUYA CITY FCへ多大なるご声援ご支援をいただきありがとうございます。

昨日の明治学院スカーレット戦をもって、東京都社会人サッカーリーグ1部の全日程を消化し、2021シーズンが終了致しました。

試合会場およびオンライン上で勝利を目指しともに戦ってくださったファン・サポーターの皆様、パートナー・スポンサー企業の皆様、ホーム渋谷の皆様、様々な形でクラブにお力添え頂いたすべての皆様の支えで、2021シーズンを戦い抜くことが出来ました。クラブを代表して心より御礼を申し上げます。

東京都社会人サッカーリーグ1部初挑戦となった今シーズンは7勝3分6敗で勝点24・得失点差16、本日時点の暫定順位6位でシーズンを終えました。

チームとして今シーズン目標に掲げていた関東社会人サッカーリーグ2部への昇格は叶いませんでした。

昇格戦線へ残る最低ラインとして1試合平均勝点2の獲得、全16試合で勝点32を見据えておりましたが、全6敗のうち1点差での敗戦が5試合と接戦をモノに出来なかったこと、3試合の引き分けのうち2試合では圧倒的にボールを保持しながらも得点を奪い切れずスコアレスドローに終わったことなどが響き、勝点を積み上げることが出来ませんでした。

こうした結果となった本質的な要因が何にあるのかを早急に分析し、理想と現実の差を埋めるためのアクションを起こし続けなければなりませんが、突き詰めるとピッチ内外含めたクラブとしての総合力がまだ昇格出来るレベルに達していませんでした。この結果に対するクラブとしての力不足を痛感しております。

全16試合を最後のホイッスルが鳴るまで選手たちは心身の限界まで懸命にフェアに戦い続けてくれました。伊藤監督をはじめチームスタッフも同様です。

全身全霊でシーズンを戦い抜いてきた。これは胸を張ってそう断言できます。しかし、結果を出せなかったことは事実であり、多くの期待に応えることが出来ませんでした。

今シーズン、クラブでは掲げるビジョンにより近付いていくために、大きく2つの変化を能動的に起こしました。

クラブ名改称と自らのサッカースタイル構築です。

「TOKYO CITY F.C.」から「SHIBUYA CITY FC」への改称はホーム渋谷の方々からの期待の声を受けてという側面も勿論大きいですが、名実ともに渋谷のサッカークラブとなることを宣言する覚悟の表明でした。

自らのサッカースタイル（「渋谷スタイル」）作りにおいては、渋谷の街の特性から逆算し、渋谷のサッカーチームとしてピッチ上で展開されるサッカーはどうあるべきか、その主役たる選手はどうあるべきかという自問自答を起点に、スタイル構築・選手育成に定評のある伊藤監督を招聘し、フルピッチのトレーニング環境を整えながら今シーズンより本格的に着手をはじめました。

現状維持を良しとするのではなく、また、受け身の変化でなく、自ら能動的に変化を起こしていくことには時に痛みも伴います。

自ら覚悟をもって起こした変化が、今シーズンという「点」で見るとまだ正解だったとは言えないですが、これを継続し積み上げていくことで、自ら覚悟を持って行った自らの選択を正解にしていかなければならないと思っています。

厳しいシーズンとなったことは事実ですが、間違いなく光明もありました。

様々な方のお力を借りながら、4月にはクラブ史上初めてホーム渋谷でのホームゲームを開催することができ、2022シーズンは複数試合の開催を見込んでいます。

渋谷スタイル構築も発展途上ではありますが、意図を持った狙い通りのプレーが再現性を持って出来るシーンも増えてきました。クラブを応援いただくファン・サポーターの方々の広がり、パートナー・スポンサー企業の広がりも如実に数字として表れており確かな手応えを感じています。

今シーズンチームとして、クラブとして積み上げることが出来たものは間違いなくあります。

そしてそれはひとえに、ファン・サポーターの皆様、パートナー・スポンサー企業の皆様、ホーム渋谷の皆様、様々な形でクラブにお力添え頂いたすべての皆様の支えがあってこそ実現することが出来ました。

今シーズンの結果と真摯に向き合い続けながらも、一方で2022シーズンの開幕まで半年間の準備期間が出来たことをポジティブに捉え、来シーズンへのスタートを今日という日より覚悟を持って切りたいと思います。

「Football for good　“ワクワクし続ける渋谷をフットボールで”」というビジョンの実現に向け、引き続き、クラブとともに歩みを進めていただけますと幸甚です。

最後にはなりますが、新型コロナウィルスの終息を強く祈念して、シーズン終了の挨拶に代えさせていただきます。

SHIBUYA CITY FC 代表取締役 山内　一樹